家を探していると、日当たりの悪い家をよく見かけます。
デメリットばかりを気にして、家探しの候補から外している方も多いでしょう。
しかし、日当たりの悪い家にもメリットがあります。
デメリットの対策方法を知り、ちょっとしたアイデアを取り入れれば、日当たりが悪くても快適に住むことが可能です。
この記事では、日当たりの悪い家のメリットとデメリットの対策を解説します。
すぐに試せるテクニックやリフォームでできる対策などを取り入れて、快適な住まいを手に入れましょう。
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日当たりの悪い家の5つのメリット
日当たりの悪い家と聞くとデメリットに目が行きがちですが、以下のようなメリットもあります。
- 購入費用が安い傾向にある
- 夏でも涼しい
- 家具や床が日焼けしない
- 人目が気にならない
- 光量を調節しやすい
メリットを享受して快適に過ごす方法がわかれば、日当たりの悪い家も家探しの選択肢に入るでしょう。
それぞれのメリットを解説します。
購入費用が安い傾向にある
日当たりの悪い家は、日当たりの良い家に比べると土地代が安い傾向にあるため、購入費用を抑えられます。
利便性の高い駅の近くや住環境の良い人気エリアなど、予算が届かず諦めなければならない地域でも、日当たりの悪い家を選ぶことにより予算内で購入できる可能性もあるでしょう。
夏でも涼しい
日差しが入ってくる時間が短いため、暑い夏でも室温が上がりにくく、涼しく過ごせるメリットがあります。
エアコンを使用しない、設定温度を高めにするといった状態でも過ごしやすいため、電気代を節約できるでしょう。
近年では夏場に気温の上昇が激しく、室内でも熱中症の危険があるといわれています。
日当たりの悪い家であれば、室温が上がりにくいため、室内での熱中症のリスクも軽減できるでしょう。
家具や床が日焼けしない
日当たりの悪い家は直射日光が入りにくいため、家具や床の日焼け・変色が軽減されます。
日当たりが良い家では室内に強い日差しが入り込むため、日焼けにより床や家具に色あせやひび割れが起こります。
床の張り替えや家具の買い替えが必要になれば、経済的負担になるでしょう。
日当たりの悪い家は床や家具をきれいに保ちながら長持ちさせられるため、結果として出費を減らせるメリットがあります。
人目が気にならない
家が周辺の建物に囲まれていたり、ブロック塀や擁壁があったりすると、日差しが遮られて日当たりが悪くなります。
道路に面している家は日当たりが良い一方で、人目が気になるため一日中カーテンを閉めたり植木やブロック塀で家を囲んだりと、対策が必要になることもあります。
せっかく日当たりの良い家を購入したのに、カーテンが開けられないのではメリットを得られません。
日当たりの悪い家は、ほかの家や壁に囲まれているケースが多いため、通行人や車の視線を気にせず過ごせます。
光量を調節しやすい
日当たりが悪い家では、照明器具で光量を調節できます。
一方、日当たりが良い家は日差しが強く、うまく光量を調節できません。
テレビやパソコンの画面が見にくくなる場合は、カーテンを閉めるなどの対策が必要になるため不便さを感じるでしょう。
また、強い日差しは目に負担がかかるため、目が疲れやすくなります。
日当たりが悪い家では、日差しによるストレスを感じずに生活できるでしょう。
日当たりの悪い家の6つのデメリット
日当たりが悪い家には、以下のようなデメリットがあります。
- 湿気がたまりやすい
- 冬に寒い
- 洗濯物が乾きにくい
- 一日中暗い
- 生活のリズムを作りにくい
- 貸す際に賃料が安くなる傾向がある
日当たりの悪い家で快適に過ごす方法を見つけるには、デメリットを理解することが必要です。
この章では、6つのデメリットを詳しく解説します。
湿気がたまりやすい
日当たりが悪いと日差しが差し込まないため、室内の空気が湿っぽくなります。
室内に湿気がたまると、結露が起こりやすくなり、カビや腐食によって家が傷む原因になります。
また、健康面にも影響を与える恐れがあるため注意が必要です。
特に、梅雨の時期などは家の湿度がより高くなりジメジメとして不快さを感じる可能性があります。
冬に寒い
日当たりが悪いと日光によって室内が暖められません。
夏は涼しく過ごせますが、冬は寒く感じるでしょう。
冬の光熱費を抑えるためには、暖かく過ごす工夫が必要です。
例えば、フローリングの床がひんやり冷たく感じたら、カーペットを敷くだけでも暖かく過ごせるでしょう。
洗濯物が乾きにくい
日当たりの悪い家は日差しが少ないため、洗濯物が乾きにくいです。
天気の良い日にバルコニーや庭に干しても、思うように乾かないこともあるでしょう。
特に冬場は外に干しても乾きにくいため、注意が必要です。
日当たりの悪い家で洗濯物を乾かすには、部屋干しや浴室乾燥の利用がおすすめです。
一日中暗い
日当たりの悪い家は、日中でも照明をつけて過ごすことが多くなります。
