神奈川県西部に位置する小田原市は、戦国時代には小田原城の城下町として、江戸時代には宿場町として発展してきた、歴史の息づく街です。
豊かな自然に囲まれ、昔ながらの風情も残る小田原市は、東京からのアクセスも良いことから移住先として注目されています。
これから移住を考えているご家庭にとっても、気になるポイントが多いのではないでしょうか。
この記事では、小田原市の魅力や暮らしの特徴、住宅の相場、そして移住前に知っておきたいポイントまで、さまざまな角度からわかりやすくご紹介します。
\ 小田原市の中古物件を探したい /
目次
小田原市はどのようなところ?

小田原は、戦国時代には後北条氏の「城下町」、江戸時代には東海道屈指の「宿場町」として栄え、明治期には政財界人や文化人が別荘や住まいを構えた、歴史ある神奈川県西部の中心都市です。
現在は約18万4,000人が暮らしています。
地形も豊かで、市の西側には箱根連山へと続く山々、東側には曽我丘陵と呼ばれるなだらかな丘陵地帯が広がります。
中央には酒匂川(さかわがわ)が南北に流れ、足柄平野をつくり、南側は相模湾に面した海の景色が楽しめます。
気候は一年を通して温暖で、夏は東京より涼しく、冬も過ごしやすいのが特徴です。
雪が降ることもほとんどなく、子育て世帯にとっても暮らしやすい環境といえます。
交通面もとても便利で、東海道新幹線が停車する小田原駅を中心に、JR御殿場線や小田急小田原線、箱根登山鉄道など5社6路線が乗り入れています。
東京・品川方面はもちろん、西側の静岡・愛知方面へもスムーズに移動でき、市内には18の駅があるアクセス良好な街です。
小田原市が移住先に選ばれる理由

小田原市の魅力は、温暖な気候に恵まれ、新鮮な海の幸や農産物が豊富にそろっていることです。
学校給食でも地元産の食材を優先して使っており、子どもたちが安心して食べられるのも嬉しいポイントです。
交通アクセスの良さも暮らしやすさにつながっています。
新幹線を利用すれば東京駅まで約36分、特別快速の湘南新宿ラインなら横浜まで約44分、渋谷へも約72分で到着します。
朝の上り電車は本数が多く、毎日座って通勤・通学しやすいのも魅力です。
さらに、小田原周辺にはダイビングや釣り、サーフィン、スキー、ゴルフ、温泉など、都心では味わえないレジャーが充実。
東側には東京・横浜・鎌倉・湘南、西側には箱根・伊豆・富士と、人気の観光地にも気軽に足を伸ばせるロケーションも大きな魅力です。
ファミリーにうれしい子育て・教育環境
小田原市には、家族みんなで楽しめる学習施設や、子どもがのびのび学べる教育環境がそろっています。
その代表的なスポットが、市内にある「神奈川県立 生命の星・地球博物館」です。
地球の歴史と生命をテーマに、太古の恐竜から動物・海の生き物・植物まで、さまざまな骨格標本や展示が並びます。
子どもの知的好奇心を刺激するのはもちろん、大人も思わず見入ってしまうほど見どころが豊富です。
また、学校教育では国の「GIGAスクール構想」に沿ってICT教育を積極的に進めています。
市内の学校には約14,000台のChromebookが導入され、機器の活用方法や情報リテラシーの向上、疑問の解決に役立てられています。
小学校低学年からICT機器を正しく使いこなす力を育む取り組みが進んでおり、子どもたちの学びをしっかり支えています。
仕事・働き方から見る小田原市の特徴
小田原市は、城下町や宿場町として栄えてきた歴史があり、人々の行き交いの中で育まれた名産品や伝統工芸が今も受け継がれています。
蒲鉾やひもの、漆器、鋳物、提灯など、自然と歴史を生かした特産品が豊富にそろっているのも魅力です。
観光地として人気の小田原城があることから、小田原駅周辺には飲食店やホテルなどの小売・サービス業が集まり、にぎわいのあるエリアになっています。
また、工場や物流の分野でも花王・ライオン・富士フイルム・Amazonといった大手企業が拠点を構えており、製造業や物流関連の仕事も期待できます。
市街地は、市の中央を流れる酒匂川の両岸に広がっています。
日常の買い物やレジャーもこの周辺が中心となるため、移住を考える際はこのエリアを中心に住まいを探すと暮らしやすいでしょう。
移住するならどんな物件がある?
実際に小田原へ移住をするためのお住まいを探す際に、その特徴や相場についても気になるかと思います。
中古住宅と戸建て賃貸の状況をそれぞれチェックしてみましょう。
まずは、中古住宅の相場からです。
| 間取り | 価格 |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | — |
| 2LDK・3K・3DK | 約2,076万円 |
| 3LDK・4K~ | 約2,563万円 |
中古住宅は一部を除けばほとんどが3LDK以上の広い間取りの物件となります。
東京などの都会で、住居の狭さを感じていた方にとっては、広くてゆったりした住まい探しができるので魅力的かもしれません。
築20年以内の比較的新しい物件も件数も多いので選択肢も広くなっています。
それでは、戸建て賃貸についてはいかがでしょうか?
| 間取り | 家賃 |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | 約6.0万円 |
| 2LDK・3K・3DK | 約9.3万円 |
| 3LDK・4K~ | 約14.0万円 |
戸建ての賃貸は、コンパクトな家から広い間取りの家までバランスよく物件が揃っています。
また、大多数の物件には駐車場が付いていますので、車を保有する場合でも安心です。
小田原市の移住支援制度

