長野県は「信州」とも呼ばれ、本州のほぼ真ん中に広がる自然豊かな地域です。
周囲をぐるりと囲むのは、標高3000m級の雄大な山々。
その姿から「日本の屋根」とも称されています。
壮大な景色や多彩な気候・文化が魅力で、北陸新幹線を使えば東京へもスムーズにアクセスできるため、移住先として人気が高まっています。
ここでは、長野県への移住を考えている方に向けて、地域の特徴や産業、住宅事情、暮らしの中で知っておきたいポイントなどをまとめました。
長野での新しい生活を思い描くヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
\ 長野県の中古物件を探したい /
目次
長野県はどんなところ?

長野県は、約196万7,000人が暮らす自然豊かな地域です。
面積は13,562平方キロメートルと全国4位の広さを誇り、市町村数も77と全国で2番目に多い県でもあります。
内陸に位置する長野県は、新潟・群馬・山梨・静岡など、全国最多となる8つの都道府県と隣り合う場所。
「信州」とも呼ばれ、「北信」「南信」「東信」「中信」といった4つの大きなエリアに分けられるほか、「松本エリア」「上伊那エリア」「木曽エリア」など、10の細かな地域区分でも語られることがあります。
エリアごとに気候や文化が異なり、どこも個性豊かです。
交通アクセスも便利で、北陸新幹線を利用すれば東京まで約1時間半。
金沢へも最速で約1時間5分と、観光にも移動にも便利な立地です。
北アルプス・中央アルプス・南アルプスに囲まれた長野県は、ウィンタースポーツやアウトドアが盛んなエリア。
白馬・志賀高原・乗鞍といった有名スキーリゾートがそろい、キャンプ場や温泉地も全国屈指の充実ぶりです。
都会では味わえない自然を思いきり楽しめます。
名産品も豊富で、信州そばやおやきはもちろん、昼夜の寒暖差と豊富な日照時間を生かした果物づくりが盛んです。
リンゴ・ブドウ・モモ・梨など、多彩なフルーツが育つ「フルーツ王国」としても知られています。
ファミリーに人気の理由
長野県は、3000m級の山々に囲まれた地形をいかし、キャンプやハイキング、スキー、スノーボードなど、思いきりアウトドアを楽しめる環境がそろっています。
アウトドア好きのファミリーにはもちろん、子どもが自然とふれあいながら成長できる体験が豊富にある点も魅力です。
さらに、北陸新幹線を使えば東京まで約1時間半とアクセスも良好。
テレワークを取り入れた働き方や、都会との二拠点生活にもぴったりです。
移住をサポートする制度も充実しており、県産木材を使ったリフォーム・新築への補助金のほか、各地域には「移住体験住宅」も整備されています。
実際の暮らしを試しながら移住を検討できるため、安心して新生活の準備が進められます。
移住で人気のエリア

伊那市
県南部に位置する伊那市は、市の中央を天竜川が流れ、東に南アルプス、西に中央アルプスがそびえる自然豊かなまちです。
交通面では、JR飯田線の伊那市駅をはじめ、中央自動車道や国道153号線が南北に通り、移動しやすい環境が整っています。
山や森に囲まれた伊那市では、自然や人とのつながりを大切にし、「伊那ならではの暮らし」や「伊那らしい価値観」を育む取り組みを進めています。
その象徴として掲げているブランドスローガンが「森といきる 伊那市」。
まちづくりの共通テーマとして“森”を中心に据えているのが特徴です。
移住支援も充実しており、UIJターンやリフォームを行う方への補助金、市内の高遠町など過疎地域への移住を促す通勤助成金など、さまざまな制度が用意されています。
新しい暮らしを始めたい方にとって、心強いサポートがそろった地域といえます。
▼ 伊那市の移住について、詳しくはこちらもチェック!
伊那市への移住!支援制度や住まい・お仕事など気になるポイント総まとめ!
