住宅ローンの返済額は「月々いくらがちょうど良いの?」と悩む方は多いのではないでしょうか?
この記事では、物件別の平均返済額や月々の返済額の目安、さらに、返済期間や金利プランの選択、ボーナス払いの有無などで、返済額を調整する方法なども解説します。
返済額を決める際の注意点をチェックして月々無理のない住宅ローンを組みましょう。
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住宅ローンの月々の返済額とは
住宅ローンの返済額は、借り入れた資金(元本)に利息を合わせた合計額を、借り入れ時に設定した年月で支払っていく仕組みです。
住宅住宅ローンに関して、現在無金利で貸付をおこなっている金融機関はないため、必ず借り入れ額より多い金額を返済しなくてはいけません。
つまり、ごく簡単な計算式で表せば
(借り入れ額+利息額)÷返済月数=月々の支払額
となるわけです。
※利息の返済方法が『元利均等返済』なのか『元金均等返済』なのかで、具体的な計算式が変わってきます。
【物件別】みんなの月々平均返済額
ではまず、平均的な家庭の住宅ローン返済額を見てみましょう。統計データを参考に、自身の返済額と比較し、妥当性を判断してみましょう。
住宅ローンの住宅タイプ別返済額
住宅タイプ | 年間返済額(万円) | 月間返済額(万円) |
---|---|---|
注文住宅 | 174.0 | 14.5 |
分譲戸建住宅 | 126.6 | 10.6 |
分譲マンション | 148.1 | 12.3 |
中古戸建住宅 | 106.7 | 8.9 |
中古マンション | 101.3 | 8.4 |
リフォーム住宅 | 75.6 | 6.3 |
参照:国土交通省『令和4年度住宅市場動向調査報告書』
国土交通省の『令和4年度住宅市場動向調査報告書』によると、住宅ローンがある世帯の年間返済額は、注文住宅の取得世帯で最も高く、年間174.0万円、最も低いのはリフォーム住宅で、年間75.6万円。月々均等割すると、
- 注文住宅 14.5万円
- リフォーム住宅 6.3万円
世帯年収に占める返済負担率は、分譲戸建住宅が最も高く18.8%、最も低いのはリフォーム住宅で10.2%でした。
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月々の返済額の目安
“みんなの月々平均返済額”を確認してみていかがでしたか?
「多いな」「少なくない?」と、人によって感想はまちまちでしょう。
これは、年収や、月の生活費の割り当て方に違いがあるためです。
では、自分の収入から考える、住宅ローンの借り入れ額の目安はどのように決めればいいのでしょうか?2つのキーワードを挙げていきましょう。
借り入れ可能金額
住宅ローンの『借り入れ可能額』とは、住宅ローンの借り入れを申し込んだ際、金融機関側から提示される金額=“融資が可能な上限金額”のことです。
国土交通省や住宅金融支援機構の調査によると、年収倍率(※)は年収の約5倍、返済負担率は15~20%といわれています。
※年収倍率とは、住宅の購入価格が世帯年収の何倍かを表す数字。
返済可能金額
金融機関から提示される借り入れ可能金額のほかに、自身の収入面・生活面を考慮して、借り入れ額をセーブする『返済可能金額』という金額設定方法もあります。
借り入れ額を決める際に考慮したい重要なポイントは『返済比率』です。
そして理想の返済比率は、給与の総支給額を指す“額面年収”ではなく、税金や社会保険料を差し引いたあとの“手取り年収”の20%以内です。
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月々の返済額を調整する方法
年収または手取りから、おおよその借り入れ額を試算できたでしょうか?
では、その借り入れ額を月々返済していくわけですが、月々の返済額を決める要素はいくつかあります。
それらを調整して、無理のない月々の返済スケジュールを組みましょう。
返済期間の調整
同じ借り入れ額でも、返済期間が長いほど月々の返済額は少なくなります。
ただし、返済期間を長くすると利息を含めた総返済額が多くなる点には注意が必要です。
利息は、借り入れ額が多く、借り入れ期間が長いほど増加します。
金利プランの選択
住宅ローンの金利プランには、『変動金利型』、『全期間固定金利型』、『固定金利期間選択型』の3種類があります。
金利は、月々の返済額に大きな影響を与えるため、金利の動向もチェックして金利プランを決めるようにしましょう。
変動金利の場合は、金利上昇時には返済額が増加する可能性があります。
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ボーナス払いの有無
毎月の返済とボーナス払いを併用すれば、月々の返済額を減らせます。
ただし、「ボーナスを別の用途に使いたい」など、状況に応じて注意が必要です。
ボーナス払いは無理のない範囲で組むようにしましょう。
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借り入れ額を減らす
借り入れ額を減らすと、月々の月額ローンを減額できます。
頭金を入れたり、物件の検討し直しなどで、借り入れ額は調整できます。
せっかく新築住宅を買ったのに住宅ローンで首が回らなくなるのであれば、中古物件を安く購入した方が有意義な毎日を過ごせるでしょう。
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また『住宅ローン返済額シミュレーション』では、物件価格から月々の負担を簡単に計算できます。
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月々の返済額を決める際の注意点
住宅ローンの返済額を決める際には、以下の注意点に留意する必要があります。
- 住宅取得後の維持費や税金の存在を忘れない
- 将来のライフイベントを考慮する
- 突発的な出費に備えて家計に余裕を持たせる
- ローン利率や条件の変動に注意する
つい、「賃貸の家賃と同等なら大丈夫」と考えがちですが、一度住宅ローンを組んでしまうと、賃貸のように「他の支出が増えたから、引っ越して住居費を抑えよう」などの節約方法が使えなくなるうえ、住居の維持費や税金が上乗せされます。
副次的な出費や、ライフプランには敏感になりましょう。
まとめ
住宅ローンの月々の返済額は、一般的な平均値や目安も重要ですが、重要なのは自身の年収や生活条件に合わせて計画することです。
個々の状況や将来の見通しを明確にするには、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するのも良いでしょう。
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