東向きの物件は南向きに次いで人気が高いとされていますが、実際の日当たりはどうなのでしょうか?
ライフスタイルによっては、東向きよりもほかの方角が向いている場合があります。
この記事では、東向きの日当たりの特徴と、各方角のメリット・デメリットを解説します。
東向きの物件の購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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東向きの日当たりの特徴
東向きの家は、午前中の日当たりが良いのが特徴です。
太陽は東から昇るため、東向きの窓からは朝日が差し込み、昼頃まで室内は明るい状態が続きます。
しかし、昼から日没にかけては日差しが届かず、室内が薄暗くなることもあるでしょう。
一般的に、東向きは南向きに次いで高い人気を誇るとされています。
東向きが人気のある理由は、朝日を浴びられるなどのメリットが得られるからです。
ただし、すべての東向きの家が人気があるとは限りません。
例えば、家の東側に高層建物があると十分な日照を確保できず、午前中も薄暗くなることがあります。
日当たりは方角だけではなくほかの要素によっても決まるため、立地条件などの確認が大切です。
東向きのメリット
一般的に、南向きが最も人気が高いとされていますが、ライフスタイルによっては東向きのほうがおすすめの場合もあります。
ここでは、東向きのメリットについて解説します。
以下のメリットを享受したい場合は、南向きよりも東向きがおすすめです。
朝日を浴びられる
朝日を浴びられることは、東向きの大きなメリットです。
太陽は東の空から昇るため、東向きの家は毎朝気持ちの良い朝日が差し込みます。
朝日を浴びて目覚めたいという朝型のライフスタイルの方には、東向きが最適でしょう。
朝日を浴びると睡眠ホルモンのメラトニンの分泌が抑制され、体内時計がリセットされます。
メラトニンの代わりに活動意欲を促進するセロトニンが分泌され、気持ち良く1日のスタートを切れるでしょう。
早起きが苦手な方は、東向きの家だと早寝早起きの習慣が身につく可能性があります。
体内時計をリセットして睡眠の質を高めたい方も東向きの家が適します。
南向きの家は日中を通して明るいですが、東向きのような強い朝日は差し込みません。
夏は比較的涼しい
夏を涼しく過ごせることも東向きのメリットです。
東向きは気温が上昇する午後になると直射日光が入らなくなるため、暑い夏も比較的涼しく過ごせます。
室温もあまり高くならないため、エアコンの電気代の節約にもつながります。
東向きは眩しい西日を避けられることもメリットです。
夏場の西日は強烈で、室温はかなり上昇します。
西日の直射日光で家具が日焼けすることもありますが、東向きだと西日対策は不要です。
東向きは西日による午後からの室温上昇を抑えられるため、熱がこもりにくく、夕方から夜にかけて帰宅しても快適に過ごせます。
西日を避けたい場合や蒸し暑い夏を少しでも快適に過ごしたい方には、東向きがおすすめです。
南向きと比べると割安
東向きは南向きと比べると割安感があります。
東向きは午後からの日照を確保できないため、南向きと比べると価格は低めになることが多いです。
午後からの日当たりを気にしないのであれば、東向きのほうが安い価格で購入できます。
南向きであっても、周辺環境によっては十分な日照を確保できない場合があります。
日当たりの良し悪しは方角だけでは決まらないため、南向きは日当たりが良いという先入観は禁物です。
実際に東向きと南向きの物件を比較してみると、東向きのほうが日当たりが良い場合もあります。
現地確認をした結果、南向きよりも東向きのほうがコストパフォーマンスが高いと判断できれば、東向きの物件の購入をおすすめします。
東向きのデメリット
東向きの物件は朝日を浴びられるなどのメリットがありますが、ライフスタイルによってはメリットがデメリットになることがあります。