佐久市
長野県東部、群馬県と接する佐久市は、かつて中山道と佐久甲州街道が交わる宿場町として栄えた歴史あるまちです。
現在は北陸新幹線の佐久平駅があり、東京まで約1時間15分とアクセスも良好です。
気候は冬の寒さが厳しい一方、夏の夜は涼しく過ごしやすいのが特徴。
全国でもトップクラスの日照時間をいかし、メガソーラーによる太陽光発電も盛んに行われています。
観光では、ゴールデンウィークに開催される「佐久バルーンフェスティバル」が有名で、色とりどりの熱気球が空を彩る光景は多くの人を魅了しています。
また、寒暖差を活かして育つ果物や乳製品を使ったケーキ作りも盛んで、市内には多くのケーキ店が点在。
その充実ぶりから、東京・自由が丘、神戸と並ぶ「日本三大ケーキのまち」として知られています。
▼ 佐久市の移住について、詳しくはこちらもチェック!
佐久市への移住!支援制度や住まい・お仕事など気になるポイント総まとめ!
上田市
長野県東部、群馬県と隣接する上田市は、北側に広がる菅平高原が有名です。
スキーリゾートが点在し、ラグビーやサッカーの合宿地としても知られています。
菅平高原は、夏の平均気温は19.6度ととても涼しく、どこかスイスを思わせる風景から「日本のダボス」と呼ばれることもあります。
また、戦国武将・真田幸村をはじめとする真田氏ゆかりの地としても有名で、上田城跡をはじめ多くの史跡や資料館が点在し、歴史好きにはたまらないエリアです。
交通アクセスも便利で、北陸新幹線の上田駅から東京までは最短約1時間20分。
富山・金沢方面へも移動しやすく、旅行や帰省にも困りません。
移住支援にも力を入れており、定期的な移住セミナーの開催や移住支援金制度など、新生活を始めたい方をサポートする体制が整っています。
家族での移住を考える方にとって、安心して暮らし始められる環境がそろったまちです。
▼ 上田市の移住について、詳しくはこちらもチェック!
上田市への移住はどう?暮らし・子育て・住まい・移住支援を解説
千曲市
長野県北部、上田市にも隣接する千曲市は、「一目十万本」といわれるほどあんずの花が咲き誇る「あんずの里」で知られるまちです。
また、善光寺参りの精進落としの湯として親しまれてきた「戸倉上山田温泉」も有名で、泉質の良さから“美肌の湯”として人気があります。
情緒ある温泉街が広がり、家族でのんびり過ごすのにもぴったりです。
交通面では、長野自動車道と上信越自動車道の2つの高速道路が利用でき、南は安曇野市・松本市方面、北は長野市や新潟県妙高市・上越市方面へスムーズにアクセスできます。
名産品としては、あんずを使った干し杏やジャム、ドライフルーツ、お菓子などが有名で、お土産にも喜ばれます。
さらに、生活に必要な施設が市街地にコンパクトにまとまっており、スーパーやホームセンター、ドラッグストアなどが揃っているため、日々の買い物がしやすい点も魅力。
移住後の暮らしやすさを感じられる環境が整っています。
▼ 千曲市の移住について、詳しくはこちらもチェック!
千曲市への移住はどう?暮らし・子育て・住まい・移住支援を解説
安曇野市
安曇野市は松本市の北隣にあり、市の北側には3000m級の北アルプスが広がる、景色の美しいまちです。
豊富な湧き水でも知られており、その量は1日になんと約70万トン。
水温は一年を通して約13℃と安定しているため、わさび栽培に最適な環境が整っています。
安曇野産のわさびは全国トップの生産量を誇ります。
また、県内でも有数の米どころとしても知られ、田んぼに張られた水が北アルプスを映し出す「水鏡」の風景は、安曇野ならではの美しさです。
交通面では、南側の松本市に「信州まつもと空港」があり、市街地から車で約30分ほど。
空港からは北海道(新千歳・丘珠)、神戸、福岡など全国各地へ空の便があり、遠方への旅行や帰省にも便利な立地です。
▼ 安曇野市の移住について、詳しくはこちらもチェック!
