室蘭市は、札幌から南へおよそ110キロ、内浦湾に面した街です。
港湾や工業で発展してきた北海道有数の工業都市でありながら、地球岬のような美しい景勝地もあり、自然と産業が調和する魅力にあふれています。
北海道への移住を考える方にとっては、生活に必要な施設や移住支援の制度、住まいの相場など、気になることがたくさんあるでしょう。
この記事では、室蘭市の特徴をさまざまな角度からご紹介し、移住を検討する方に役立つ情報をお届けします。
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目次
室蘭市はどんなところ?

北海道の南寄りに位置する室蘭市は、人口約7万3,000人の街です。
人口密度は札幌市に次いで道内で2番目に高く、コンパクトで暮らしやすい環境が整っています。
明治時代に港が開かれて以来、100年以上にわたり製鉄・製鋼・造船などの「ものづくりのまち」として発展してきました。
市内に架かる白鳥大橋は東日本最大の吊り橋で、工場群とともに美しい工場夜景を楽しめるスポットとしても人気です。
一方で、外海側には雄大な自然や景勝地が広がり、イルカやクジラのウォッチングも体験できます。
産業と自然の両方を味わえるのが室蘭の魅力です。
交通面では、JR室蘭本線が西の長万部から東の苫小牧・岩見沢までを結び、JR千歳線を経由して札幌へ向かう特急も運行されています。
さらに室蘭港からは津軽海峡フェリーが青森との間を1日1往復しており、道外へのアクセスも可能です。
生活インフラも充実しており、市立室蘭総合病院をはじめ3つの総合病院があるため、ケガや病気の際にも安心して暮らせる環境が整っています。
室蘭市が選ばれる理由

北海道への移住先として室蘭市が選ばれるのには、いくつかの理由があります。
まず大きな魅力は、北海道と聞いて思い浮かべがちな「雪深くて極寒」というイメージとは少し違い、比較的過ごしやすい気候だという点です。
たとえば札幌市と比べると、1月の平均気温は札幌がマイナス3.6度なのに対し室蘭はマイナス2度。
さらに最深積雪も札幌の77cmに対して室蘭は19cmと、雪の量はおよそ4分の1ほどしかありません。
加えて、余暇を楽しめる環境が豊富なのも魅力です。
登山や釣り、ゴルフ、サーフィンといったアウトドアはもちろん、イルカやクジラのウォッチングなど海のアクティビティも楽しめます。
さらに車で約40分走れば、北海道でも人気の温泉地「洞爺湖温泉」や「登別温泉」にアクセスでき、家族で気軽に温泉旅行を満喫できる立地です。
ファミリーにうれしい子育て・教育環境
室蘭市には、子どもから大人まで家族みんなで楽しめる施設がたくさんあります。
まずご紹介したいのが、「えみらん」の愛称で親しまれている「DENZAI環境科学館」と「室蘭市図書館」です。
科学館と図書館が一体となった施設で、1階の図書館には子ども向けの読み聞かせスペースがあり、おはなし会などのイベントも定期的に開催されています。
2階の科学館にはプラネタリウムがあり、親子で楽しめる投影プログラムが人気です。
さらに、環境問題や室蘭のものづくり・エネルギーについて学べる展示もあり、1日中過ごせる充実した施設となっています。
また、北海道で最初に開館した水族館「室蘭民報みんなの水族館(市立室蘭水族館)」も見逃せません。
70年以上の歴史を持ち、市民に長く愛されてきた水族館で、約120種類の生き物を飼育・展示しています。
中学生までの入館料が無料なのも嬉しいポイントです。
さらに水族館には遊園地が併設されていて、観覧車やティーカップなどのアトラクションも楽しめます。
学びと遊びが一度に味わえる、家族のお出かけにぴったりのスポットです。
仕事・働き方から見る室蘭市の特徴
室蘭市で働く人の業種を見てみると、サービス業が44%と最も多く、次いで製造業が17%、医療・福祉が14%、卸売・小売業が14%、建設業が11%となっています。
製造業と建設業といった第二次産業だけで約3割を占めており、工業都市としての歴史が数字にも表れています。
市内の臨港地区にはセメントや製鉄などの工場が集まっており、まさに「ものづくりのまち」といった雰囲気です。
一方で、JR東室蘭駅周辺にはショッピングモールや飲食店、ホームセンター、家電量販店、ホテルなどが立ち並び、日常の買い物や食事、レジャーを楽しむには便利なエリアになっています。
交通の面でもJR東室蘭駅が中心で、函館と札幌を結ぶ特急「北斗」が停車するため、道内各地への移動にも便利です。
移住の為の住まいをお探しなら、通勤や買い物にも便利なJR東室蘭駅周辺の地域がおすすめです。
移住するならどんな物件がある?
室蘭市への移住をする場合の住まいを探すのに、中古住宅の相場や特徴・傾向はどうなっているのでしょうか?
まずは、中古住宅から見てみましょう。
| 間取り | 価格 |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | — |
| 2LDK・3K・3DK | — |
| 3LDK・4K~ | 約1,151万円 |
間取りは3LDK以上の中古住宅ばかりなので、間取りの広い家で、ゆったりとした暮らしができそうです。
築年数も築10年以内の新しいものから50年にもなる家まで幅広い選択肢があります。
また、多くの物件で駐車場2台分のスペースがありますので、地方では常識的な世帯で複数台の車を使うのにも対応可能です。
それでは、一戸建て賃貸住宅の状況も見てみましょう。
| 間取り | 家賃 |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | — |
| 2LDK・3K・3DK | — |
| 3LDK・4K~ | 約4.2万円 |
こちらも物件の大半は3LDK以上の間取りの広い家が多くを占めています。
大よそ半分の物件でペット相談が可能になっており、家族にペットがいる場合でも安心して住まい探しができそうです。
家賃に目を移せば、3LDK・4K~の一戸建ての賃貸が4万円台前半というのは、北海道でも最も安い相場となっています。
他の街と比べると、旭川市や北広島市の半額以下、札幌市中心部と比べれば3分の1程度の家賃相場になっています。
戸建て賃貸を探している方にはうれしい要素といえるでしょう。
室蘭市の移住支援制度