物件を選ぶ際はメリットとデメリットの両面からの考察が大切です。
ここでは、東向きのデメリットについて解説します。
朝日が眩しい
東向きは朝日を浴びられることがメリットですが、人によってはデメリットに感じる場合があります。
朝日は低空から差し込むため、周辺環境によってはかなり眩しく感じられます。
2023年の夏至の日の出は、北海道(札幌)は3時55分、東京都は4時25分です。
かなり早い時間から朝日が差し込むため、眩しくて目が覚めてしまうこともあるでしょう。
そのため、就寝時間が遅い夜型のライフスタイルの方には、東向きは向いていない場合があります。
夏場は特に日差しが強いため、朝日が眩しい場合は遮光や遮熱対策が必要です。
ブラインドやすだれ、遮熱カーテン、遮光カーテンなどの活用で、強い日差しと暑さを防げます。
遮熱カーテンは冬場の保温効果も期待できます。
冬は寒くなりやすい
東向きのデメリットとして、冬場は寒くなりやすいことが挙げられます。
東向きは午前中の日照を確保できるものの、午後からは日当たりが悪くなるため、冬場は寒くなりやすいです。
午後からの室温上昇はあまり期待できないため、暖房器具を使わないと特に夜は寒く感じます。
暖房も設定温度を上げると電気代が高くなることがあり、家計を圧迫します。
しかし、東向きは夏場の冷房費を節約できるため、光熱費は年間を通して考えることが大切です。
寒さが苦手な方や冬場の暖房費が気になる方は、東向きがおすすめでない場合があります。
逆に、冬の寒さよりも夏の暑さが苦手な方は東向きがおすすめです。
メリットとデメリットの両面から検討してみてください。
午後からは洗濯物が乾きにくい
午後から日当たりが悪くなることは、東向きのデメリットです。
午後からの日当たりが悪くなるため、洗濯物は午前中に干さないと乾きにくいことがあります。
特に冬場は洗濯物が乾きにくく、生乾きになってしまうこともあるでしょう。
2023年の冬至の日の出は、北海道(札幌)は7時3分、東京都は6時47分です。
特に冬場は午前中の日照時間が短くなるため、東向きのメリットをあまり享受できません。
午後からは照明が必要になることもあります。
午後から室内が暗くなるため、専業主婦や在宅ワーカーなど、日中を家の中で過ごす方には、東向きはおすすめでない場合があります。
午後からも自然光が差し込む明るい室内で過ごしたい方は、南向きがおすすめです。
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各方角のメリット・デメリット
ライフスタイルによっては、東向きが向いていない場合があります。
物件を選ぶ際は東向きだけでなく、各方角のメリットとデメリットを知っておくことが大切です。
ここでは、各方角のメリットとデメリットを解説します。
南向きのメリット・デメリット
南向きは1日を通して日当たりが良いのがメリットです。
何時まで日当たりが良いのかは地域や立地条件などによって異なりますが、朝から日没まで日照を確保できます。
1日を通して室内は明るく、基本的に日中は照明は不要です。
洗濯物も乾きやすく、太陽光による殺菌効果も期待できます。
冬も比較的暖かく、快適に過ごせます。
南向きの物件は、在宅ワーカーや専業主婦など、日中を家の中で過ごす方におすすめです。
一方、デメリットとして、夏場は暑くなりやすいことが挙げられます。
冷房の設定温度を下げなければならず、電気代が高くなることもあるでしょう。
昼間は強い直射日光が入り込むため、遮光や遮熱対策が必要になる場合もあります。
東向きのメリット・デメリット
東向きのメリット・デメリットは先に説明したように、朝日を浴びられることです。
朝日を浴びることで、家族の心身の健康を促進できます。
しかし、夜型のライフスタイルの方には、朝日で目覚めてしまうのが逆にデメリットになることがあるでしょう。
東向きの特徴は、午前中の日当たりが良く、午後からの日当たりが悪くなることです。