安曇野市への移住はどう?暮らし・子育て・住まい・移住支援を解説
飯田市
飯田市は長野県の南端に位置し、静岡市や浜松市とも接するエリアです。
東には南アルプス、西には中央アルプスがそびえ、南北には天竜川が流れる、日本一の谷地形が広がっています。
古くは東山道、そして近世以降は三州街道・遠州街道などの陸路や、天竜川の水運に恵まれ、東西・南北の交通の要として発展してきました。
その歴史の中で育まれた神楽や人形浄瑠璃などの民俗文化は、今も地域の暮らしに息づいています。
かつては養蚕や水引といった伝統産業が盛んでしたが、現在は精密機械やハイテク産業、味噌や酒などの食品産業、りんご・なしを中心とした農業など、多様な産業が活躍するまちへと発展しています。
観光面では、天下の名勝と称えられた天龍峡をはじめ、天竜川の川下り、元善光寺、しらびそ高原など見どころが豊富。
さらに近年は、人口1万人あたりの焼肉店数が日本一という特徴から「焼肉の街」としても注目され、新たな魅力を発信しています。
▼ 飯田市の移住について、詳しくはこちらもチェック!
飯田市への移住はどう?暮らし・子育て・住まい・移住支援を解説
移住するならどんな仕事がある?
長野県の産業で大きな柱となっているのが、農業と精密機械工業です。
冷涼で昼夜の寒暖差が大きい気候をいかし、さまざまな野菜が育てられています。
特にエリンギやえのきたけなどのキノコ類は生産量が全国1位で、県を代表する農産物のひとつです。
一方、工業分野は県内総生産の約3分の1を占めるほどの規模があり、長野県経済を支える存在となっています。
明治・大正期には製糸業が盛んでしたが、戦時中に工場が疎開してきたことや、「東洋のスイス」と呼ばれるほど水と空気が澄んだ環境が精密機械の生産に適していたことから、現在の産業基盤が築かれました。
その結果、「セイコーエプソン」や「ミネベアミツミ」といった大企業の本社・生産拠点が県内に集まっています。
工業製品の中でも、顕微鏡・拡大鏡・望遠鏡・パソコン・圧力計・印刷装置などは全国1位の出荷額を誇り、長野県の強みとなっています。
なお、2025年時点の最低賃金は1,061円で、47都道府県の中ではおおよそ19番目。全国的に見ると中位からやや上の水準に位置しています。
▼ 詳しくはこちら
データで知る信州 工業 | しあわせ信州
移住するならどんな物件がある?
実際に長野県で移住するための住まい事情も確認してみましょう。
長野県内の3つの市町村を例にしてご紹介します。
まずは中古住宅の相場からです。
| 上田市 | |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | 約2,589万円 |
| 2LDK・3K・3DK | 約1,496万円 |
| 3LDK・4K~ | 約1,718万円 |
| 安曇野市 | |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | — |
| 2LDK・3K・3DK | 約2,930万円 |
| 3LDK・4K~ | 約2,356万円 |
| 飯田市 | |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | 約1,329万円 |
| 2LDK・3K・3DK | 約1,534万円 |
| 3LDK・4K~ | 約1,509万円 |
続いて、戸建て賃貸の家賃相場も確認してみましょう。
| 上田市 | |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | — |
| 2LDK・3K・3DK | 約5.8万円 |
| 3LDK・4K~ | 約10.6万円 |
| 安曇野市 | |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | 約4.5万円 |
| 2LDK・3K・3DK | — |
| 3LDK・4K~ | 約10.8万円 |
| 飯田市 | |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | 約5.1万円 |
| 2LDK・3K・3DK | 約5.8万円 |
| 3LDK・4K~ | 約7.4万円 |
中古住宅の物件は市部に集中する傾向があり、町村部では物件がない自治体もあるようです。
車が日常の足として必需品となる地方の事情を反映して、半数以上で駐車場2台以上となっています。