市では、移住を検討するにあたり、小田原暮らしをよりしっかりイメージできるような支援策を行っています。
例えば、オンラインでの移住相談は、移住希望者の家族構成や検討状況から、市職員が、移住経験者とつなぎ、小田原での暮らしについての感想などについて対話できるものとなっています。
実際に移住を経験した方ですので、リアルな声を聞けるのは魅力的です。
また、実際に小田原へ出向く人の為にも、希望する環境や条件などから、オリジナルのルートで小田原の街を案内してくれる現地案内も行っています。
他にも、お試し移住をする方に向けて、地元のゲストハウスと連携するなど、体験移住を支援しています。
このように、移住を検討する方へ、小田原の人や街を繋げる取り組みを実施しています。
▼ 詳しくはこちら
オダワラボ | 小田原発、ライフスタイルを考えるメディア
移住で失敗や後悔をしないためのチェックポイント
では、小田原市への移住を検討するのにあたり、注意しておきたいこと、知っておきたいこともご紹介します。
自然・災害 -海沿いの塩害や津波-
小田原市は、年平均気温が16度前後と比較的温暖で、年間の降雨量もおよそ2,000mmと穏やかな気候が魅力です。
雪が深く積もることもほとんどなく、過ごしやすい環境といえます。
一方で、海に近いエリアでは風が強まりやすく、塩害が発生する可能性もあります。
また、市内には1923年の関東大震災の震源となった相模トラフが通っているため、大地震や津波のリスクも考えておく必要があります。
津波に関する具体的な情報は市のWEBサイトで公開されているので、特に海沿いでの暮らしを検討している場合は事前に確認しておくと安心です。
移住前に知っておきたいポイント
- 比較的温暖で、雪はあまり積もらない
- 海沿いは風が強く、塩害の可能性がある
- 相模トラフの影響で大地震や津波のリスクがある
事前にチェックしたいこと
- 海沿いの住まいを検討する際は、塩害の有無を確認する
- 地震や津波のリスクについて、市の情報をしっかり確認しておく
▼ 詳しくはこちら
小田原市 | 津波への備え
交通 -道路渋滞-
鉄道は複数の路線が乗り入れていて便利な一方、日常生活で欠かせない車での移動には、渋滞が起こりやすい場所がいくつかあります。
たとえば、市街地北西部にある富水や桜井エリアは酒匂川により分断された地形のため、川を渡る橋の周辺で日常的に渋滞が発生しがちです。
市の南端に位置する根府川地域でも、熱海・伊豆方面へ向かう国道135号線が幹線道路となっていることから、交通量が多く渋滞しやすい傾向があります。
さらに、市のWEBサイトでも紹介されているように、国道1号線の親木橋交差点付近は周辺道路の状況も影響し、慢性的な渋滞ポイントとして知られています。
移住前に知っておきたいポイント
- 市内には渋滞が発生しやすい場所がある
- 富水・桜井エリアは酒匂川の橋付近で渋滞しやすい
- 根府川エリアの国道135号線は熱海・伊豆方面への車で混みやすい
- 親木橋交差点周辺は慢性的に渋滞が起こりやすい
事前にチェックしたいこと
- 日常の買い物や通勤で利用する道に渋滞ポイントがないか確認し、住まい選びの参考にする
- 通勤・通学で渋滞が予想される場合は、目的地までの所要時間をあらかじめ想定しておく
▼ 詳しくはこちら
小田原市 | 渋滞対策に取り組んでいます
生活 -新幹線通勤費用とガス料金-
小田原は新幹線を使えば東京方面への通勤・通学も可能ですが、その際は定期券の金額にも気をつけたいところです。
たとえば、品川~小田原間の定期は2026年1月時点で通勤用が1か月70,920円、通学用でも52,670円と高めの設定になっています。
通勤手当がどこまで支給されるのか、事前にしっかり確認しておくと安心です。
また、住宅によっては都市ガスではなくプロパンガスを使用している場合もあります。
プロパンガスは都市ガスより料金が高くなる傾向があるため、住まい探しの際にはガスの種類もチェックしておくと良いでしょう。
移住前に知っておきたいポイント
- 新幹線通勤をすると定期代が高額になりやすい
- 都市ガスではなくプロパンガスの地域もある
事前にチェックしたいこと
- 新幹線通勤の場合、通勤手当で定期代がどこまでカバーされるか確認する
- 自己負担が大きい場合は、小田急線など別の交通手段も検討する
- ガスの種類を確認し、都市ガスが利用できるかどうかを把握しておく
▼ 詳しくはこちら
新幹線定期券「FREX(通勤用)」・「FREXパル(通学用)」|新幹線の通勤・通学|JR東海
まとめ
小田原市は、東京からのアクセスも良く、歴史や自然、都市の便利さがほどよく調和した暮らしやすい街です。
「東京で働きながら自分の時間も大切にしたい」「子どもを自然豊かな環境で育てたい」など、そんな願いを叶えやすいのが小田原の魅力。
理想の移住ライフがぐっと身近に感じられるはずです。
ぜひ、この記事を参考にしながら、小田原での新しい暮らしを思い描いてみてください。
※この記事は2026年1月時点での情報をまとめています。
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