北海道のほぼ中央、上川地方に広がる旭川市は、雄大な大雪山連峰を望み、石狩川をはじめとする多くの川が集まる豊かな盆地にあります。
北海道第2の都市として、北北海道の中心的な役割を担いながら、暮らしやすさや自然の魅力がそろった移住先としても人気のまちです。
この記事では、旭川市への移住を考えている方や、北海道での新しい暮らしに興味のある方に向けて、街の特徴や魅力、移住支援制度、住まいの相場などをわかりやすくまとめました。
ぜひ、旭川での暮らしをイメージするヒントにしてみてください。
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目次
旭川市はどんなところ?

北海道旭川市の人口は約31万2,000人。
札幌市に次ぐ道内2番目の都市で、北北海道の中心として医療・福祉、教育、文化施設や公的機関がしっかり整っています。
観光地としても人気が高く、旭山動物園や雪質の良いスキー場を目当てに、国内外から年間500万人以上が訪れるほど。
さらに、飛騨・静岡・徳島と並ぶ「家具づくりのまち」としても知られ、質の高い木工製品が生まれる地域です。
農業も盛んで、道内トップクラスの米どころとして「ななつぼし」や「ゆめぴりか」などのブランド米を広大な田んぼで育てています。
交通アクセスも便利で、隣町・東神楽町の旭川空港からは羽田・成田への便に加え、台北への国際線も運航。
季節限定で大阪や名古屋へも飛べます。
鉄道はJR旭川駅に4つの路線が乗り入れ、道内各地へ移動しやすいターミナル駅となっています。
旭川市が移住先に選ばれる理由

旭川市が移住先として選ばれる大きな理由は、充実した経済・医療・教育環境の中で安心して暮らせることにあります。
地震が多い日本の中でも、旭川では震度5以上の地震がこれまで発生しておらず、将来震度6以上が起こる確率も1%以下とされています。
内陸に位置するため、自然災害が比較的少ない点も魅力です。
医療面では、北北海道の中心となる救急医療体制が整った病院があり、急なケガや病気の際にも頼れる環境が整っています。
さらに、冬の暮らしに欠かせない除雪も、350台以上の除雪車が一斉に稼働する体制があり、安心して冬を過ごせます。
移住支援金や体験滞在費の助成など、移住者向けのサポートも充実。
市内には400ヵ所以上の公園や、大型の屋内外遊び場も多く、子どもがいるご家庭にとってもうれしい環境がそろっています。
ファミリーにうれしい子育て・教育環境
旭川市には、家族みんなで楽しめる施設や、子育てしやすい環境がそろっています。
市を代表する人気スポット「旭山動物園」は、生き物が本来の姿で過ごせる環境づくりに力を入れ、「行動展示」で全国的に注目を集めた動物園です。
「伝えるのは、命」という理念のもと、動物とのふれあい体験や、学校への動物の貸し出し、飼育員による出張授業など、命の大切さを伝える取り組みも行っています。
また、「道北アークス大雪アリーナ(旭川大雪アリーナ)」は一年を通して利用できる屋内スポーツ施設。
夏は卓球・バレーボール・テニス・フットサルなどのスポーツやイベントが開かれ、冬はアイスリンクに変わり、アイスホッケーやフィギュアスケートなど幅広い年代が楽しめる場になっています。
仕事・働き方から見る旭川市の特徴
旭川市は道北の中心都市として、流通・サービス・観光などの第3次産業が特に発展しており、産業全体の8割以上を占めています。
市街地は旭川市役所を中心に半径約7〜8キロほどのエリアに広がり、美瑛川・石狩川・忠別川といった川が街中を流れる、自然と都市がほどよく調和した地域です。
このエリアには、イオンなどの大型ショッピングモール、公園、総合病院など生活に欠かせない施設が点在しているため、通勤・通学・買い物のしやすさを考えると、移住先としてまず検討したい場所といえます。
さらに、比布町や鷹栖町、旭川空港のある東神楽町へ通勤する場合でも、旭川市の中心市街地に住むとアクセスが良く、暮らしやすさを感じられるでしょう。
移住するならどんな物件がある?