価格面では、例えば3LDK以上の場合、別荘地として有名な軽井沢町は1億円以上と例外的に高いのですが、それ以外の地域はおおよそ平均2,500万円程度となっています。
戸建て賃貸も町村部では物件数がかなり少ない状況は同じで、3LDK以上の物件賃料は、中古住宅と同様に、軽井沢町・御代田町・佐久市といった近隣市町村は相場として高い傾向です。
一方、安い地域としては、駒ケ根市・飯田市・下伊那郡などの長野県の南部地域が比較的安いエリアとなります。
長野県の移住移住支援制度
長野県では、市町村ごとに住宅や仕事など、さまざまな分野で移住者向けの支援策が用意されています。
たとえば、多くの自治体で実施されている「UIJターン就業・創業移住支援事業補助金」は、東京圏から移住して就業・創業した方に支援金を給付する制度です。
また、佐久市・伊那市・駒ヶ根市・茅野市・安曇野市など、多くの市町村に「移住体験住宅」が整備されています。
岡谷市のように、利用料金の一部を移動交通費と合わせて補助してくれる自治体もあり、実際の暮らしを試しながら移住を検討できます。
さらに、飯田市・木曽町・小海町・高山村・松川村など、特に町村部では子どもの通学費を補助する制度もあります。
車を使えない子どもの通学負担を軽減できる、家族にうれしい支援です。
これらの制度は、移住前の検討段階で利用できるものから、移住後に申請できるものまで内容や条件がさまざまです。
自分たちの状況に合った制度をしっかり確認し、上手に活用していきたいところです。
▼ 詳しくはこちら
ふるさとに逢える 楽園信州 心が澄む・信州に住む | 長野県の移住ポータルサイト
長野県への移住で失敗や後悔をしないためのチェックポイント

長野県へ移住を考える際、あらかじめ知っておくと安心できるポイントをいくつかご紹介します。
気象
長野県は海に面していない内陸県のため、内陸特有の気候があります。
湿度が低く、昼夜の気温差が大きいのが特徴です。
冬は地域によって寒さが厳しく、特に北部や標高1,000m以上のエリアでは季節風の影響で雪の日が多くなります。
2月の最低気温がマイナス10度~マイナス14度になることもあり、北海道並みに冷え込む場所もあります。
一方で、山々に囲まれた地形のため台風や前線の影響を受けにくく、年間を通して降水量は比較的少なめです。
火山の存在
長野県には浅間山・御嶽山・八ヶ岳など多くの火山があり、火山災害が自然災害の一つとして挙げられます。
過去には浅間山や御嶽山で登山者が被害を受けた事例もあります。
軽井沢町・御代田町・松本市・木曽町など、火山に近い自治体では火山活動に関する情報を随時発信しています。
火山周辺への移住を検討する場合は、こうした情報を確認し、リスクも踏まえて考えることが大切です。
交通事情
東京方面へ向かう際は、長野市・上田市・佐久市などを通る北陸新幹線が便利です。
一方、県西側エリアの松本市・安曇野市・塩尻市などの地域は、JR篠ノ井線やJR大糸線が南北を結んでいます。
空路は「信州まつもと空港」のみで、遠方への移動はやや不便に感じることもあります。
ただし、県南端部の飯田市・下伊那郡周辺に住む場合は、名古屋市近郊の県営名古屋空港(小牧空港)の方が定期便の地域が多く、便利なケースもあります。
生活コスト
地方では日常の移動手段として自家用車が欠かせません。
物件情報でも駐車場付きが一般的で、家族の場合は大人1人につき1台が必要になることもあります。
車を持たない生活をしてきた方は、維持費や購入費などのコストを考えておくと安心です。
また、冬は最低気温がマイナス10度以下になる地域もあるため、暖房費など光熱費はどうしても高くなりがちです。
その一方で、食費などは東京と比べると割安になる傾向があります。
まとめ
長野県は、雄大なアルプスの山々に囲まれた、自然あふれる人気の移住先です。
スキーやスノーボード、キャンプ、ハイキングなど、四季を通してアウトドアを楽しめる環境が整っており、「自然の中でのびのび暮らしたい」「山や清らかな水に囲まれて子育てしたい」というファミリーにはぴったりの場所といえます。
この記事をお読みいただき、長野県での新生活や移住を考えるヒントとして役立ててみてください。
※この記事は2026年3月時点での情報をまとめています。
ちゅうこだて!の「住まいの紹介サービス」では、中古一戸建て探しのご相談を24時間チャットで受け付けております。
ぜひお気軽にご利用ください。
\ 長野県の中古物件を探したい /







