千曲市は、長野県北信地域の南東に広がる自然豊かなまちです。
冠着山(かむりきやま)や鏡台山に囲まれ、中央には千曲川がゆったりと流れています。
あんずの里や棚田の風景など、四季折々の美しさに出会えるのも魅力のひとつです。
移住先として気になっている方の中には、暮らしの雰囲気や住まいの相場、気候など、まだ分からないことが多いと感じている人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、千曲市の特徴や魅力をさまざまな角度から紹介し、新しい生活をよりイメージしやすくなるような情報をまとめました。
家族での移住を考える際の参考にしてみてください。
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目次
千曲市はどんなところ?

千曲市は、県庁所在地・長野市のすぐ南に位置し、約5万7,000人が暮らすほどよい規模のまちです。
古くから善光寺参りの「精進落としの湯」として親しまれてきた戸倉上山田温泉をはじめ、姨捨の棚田やあんずの里など、家族で訪れたくなる名所がたくさんあります。
場所としては長野市・上田市・小諸市・佐久市などと同じく県の東側にありますが、JR篠ノ井線が通っているため、松本市や安曇野市といった西側エリアへも移動しやすいのが特徴です。
道路網も充実しており、北関東と日本海側をつなぐ上信越自動車道と、県西部へ向かう長野自動車道が交わる「更埴JCT」があるなど、交通の要所として便利に利用できます。
北陸新幹線の駅は長野駅や上田駅を使うことになりますが、東京方面・日本海側のどちらにもアクセスしやすく、高速道路を使えば日本海側から約1時間、長野市中心部へも50分ほどで行ける距離感です。
家族での移動やお出かけにも心強い立地といえます。
千曲市が移住先に選ばれる理由

千曲市を移住先として考えるとき、まず魅力に挙げられるのが、自然豊かな里山や善光寺平の美しい景色です。
どこか懐かしさを感じる戸倉上山田温泉では、日帰り入浴を通して地域の人たちと気軽に交流でき、まちのあたたかさにも触れられます。
こうした自然や人とのつながりに加え、暮らしやすい環境が整っていることも、千曲市が選ばれる理由といえるでしょう。
特に千曲市がPRしているポイントが、生活に欠かせないスーパーや病院などの「密度」の高さです。
これは、一定の範囲に必要な施設がぎゅっと集まっているという意味で、県内の他の市町村と比べても、スーパー・ドラッグストア・ホームセンターなど日常使いのお店が北国街道(国道18号線)沿いにまとまっており、暮らしやすい環境がしっかり整っています。
自然の景観やアウトドアレジャーを楽しめるのはもちろんですが、移住後の生活を考えると、病院や買い物施設が近くにそろっている安心感はとても大きなもの。
こうした利便性の高さも、千曲市が移住先として支持されている理由のひとつといえそうです。
ファミリーにうれしい子育て・教育環境
千曲市には、親子で自然を満喫できるスポットがたくさんあります。
たとえば「大池キャンプ場」には、テントサイトやバーベキューサイト、テニスコート、フィールドアスレチックなどがそろっており、家族や友人とバーベキューを楽しんだり、スポーツで体を動かしたりと、思い思いの過ごし方ができます。
教育面で注目したいのが、ユースセンター「fav.place(ファボプレイス)」。
地元の一般社団法人が、若者にとって“学校でも家庭でもない第3の居場所”をつくろうと立ち上げた施設です。
もともとはフリースクールの活動から発展したもので、勉強をしてもゲームをしてもOKという自由な環境が特徴。
ここで過ごす時間を通して、地域の人や同世代とのつながりが生まれたり、子どもたちが自分の「好き」をのびのび追いかけられるような場づくりが行われています。
仕事・働き方から見る千曲市の特徴
千曲市の統計によると、就業者の産業別割合では第2次産業が約33%と大きな比率を占めています。
市内には大手企業の製造工場が点在しており、ものづくりのまちとしての一面もうかがえます。
さらに、上信越自動車道と長野自動車道が交わる更埴JCTがあることから、交通の利便性を活かした物流拠点も多く、「花王ロジスティクス」や「北陸コカ・コーラボトリング」などが拠点を構えています。
市街地は千曲川と国道18号線に沿って南北に広がり、国道沿いにはスーパーやホームセンター、飲食店などのロードサイド店が並んでいます。
生活のしやすさを考えると、この市街地周辺で住まいを探せると移住後も安心して暮らせるでしょう。
一方で、千曲川の西側にある稲荷山・八幡地区や、あんずの里がある森・倉科地区は、ややお店が少なめです。
自然豊かな環境が魅力のエリアですが、日常の買い物は市街地側を利用する必要があるため、その点はあらかじめ知っておくと安心です。
移住するならどんな物件がある?
移住の住まい探しをする上で、千曲市の相場や物件の傾向も確認してみましょう。
まずは、中古住宅からです。
| 間取り | 価格 |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | — |
| 2LDK・3K・3DK | 約500万円 |
| 3LDK・4K~ | 約1,433万円 |
物件は3LDK以上の間取りがほとんどを占めていて、それよりもコンパクトな間取りはかなり限定的です。
価格については県内でも比較的割安で、3LDK以上の場合で、すぐお隣の県庁所在地長野市の平均価格が約2,247万円ですから、800万円以上安いことになります。
では、戸建ての賃貸の状況も見てみましょう。
| 間取り | 家賃 |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | — |
| 2LDK・3K・3DK | — |
| 3LDK・4K~ | 約8.4万円 |
家賃の相場としては、長野県内でも比較的割安となっていて、3LDK以上の戸建て賃貸の平均家賃で比べると、お隣長野市が約9.8万円、上田市が約10.6万円と近隣の街より安くなっています。
また、いくつかの物件ではペット相談可になっていますので、家族にペットがいる場合でも、うれしい要因となっています。
千曲市の移住支援制度

