リモートワークやワーケーションなど働き方の多様化で、自宅やオフィス以外のサードプレイスを持ちたい方へ。
2つ目の拠点に別荘物件を考えるなら、その後かかってくる維持費を把握しておきましょう。
このページでは、別荘を持った際の維持費や、費用を抑えるためのポイントもあわせてご紹介します。
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別荘の年間維持費
2022年に公表されている『複数拠点生活に関する意向調査』のなかで、別荘の維持管理費は物件によって異なりますが、平均約5.4万円/月とでています。
別荘の維持管理費の内訳は、
- 水道光熱費
- 通信費
- 税金(固定資産税・都市計画税・住民税均等割 など)
- 火災保険料
- 修繕費
- 管理費
などです。
その他、別荘へ行き来するための交通費や現地での娯楽費なども必要です。
別荘の維持費の内訳
別荘の維持費の内訳を詳しくみていきましょう。
水道光熱費
水道光熱費は、たとえひと月まるまる使用しない月があっても基本料のかかる維持費の代表格です。
・上下水道
水道料金は地域によって価格差の大きいのが特徴です。
また、電気・ガスと同じく民営化していますが、会社の選択肢がないのが現状です。
また、下水がつながっていない簡易水洗トイレ式の物件は、下水道料金の代わりに汲み取り費用が発生します。
・電気
電気は新電力の普及で、さまざまな会社からプランを選ぶことができるようになりました。
1年で使用頻度が限られるのなら、電気を使わなかった月に支払う『最低月額料金』を考慮に入れて契約しましょう。
・ガス
郊外にあることが多い別荘地では、都市ガスが供給されていない場合が多く、その場合プロパンガスを使用します。
契約会社によって価格差があるので、電気と同様、何社か比較検討するのが良いでしょう。
通信費
別荘でインターネットを利用するために必要です。
ポケットWi-Fiなど、一時的に利用するのに特化したものを選択するのがおすすめです。
また、自身の利用キャリアの通信エリアに対応しているかもチェックしましょう。
各種税金
・固定資産税
固定資産税は、毎年1月1日時点で家屋や土地、償却資産の所有者に、固定資産のある市町村が課税する税金のことです。
税額は固定資産の価格をもとに計算されます。
・都市計画税
都市計画税は、所有する別荘が『都市計画区域内』にある場合、固定資産税とは別で発生する税金のことです。
徴収された税は都市計画事業の費用に充てられます。税金が課されるか否かは市町村によってさまざまです。
・住民税均等割
住民税には、『所得割』と『均等割』の2種類がありますが、別荘に住民票を置いていない場合は一律負担の『均等割』のみが課されます。
税額は自治体によって異なります。
また、一部エリアでは『別荘税』や『家屋敷課税』などの税が課せられる地域もあります。
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別荘に固定資産税はかかる?かからない?しくみや税を軽減する方法を解説
火災保険料
基本的な火災保険は、普段生活をしている住宅を対象としているものが多く、一般の住宅用より割高な別荘用の火災保険を選択しなくてはならない可能性が高くなります。
また、別荘をローンを利用して購入するのであれば火災保険加入はほぼ必須です。
修繕費
別荘の維持費として必ず用意しておきたいのが修繕費用です。
キッチン・バス・トイレなどの水回り設備は耐久年数10〜20年。
また、雨漏りや水道管の凍結、自然災害などで修繕が必要になる場合もあります。
修繕費用は月1万円を目安に積み立てておきましょう。
管理費
毎週のように別荘を訪れるなら、管理を自身ですれば管理費はかかりません。
しかし、年に数回程度の利用なら定期的な見回りや清掃、草刈りなど、別荘の維持管理を管理業者に依頼しなければなりません。
特に沖縄や北海道など台風や雪害の懸念があり、頻繁に訪れられない別荘の場合、管理費がかかっても管理を依頼しておいた方が賢明です。
また、薪ストーブや温泉など、特殊な設備がある場合は追加で費用が発生します。
その他
・温泉使用料
熱海や伊豆、那須など、温泉付き別荘を所有している場合に必要な費用です。
『温泉使用料』は月払い、温泉を引き込むための『温泉権』は10年程度で更新(更新料が必要)が一般的です。
・借地料
別荘の土地が自身の所有にならない場合に発生します。
土地の所有者である貸主(地主)に対して借主が支払う使用料のことです。
・交通費
別荘を購入するなら、維持費として別荘に通うための交通費も計算に入れましょう。
新幹線や飛行機を利用したりすると、意外とかさむ費用です。
・娯楽&生活費
別荘を満喫しようと思えば、滞在中の費用も相当額発生します。
お財布に余裕を持って生活できるよう事前に良く考えておきましょう。
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別荘の維持費を抑えるポイント
別荘の維持費は、工夫すれば抑えることができます。代表的なものをご紹介します。
購入前に維持費をシミュレーションする
別荘購入前には、維持費を想定し比較検討しましょう。
地域によって水道光熱費の基本料は大きく変動しますし、物件によって修繕費や税金に大きな開きが出ます。
また、通う際の交通費も思いのほか重要です。
物件価格に飛び付かず、ランニングコストをしっかりと試算しましょう。
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セカンドハウス認定を受ける
別荘を購入すると不動産所得税が4%かかってきますが、セカンドハウス認定を受けられると3%に軽減されます。
『セカンドハウス』とは、普段暮らしている家とは別に、月に1日以上居住している持ち家のことで、『別荘』とは法的な区分が異なります。
セカンドハウス認定を取得するには、都道府県税事務所へ物件購入から60日以内に申請する必要があります。
貸別荘として運営し収益を出す
自身が別荘を利用しない期間は、別荘を貸し出す方法です。
貸し出した分は収入になりますし、普段から利用しているほうが建物の劣化も防げるので、可能であれば利用を検討してみてはいかがでしょうか。
民泊サービスを活用したり、不動産管理会社に任せることもできるので、自身にあった方法を試してみましょう。
住まなくなった別荘を貸別荘として検討するなら、HOME4Uの「賃貸経営サービス」を利用してみても良いかもしれません。 不動産管理会社にまとめて相談ができるのでサービス内容などを徹底比較できます!
まとめ
別荘は、余暇を優雅に過ごすにはぴったりですが、購入した別荘を維持するために普段の生活費を切り詰める事態になれば本末転倒です。
無理のない生活を送るためには、別荘の管理や税金にかかる費用を事前に把握し、維持費を払い続けられるか、しっかりとシミュレーションしてから購入にうつりましょう。
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