午前中を明るい室内で過ごしたい方には向いていますが、1日を通して自然光が差し込む明るい環境で暮らしたい方にはおすすめできません。
夏場は比較的涼しく過ごせることも東向きのメリットです。
冷房費の節約にもつながります。
逆に冬場は寒くなりやすいため、冬を暖かく過ごしたい方にはあまり向きません。
西向きのメリット・デメリット
西向きのメリットは、午後からは西日が入り込み、明るく暖かい環境で過ごせることです。
昼頃から日没にかけて日差しが強くなるため、午後に洗濯物を干すとしっかりと乾きます。
部屋干しをする際も、生乾き臭は軽減されるでしょう。
ただし、強い西日が入り込むことはデメリットにもなります。
夕方になると太陽の位置が低くなるため、眩しさは増します。
夏場は室温が上昇しやすく、冷房の設定温度を下げる必要があるでしょう。
西日を嫌悪する方は多く、西向きの物件はあまり人気がありません。
午前中の日当たりが悪いことも、西向きのデメリットです。
朝から昼頃までは、ほぼ太陽光は入り込まないため、朝型のライフスタイルの方には向きません。
北向きのメリット・デメリット
北向きは東西南北の方角のなかで最も日当たりが悪く、南向きや東向きのような人気はありません。
1日を通して十分な日照を確保できないため、昼間でも照明が必要になることがあります。
日当たりが悪いと室内に湿気がこもり、カビや結露が発生しやすくなります。
洗濯物を外干ししても乾きにくく、完全に乾くまでには時間がかかるでしょう。
生乾き臭が残ってしまうこともあります。
自然光が差し込む明るい環境で暮らしたい方には、北向きの物件は向きません。
しかし、北向きの物件は価格が安く、日当たりを気にしないのであれば大変お得です。
冬は寒くなりやすいものの、夏は比較的涼しく快適に過ごせます。
北向きの物件は夜勤をする方など、夜型のライフスタイルの方に向いています。
日当たりが良くない場合の対策
南向きや東向きの物件であっても、周辺環境や立地条件によっては日当たりが良くない場合があります。
ここでは、日当たりが良くない場合の対策について解説します。
ちょっとした工夫をすることで、快適に暮らせるようになるでしょう。
こまめに換気をする
日当たりが悪い部屋は、こまめな換気が大切です。
日当たりが悪いと湿気がこもりやすくなりますが、換気をして空気を入れ替えることで室内環境を改善できます。
梅雨の時期は特に湿気がこもりやすいため、カビの発生を防ぐためにも換気は必要です。
窓を開けるだけで換気はできますが、サーキュレーターの併用もおすすめです。
窓がない部屋だと換気ができませんが、除湿機を使用すると湿気を除去できます。
除湿剤の使用もおすすめします。
明るい色の壁紙やインテリアを選ぶ
日当たりの悪い部屋は、明るい色の壁紙やインテリアを選ぶようにすると、部屋全体が明るいイメージに変わります。
白色や明るいベージュなどのホワイト系がおすすめで、赤やオレンジなどの暖色系は暖かい雰囲気を演出できます。
カーテンは、薄手のホワイト系のレースカーテンがおすすめです。
自然光を取り入れながら家族のプライバシーも守れます。
また、大きめの鏡を部屋の中に置くと、自然光が反射して暗さが軽減されます。
明るい照明を選ぶ
日当たりが悪い部屋は、日中でも照明が必要な場合があります。
明るい照明を選ぶと暗い雰囲気を改善できます。
部屋全体を明るくするには、LEDシーリングライトがおすすめです。
LEDライトは蛍光灯よりも電気代が安いため、朝から点けても電気代は気になりません。
スマートフォンで操作ができるスマートライトもおすすめで、明るさや色の調整を簡単に行えます。
スマートライトは種類が豊富で、ライフスタイルに合わせて選べます。
まとめ
東向きの一戸建ては午前中の日当たりが良好で、気持ちの良い朝日を浴びられます。
午後からの日当たりは悪くなりますが、明るい照明を選ぶなどの対策を講じることでデメリットは軽減できるでしょう。
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