千曲市では、移住を考えている方や実際に移住した方に向けたサポートがしっかり用意されています。
まず、他の自治体でも見られる「千曲市UIJターン就業・創業移住支援事業」があり、移住した2人以上の世帯には100万円、さらに18歳未満の子どもがいる場合は1人につき100万円が加算されます。
家族での移住を後押ししてくれる心強い制度です。
また、移住をきっかけに農業に挑戦したい方には、就農準備金として最長2年間で最大年間150万円を支給する「新規就農者育成総合対策(就農準備資金)」があります。
実際に農業を始めてから軌道に乗るまでの期間には、年間最大150万円(最長3年間)が受け取れる「経営開始資金」も用意されており、農業への第一歩を踏み出しやすい環境が整っています。
そのほか、移住を検討している人向けに無料のオンライン相談や、1日かけて千曲市のまちを案内してもらえる魅力体験ツアーなども実施。
実際の暮らしをイメージしやすい取り組みが充実しており、安心して移住を検討できるよう工夫されています。
▼ 詳しくはこちら
補助金・支援金制度|千曲市移住・定住支援サイト『ちくま、つく間に。』|長野県千曲市
移住で失敗や後悔をしないためのチェックポイント
実際に千曲市への移住を決める前に、知っておくと安心なポイントをまとめました。
後から「知らなかった…」と後悔しないよう、ぜひチェックしてみてください。
自然 -冬の気候と自然災害-
長野と聞くと「雪国」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、千曲市は県内でも標高が比較的低く、冬の寒さは穏やかなほうです。
日中に氷点下になる日は少なく、積雪も多くありません。
雪が降っても日中に溶けることが多く、主要道路は除雪が入るため、車での移動や通勤に大きな支障は出にくい地域です。
とはいえ、都会と比べれば冬の寒さはしっかり感じます。
住まいの断熱性や暖房設備の確認、そして路面凍結に備えた冬用タイヤの準備は欠かせません。
また、災害面では2019年10月の台風による大雨で千曲川が氾濫し、1500世帯以上が浸水被害を受けました。
市では防災ガイドブックやハザードマップを公開しているので、住まい選びの際は過去の災害状況も踏まえて検討すると安心です。
移住前に知っておきたいポイント
- 千曲市の冬は県内では比較的温暖
- 積雪は少なめで、生活に大きな支障は出にくい
- 2019年に台風による大雨で大規模な浸水被害があった
事前にチェックしたいこと
- 家屋の断熱性能や暖房設備が十分かどうか
- 冬用タイヤの準備
- ハザードマップや過去の災害情報を確認する
▼ 詳しくはこちら
防災/千曲市
交通 -鉄道・道路事情-
千曲市は鉄道・高速道路のどちらも利用しやすく、県内でも交通の便が良い地域です。
鉄道は「JR篠ノ井線」と「しなの鉄道線」の2路線が通っており、松本方面へは篠ノ井線、上田・小諸・軽井沢方面へはしなの鉄道線が便利です。
ただし、篠ノ井線は1時間に1〜2本と本数が少なめなので、利用する場合は時刻表の確認が欠かせません。
高速道路は上信越自動車道が南北に走り、更埴JCTから長野自動車道に入れば松本・安曇野方面へもスムーズに移動できます。
一方、東京や金沢など遠方へ向かう際の北陸新幹線は長野駅または上田駅の利用となり、市内から車で約30〜40分ほどかかります。
さらに、飛行機を利用する場合は松本市の「信州まつもと空港」まで車で約1時間の移動が必要です。
移住前に知っておきたいポイント
- JR篠ノ井線としなの鉄道線が利用できる
- 篠ノ井線は本数が少なめ
- 上信越道・長野道が使えて県内外への車移動が便利
- 北陸新幹線の長野駅・上田駅はそれぞれ車で約30~40分
- 最寄りの空港は松本市の信州まつもと空港
事前にチェックしたいこと
- 篠ノ井線を利用する場合は時刻表を確認しておく
- 新幹線や飛行機を使う際は駅・空港までの移動時間も考慮
生活 -ガス環境と医療機関-
ガスについては、市街地の一部で都市ガスが利用できますが、それ以外の多くの地域はプロパンガスになります。
プロパンは都市ガスより料金が高くなる傾向があるため、光熱費を考えるうえで事前に確認しておくと安心です。
医療機関については、内科・小児科・産婦人科・眼科など一部の診療科が全国平均より少ない状況です。
特に産婦人科は出産対応ができる施設が市内にないため、上田市や長野市の医療機関を利用することになります。
小さなお子さんがいるご家庭や、妊娠中の方は、近隣市の医療体制も含めてチェックしておくと安心して暮らせます。
移住前に知っておきたいポイント
- 都市ガスが使える地域は限られている
- 小児科・産婦人科など一部の診療科が少ない
- 市内に出産対応の医療機関がない
事前にチェックしたいこと
- プロパンガス利用の場合は光熱費の違いを想定
- 小児科・産婦人科・眼科などは近隣市の医療機関も確認
まとめ
長野県千曲市は、千曲川や善光寺平、あんずの里や棚田など、豊かな自然に囲まれた魅力あふれるまちです。
交通の便もよく、暮らしやすさと自然の心地よさをどちらも大切にできる環境が整っています。
都会とはひと味違う落ち着いた場所で子育てをしたい方や、アウトドアを思い切り楽しみたい方、さらには農業に挑戦してみたい方にとっても、千曲市はたくさんの可能性を広げてくれる場所です。
この記事を千曲市での新生活をイメージするヒントにしてみてください。
※この記事は2026年4月時点での情報をまとめています。
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