では、旭川市の住まいの相場・特徴はどんな状況でしょうか?
中古住宅と戸建ての賃貸をそれぞれチェックしてみましょう。
まずは、中古住宅の相場の状況です。
| 間取り | 価格 |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | 約980万円 |
| 2LDK・3K・3DK | 約1,429万円 |
| 3LDK・4K~ | 約1,449万円 |
間取りは3DK以下の住宅はわずかで、ほとんどが3LDK以上の広い間取りの住宅がほとんどのようです。
広い間取りでゆったりとした暮らしをしたい方にはピッタリかもしれません。
また、半数近い物件で駐車場が3台以上のスペースがあったり、庭スペースが付いた中古住宅が揃っています。
家族で複数の車を使用するのにも対応できますし、家庭菜園など自由に使えるお庭があるのもうれしいポイントです。
一方で、戸建ての賃貸住宅はどうなっているでしょうか?
| 間取り | 家賃 |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | — |
| 2LDK・3K・3DK | 約7.4万円 |
| 3LDK・4K~ | 約9.9万円 |
コンパクトな間取りの物件は少な目ですが、2LDK以上の戸建て賃貸なら幅広くあるようです。
家賃の相場としては、札幌市と比較すると、1万2,000円~3万円程度割安になっています。
また、こちらもほとんどの物件が駐車場があり、2台以上のスペースがある戸建て賃貸住宅もかなり揃っています。
住まい探しの選択肢は沢山ありそうです。
旭川市の移住支援制度

旭川市では、移住を考え始めた方から実際に移住を決めた方まで、段階に合わせたさまざまな支援が用意されています。
まず、移住を検討している方向けには、市内を巡って雪国での暮らしを体験できる「旭川市移住体験ツアー」や、短期・長期どちらにも対応した「ちょっと暮らし滞在施設」を利用できます。
滞在時の宿泊費を一部補助する制度もあり、気軽に旭川の生活を試せるのが魅力です。
移住を決めた後も、首都圏からの移住者に向けた移住支援金や、取得した住宅の省エネ化・維持のための改修費補助など、暮らしのスタートを後押しする制度がそろっています。
さらに、移住をきっかけに創業・起業を目指す方や、農業に挑戦する方への補助金もあり、新しいチャレンジを応援する環境が整っています。
▼ 詳しくはこちら
旭川移住情報サイト あさっくる
移住で失敗や後悔をしないためのチェックポイント
それでは、旭川市へ移住するにあたり、注意したいこと、知っておくべきことはあるのでしょうか?
とくに、雪や厳しい寒さをあまり知らない人にはチェックしておきたいものです。
自然 -極寒の中で起きること-
旭川市は内陸に位置しているため、冬の寒さはとても厳しくなります。
明治時代には日本の最低気温であるマイナス41度を記録したほどで、現在でもマイナス10度以下になる日は珍しくありません。
こうした環境では、普段の生活では想像しにくいことが起こることもあります。
たとえば、冷たい空気で鼻が凍るように感じたり、肌が「寒い」よりも「痛い」と感じることがあります。
スマホも低温に弱く、バッテリーの減りが早くなることがあるので注意が必要です。
一方で、ダイヤモンドダストのような極寒ならではの美しい自然現象が見られるのも、旭川の冬の魅力です。
移住前に知っておきたいポイント
- 冬はマイナス15度前後まで下がる日がある
- 寒さで肌が痛くなったり、鼻が凍るような感覚になることがある
- 低温環境ではスマホのバッテリーが減りやすい
事前にチェックしたいこと
- 極寒の環境に適した服装を確認し、しっかり準備しておく
- 寒さによるスマホの不調を想定し、使い方に気をつける
災害 -落雪による被害-
豪雪地域では「雪下ろしは当たり前」というイメージがあるかもしれませんが、近年はスノーダクト方式など雪下ろしが不要な屋根を採用した住宅も増えており、必ずしも全ての家で必要というわけではありません。
とはいえ、雪下ろしや除雪はとても重労働です。