室蘭市では、移住を考えている方やご家族に向けて、さまざまな支援制度が用意されています。
たとえば「まずは試しに室蘭で暮らしてみたい」「夏の暑い時期だけ涼しい室蘭で過ごしてみたい」といった方には、家電や家具がそろった部屋を利用できる制度があります。
さらに、就学前のお子さんがいるご家庭がお試し移住やワーケーションを行う場合には、地元の幼稚園や認定こども園で子どもを預かってもらえる「短期入園受け入れ制度」も実施されています。
平日は子どもを安心して預けて仕事に集中し、休日には親子で室蘭や周辺地域を楽しむことができるほか、地域の人との交流が生まれるのも魅力です。
そのほかにも、室蘭~青森間のフェリーを利用する際に運賃が割引される制度や、東京圏からUIJターンで室蘭市に就職・移住する世帯に最大100万円の助成が受けられる制度などもあります。
これらの支援は、移住を検討する際の大きな後押しとなるもの。
室蘭での新しい暮らしを考えるなら、ぜひ活用してみたい制度です。
▼ 詳しくはこちら
室蘭市移住情報サイト
移住で失敗や後悔をしないためのチェックポイント
移住をした後で、予想もしなかったことで、困ることもあるかも知れません。
そこで、室蘭市への移住で知っておきたいポイントをご紹介します。
自然 -胆振地方の雨と強風-
室蘭市がある北海道胆振地方(いぶりちほう)は、道内でも降水量が多い地域として知られています。
これは、市の北側に広がるオロフレ山一帯の山脈に海からの湿った空気がぶつかり、雲が発生しやすくなるためです。
過去には、わずか数日で総雨量が数百ミリに達するような大雨が記録されたこともあります。
さらに、室蘭は海に突き出た地形のため、強い風が吹きやすい特徴があります。
札幌管区気象台が発表する最大瞬間風速のデータでも、室蘭は北海道内で上位に登場することが多く、17~20メートルの強風が観測されています。
室蘭での暮らしを安心して始めるためには、気候の特徴を理解し、事前に備えておくことが大切です。
移住前に知っておきたいポイント
- 胆振地方は地理的な影響で雨が多い
- 室蘭は北海道の中でも風が強い地域
事前にチェックしたいこと
- 雪だけでなく、大雨による河川の氾濫や土砂崩れへの備え
- 住まいが強風の影響を受けやすい場所かどうかの確認
- 強風による家屋や車への被害を想定した対策
▼ 詳しくはこちら
室蘭地方気象台
交通 -空港へのアクセスと通行止め-
室蘭市から飛行機を利用する際は、新千歳空港が最寄りになります。
国際線もある北海道最大の空港でとても便利ですが、室蘭からは車や特急でおよそ1時間20分ほどかかるため、旅行や出張の際には移動時間を考えておく必要があります。
また、普段の生活では車が中心になりますが、道路は強風や積雪によって通行止めになることもあります。
特に市のシンボルでもある白鳥大橋は、強風時に通行止めとなる場合があるので、日常的に利用する方は注意が必要です。
移住前に知っておきたいポイント
- 最寄り空港は新千歳空港だが、室蘭市からは距離がある
- 強風や積雪によって道路が通行止めになる可能性がある
事前にチェックしたいこと
- 新千歳空港を利用する際は、移動時間を含めて計画を立てる
- 白鳥大橋など、天候による通行止めや渋滞が発生しやすい道路が近くにないか確認する
生活 -地方の医療と寒冷地の水道事情-
室蘭市には総合病院が3つあり、医療体制としては安心できる面が多いものの、街のクリニックや診療所は診療科目によって数が限られている場合があります。
特に産婦人科や耳鼻咽喉科は、市内の総合病院に頼る形になっているのが現状です。
また、北国ならではの暮らしの特徴として、冬の暖房費が多めにかかる点があります。
さらに水道料金も北海道は全国的に見て高めで、これは水道管の凍結防止にコストがかかることや、広い面積に水道管を敷設するため維持管理費が大きくなることが理由です。
移住前に知っておきたいポイント
- 産婦人科や耳鼻咽喉科など、一部の診療科目はクリニックが少ない
- 診療科目によっては総合病院に患者が集中する可能性がある
- 冬の暖房費や水道料金は本州よりも高くなりやすい
事前にチェックしたいこと
- 地元の総合病院だけでなく、市外の医療機関も確認しておく
- 移住前後で光熱費や水道料金がどのくらい変わるかを想定しておく
まとめ
室蘭市は、美しい自然の景観と、白鳥大橋や工場地帯がつくり出す人工の景観が調和した魅力的な街です。
移住を考える子育て世帯に向けた支援制度も整っており、安心して新しい暮らしを始められる環境が用意されています。
レジャーや温泉を楽しみながら、ゆったりとした生活を送りたい方にぴったりの街。
この記事を参考に、ぜひ室蘭市を移住先の候補として検討してみてください。
※この記事は2025年12月時点での情報をまとめています。
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