釧路市への移住はどう?暮らし・子育て・住まい・移住支援を解説

釧路川沿いのモニュメント

釧路市は北海道の東部、太平洋に面した街です。

広大な「釧路湿原」や「阿寒摩周」の国立公園に囲まれ、豊かな自然を身近に感じられるのが大きな魅力。

さらに東北海道の中核都市として、社会や経済、文化の中心的な役割も担っています。

そんな釧路市への移住を考えるとき、「どんな街なのか」「子育てや住まいの環境はどうなのか」と気になることはたくさんあるでしょう。

この記事では、釧路市の特徴をさまざまな角度からご紹介します。

読み進めていただければ、移住後の暮らしをより具体的にイメージできるはずです。

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釧路市はどんなところ?

釧路湿原国立公園

釧路市の人口は約15万2,000人。

この街は、酪農を中心とした豊かな農業や森林資源を活かした林業、さらに国内有数の水揚げ量を誇る水産業などが盛んで、日本の食料基地ともいえる地域です。

加えて、日本で唯一石炭採掘が続けられている街でもあります。

現在の釧路市は、平成の大合併で3つの街がひとつになって誕生しました。

白糠町を挟んで東西に分かれる「飛び地」の自治体となっているのも、全国的に珍しい特徴です。

交通の面では、鉄道の中心となる釧路駅から北は網走へ伸びる釧網本線、東は根室、西は新得へと続く根室本線が通っており、多方面への移動がしやすい環境です。

空の便も便利で、釧路空港(たんちょう釧路空港)からは東京・羽田空港をはじめ、新千歳空港や札幌丘珠空港への路線が運航されています。

季節によっては関西や中部方面への便もあり、旅行や帰省にも心強いアクセスが整っています。

自然や産業に恵まれ、交通の利便性も高い釧路市は、暮らしやすさと安心を感じられるエリアといえるでしょう。

釧路市が移住先に選ばれる理由

阿寒湖

釧路市は、北海道で行われている移住体験プログラム「ちょっと暮らし」で、2011年から14年連続で全道第1位を獲得しています。

それだけ多くの人を惹きつける魅力がある街なのです。

その大きな理由のひとつが、夏の過ごしやすさ。

7~9月の平均気温は21.5度と涼しく、真夏でも30度を超える日はほとんどありません。

さらに、北海道の中でも雪が少なく、雪かきの負担が軽いのも嬉しいポイント。

加えて、スギやヒノキが自生していないため花粉がゼロという環境も整っています。

花粉症に悩む方にとっては、とても魅力的に感じられるでしょう。

このように、釧路市は「涼しい夏」「雪の少なさ」「花粉ゼロ」といった暮らしやすさが揃った街。

北海道への移住先として、多くの人に選ばれているのも納得です。

ファミリーにうれしい子育て・教育環境

釧路市には、子どもと一緒に家族みんなで楽しめる施設がたくさんあります。

たとえば「釧路市動物園」は、開園から50年以上の歴史を持ち、地元の人々に長く親しまれてきたスポットです。

エゾシカやニホンザル、レッサーパンダなどの人気の哺乳類に加え、シマフクロウやフンボルトペンギンといった鳥類まで、多彩な動物たちに出会えます。

さらに園内には遊園地も併設されていて、観覧車やサイクルモノレールなど子どもが喜ぶ乗り物も充実しています。

市内にはファミリー向けの公園も豊富です。

バーベキューが楽しめる公園が10カ所、テニスコート付きの公園が11カ所、そして北海道ならではのパークゴルフができる公園も4カ所あり、スポーツやレジャーを気軽に楽しめる環境が整っています。

自然や動物、遊び場がそろった釧路市は、子育て世代にとって暮らしやすく、休日のお出かけ先にも困らない街といえるでしょう。

仕事・働き方から見る釧路市の特徴

釧路市を代表する産業には、農業や林業のほか、水産業・観光業・石炭産業があります。

まず水産業について。釧路の水揚げ量は千葉の銚子、静岡の焼津、鳥取の境港と並び、国内でもトップクラス。

2023年・2024年には2年連続で日本一を記録しています。

観光業も大きな魅力で、釧路湿原国立公園や阿寒摩周国立公園といった豊かな自然が広がり、特別天然記念物のタンチョウや阿寒湖のマリモなど、ここならではの貴重な体験ができます。

さらに石炭産業も釧路ならでは。

日本で唯一、現在も石炭採掘が行われており、年間約20~30万トンを産出しています。

水産業や石炭産業は市の中心部に集まっているため、通勤や生活面で大きな不便は少ないでしょう。

ただし、阿寒湖周辺の観光関連の仕事に就く場合は、市街地から車で1時間半ほど内陸へ移動する必要があります。

通勤時間を考えると、阿寒湖周辺で働く方は住まいの場所を選ぶ際に注意しておくと安心です。

▼ 詳しくはこちら
産業・ビジネス・観光|釧路市ホームページ

移住するならどんな物件がある?

それでは、釧路市にはどんな物件があり、相場はどうなっているのでしょうか?