旭川市では、高齢者世帯など自力での作業が難しい方に向けて、雪下ろし・除雪費用を助成したり、機材を貸し出す制度が設けられているほどです。
また、雪解けが進む3月頃には、屋根から溶けた雪が歩道や道路に落ちて事故につながることがあります。
落雪が人に当たってケガをさせたり、重みで車や物を壊してしまうケースもあります。
状況によっては建物の所有者が法的責任を問われることもあるため、行政からの注意喚起はしっかり確認しておきたいところです。
移住前に知っておきたいポイント
- 雪が多い旭川では、家によって雪下ろしが必要になる場合がある
- 落雪はケガや物損につながることがある
- 落雪事故は建物の所有者が責任を問われる可能性がある
事前にチェックしたいこと
- 雪止めなど雪国ならではの設備や、雪下ろし不要の屋根かどうかを住まい選びの参考にする
- 雪下ろし・除雪の経験がない場合は、作業の注意点を事前に把握しておく
交通 -鉄道の現状-
旭川空港は国際線も利用できますが、道内のほかの地域へ向かう便はありません。
そのため、札幌や函館など、道内の他地域へ移動する際は、鉄道か車を使うことになります。
JR旭川駅は、札幌や稚内など北海道の東西南北へ伸びる路線が集まるターミナル駅ですが、運行本数は多くありません。
路線によっては1時間に1〜3本、時間帯によっては2時間に1〜2本ということもあります。
さらに、帯広・釧路方面は根室本線の富良野〜新得間が廃線となり、現在は鉄道だけで直接向かうことができません。
網走や札幌を経由する大回りルートもありますが、かなりの時間がかかります。
車で移動する場合も、札幌まで約2時間、帯広まで約3時間、釧路までは4時間以上と長距離移動になります。
移住前に知っておきたいポイント
- 旭川空港から道内各地への便はない
- 鉄道の本数は1時間に1〜3本程度と限られる
- 帯広・釧路方面は鉄道のみで行くのが難しい
事前にチェックしたいこと
- 道内移動は距離と時間を考えて計画を立てる
- 日帰りが難しい地域へ行く場合は宿泊も視野に入れる
生活 -暖房光熱費と車-
旭川市の移住情報サイトに掲載された、ファイナンシャルプランナーによる生活費の資料によると、水道光熱費は季節で大きく変わります。
2人暮らしの場合、夏(7〜9月)は約15,000円以下なのに対し、冬(12〜1月)は約33,000円ほどと、倍以上になることもあります。
冬は暖房にかかる燃料費が負担になりやすいため、北海道では「燃料手当」や「寒冷地手当」を支給する企業もあります。
日常の移動に欠かせない車も、寒冷地仕様として大容量バッテリーやシートヒーター、ミラーヒーターが必要になることがあります。
さらに、雪で車が動けなくなった時に備えて、スノーヘルパー・ブースターケーブル・けん引ロープ・スノーブラシなどの道具をそろえておくと安心です。
移住前に知っておきたいポイント
- 水道光熱費は夏と冬で大きく差が出る
- 燃料手当など、北海道ならではの手当を支給する企業がある
- 寒冷地仕様の車が必要になる場合がある
事前にチェックしたいこと
- 冬の水道光熱費がどれくらいか試算しておく
- 勤務先に燃料代の支給制度があるか確認する
- 雪で車が動かなくなった時のための道具を準備しておく
▼ 詳しくはこちら
生活設計 | 旭川移住情報サイト あさっくる
まとめ
旭川市は、北北海道の中心都市としての便利さと、豊かな自然が心地よく調和したまちです。
雄大な大雪山系の麓に広がり、スキーやスノーボードを思いきり楽しみたい方や、おいしいお米やお酒などのグルメを満喫したい方にもぴったり。
商業施設や医療機関、子育て施設も充実しているため、ファミリー層をはじめ幅広い世代が安心して暮らせる移住先として人気があります。
北海道への移住先に旭川市を検討している方は、ぜひこの記事を参考に、ここでの暮らしをイメージしてみてください。
※この記事は2025年12月時点での情報をまとめています。
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