それぞれ、中古住宅と一戸建て賃貸の現状をお伝えします。

まずは、中古住宅の相場からです。

間取り 価格
1LDK・2K・2DK
2LDK・3K・3DK 約1,259万円
3LDK・4K~ 約1,512万円

3LDK以上の一戸建てがもっとも多い傾向で、広々とした家で暮らしたいと考える移住者にとっては物件が探しやすいと言えそうです。

それでは、一戸建て賃貸の相場も見てみましょう。

間取り 家賃
1LDK・2K・2DK
2LDK・3K・3DK
3LDK・4K~ 約5.2万円

物件は4K以上からの広い間取りが最も多くなっています。

ちなみに、家賃5万円台というのは、県庁所在地の札幌市が11万円台であることと比べてみれば、同じ広さの間取りでも、半額の家賃というリーズナブルな賃料となっています。

その他、駐車場についても、中古住宅では半数以上が2台以上駐車可能となっており、車を複数所有しても安心な物件が揃っているといえるでしょう。

釧路市の移住支援制度

幣舞橋

釧路市は、夏の涼しさや花粉がないといった環境面のメリットを活かし、長期滞在や移住を希望する人に向けてさまざまな取り組みを行っています。

たとえば、長期滞在と移住を促進するために地元の事業者が連携して立ち上げた「くしろ長期滞在ビジネス研究会」では、マンスリーマンションの情報提供や滞在者向けイベントの案内を実施。

さらに、市民と同じ条件で市内の一部施設を利用できる「くしろステイメンバーズカード」も発行しています。

また、市の移住支援施策として「お試しワーキングホリデー」があり、道外から訪れる人には交通費の一部助成や滞在中の宿泊施設の手配・宿泊費の負担など、安心して暮らしを体験できるサポートが用意されています。

▼ 詳しくはこちら
移住・長期滞在|釧路市ホームページ

移住で失敗や後悔をしないためのチェックポイント

それでは、実際に釧路市に移住する場合にチェックしておきたいポイントをお伝えします。

自然災害 -霧・強風・雪への注意-

釧路市の気象の記録を見ると、特に多くみられるのは、濃霧注意報と強風注意報です。

6月~8月は、月の半分で霧が観測されています。

また、海沿いの街ということもあり、強風が吹くことも多く、2025年も風速20メートル越えの強風を観測しています。

その他、雪は少ない地域とはいえ、なだれ注意報、融雪注意報など北国特有の雪に関する注意報もでることがあります。

移住前に知っておきたいポイント

  • 釧路市は夏の時期に高い頻度で霧が発生しやすい霧の街である
  • 海沿いの街特有の強風が起きやすいこと
  • 北国特有の雪による生活の影響があること

事前にチェックしたいこと

  • 自分が乗る車にフォグランプは装備してあるか
  • 自分が暮らす住まいとその周辺は強風の影響を受けやすいか
  • 北国特有の雪についての対策方法を知っているか

交通 -距離の感覚が異なる-

北海道は本州と比べて面積が広大なため、その広さと距離については感覚が異なることを知っておきましょう。

例えば、釧路市の中心地から、飛び地の旧音別町地域へ移動する場合は、距離にして約45km、車で約50分かかります。

その他、釧路市から札幌市までは約320kmの距離があり、これは、東京から新潟までの距離に相当します。

移住前に知っておきたいポイント

  • 釧路市も含めて北海道全体での距離感は本州とは異なること
  • 同じ釧路市内でも車で1時間以上かかる場所があること
  • 冬の時期は雪の影響などで移動が制限される可能性があること
  • 鉄道・バスを頻繁に利用する地域にいた場合は、運行本数が異なること

事前にチェックしたいこと

  • 自分が暮らす家から職場までの距離と時間
  • 子どもが通学する際に自転車の使用が必要になるか
  • 冬の車での移動に備えてスタッドレスタイヤ等は準備してあるか
  • 鉄道・バスを使う場合にどれくらいの本数が利用できるのか

生活コスト -暖房費を左右する断熱性の高い家-

夏は涼しく過ごしやすい釧路市ですが、真冬になると最低気温がマイナス10度近くまで下がることもあります。

そのため、冬の暖房費は道外の地域と比べるとやや高めになりがちです。

暖房設備としては灯油を使ったセントラルヒーティングが広く普及しており、寒さが厳しい時期には24時間稼働することも珍しくありません。

一方で、断熱性能の高い住宅なら気密性がしっかりしているため暖房効率が良く、光熱費の節約につながります。

さらに結露やカビの発生も抑えられるので、家の傷みを防ぎ、修繕費を減らすことにもつながります。

移住前に知っておきたいポイント

  • 釧路市の最低気温は最も寒い時期でマイナス10度近くになる
  • 暖房はセントラルヒーティングの形式が一般的で、時期によっては24時間つけっぱなしになることがある

事前にチェックしたいこと

  • 自分が住む家がどんな暖房設備になっているか
  • 都市ガスなど、他の暖房形式と比較して変更できるのか
  • 自分が住む家の断熱性能はどれだけの高さがあるか

まとめ

釧路市は豊かな自然に恵まれ、夏の涼しさや花粉がない環境が大きな魅力です。

自然の穏やかさだけでなく、東北海道の中心都市として都会的な機能も備えているため、暮らしやすさと便利さの両方を感じられます。

真夏でも暑さに悩まされることが少ない快適な環境で暮らしたい方には、釧路市はぴったりの街といえるでしょう。

※この記事は2025年12月時点での情報をまとめています。

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