日中家にいる時間が長い場合は、その分電気代がかさむ恐れがあるでしょう。
また、一日中暗い部屋にいると、憂鬱な気分になってしまう可能性もあります。
定期的に外に出るなどリフレッシュする時間を設けましょう。
生活のリズムを作りにくい
日当たりの悪い家では、朝になっても明るくならないため目が覚めにくく、生活のリズムが作りにくくなります。
朝、太陽の光を浴びると、眠りを誘う効果を持つホルモンであるメラトニンの分泌が抑制されます。
起きてから14〜16時間経過すると再び分泌されるため、夜になると眠くなる仕組みです。
メラトニンの分泌は光によって調節されるため、朝起きて光を浴びることにより一日の生活のリズムが作られます。
日当たりの悪い家では、朝の光を浴びられないためにメラトニンの働きがうまく機能せず、生活のリズムが乱れるケースが多いです。
貸す際に賃料が安くなる傾向がある
日当たりの悪い家は、日当たりの良い家と比べると需要が低く、賃貸に出す際に賃料が安くなる傾向があります。
賃料収入が少ない場合、ローン返済に自己資金を入れなければならなかったり、修繕の積み立てができなかったりする恐れがあります。
将来賃貸に出す予定がある場合や、不動産投資を検討している場合は、求めている収支に合うかを事前に試算しておきましょう。
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ぜひお気軽にご利用ください。
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日当たりの悪い家で快適に過ごす9つのテクニック
日当たりの悪い家でも、工夫すれば快適に暮らせます。
ご自身で工夫したりリフォームしたりするなど手を加えることにより、快適に過ごすことが可能です。
日当たりが悪くても快適に過ごすには、以下のようなテクニックがあります。
- 明るい照明にする
- インテリアや壁を明るい色にする
- 吹き抜けを作る
- 2階をリビングにする
- スクリーンやシェードを活用する
- バルコニーに白砂や砂利を敷く
- 高いところに窓を作る
- こまめに換気し除湿機を置く
- 24時間換気システムやファンを活用する
費用がかからないちょっとした工夫やしっかりとしたリフォームなど、無理をせずご自身にできる方法から試してみましょう。
それぞれのテクニックを解説します。
明るい照明にする
室内の照明を明るいものに交換するだけで、部屋の印象が変わります。
電球をLEDに交換すれば、明るくなるだけでなく省エネになり長持ちするので経済的です。
電球によって色や明るさが異なるため、部屋の形状や照明の高さなどに合わせて適切なものを選びましょう。
また、天井の照明やダウンライトだけでなく、床置きの照明スタンドなどを随所に置くのもおすすめです。
違う種類の照明を上手に組み合わせれば、おしゃれな空間を演出できるでしょう。
インテリアや壁を明るい色にする
カーテンやクッションなどを明るい色で統一すると、部屋全体が明るい印象になります。
鏡を置くのも効果的です。部屋を広く見せる効果があり、光の反射により明るくなります。
可能であれば、壁紙や床を白や薄いクリーム色のような白系の色にするのもおすすめです。
白は発色が良く、光を反射して部屋を明るく見せる効果があります。
また、ライトブルーなどの寒色系の色もおすすめです。
寒色系は物が遠く見える効果があるため、部屋が広く明るく見えます。
ポイントは、天井も白系の色にすることです。
天井が濃い茶やグレーなどの暗い色だと、天井が低く感じられ、部屋全体が暗い雰囲気になります。
日当たりの悪い家で快適に過ごすには、ぜひ明るい色のインテリアと壁を試してみてください。
吹き抜けを作る
吹き抜けは、採光や換気に効果的です。
隣地が近かったり周囲を塀や建物で囲まれていたりする場合は、家の中心に吹き抜けを設けて、天窓や高窓を作ることで効率良く明かりを確保できるでしょう。
また、広い空間ができることにより、空気を循環させられるため、換気にも効果的です。
ただし、吹き抜けは家の構造上リフォームで作れない場合もあるため、建築士やリフォーム会社に相談する必要があります。
居住スペースに余裕がある場合は、吹き抜けを検討してみましょう。
2階をリビングにする
隣地との距離が近く1階の採光が取りにくい場合は、2階にリビングを作るのも一つの方法です。
上層階のほうが光を取り込みやすいため、生活する時間が長いリビングや子ども部屋を2階や3階に作ると、採光量を増やせます。
リビングに光が入り明るくなると、家族の会話も弾むでしょう。
ただし、2階にリビングを作ると、1階に居室や浴室、洗面所を配置する間取りとなり、階段での移動が増える傾向にあります。
スクリーンやシェードを活用する
日当たりの悪い家の窓には、光を自然に取り込むスクリーンやシェードを活用しましょう。
スクリーンやシェードはカーテンより光を取り入れやすいアイテムです。
カーテンをつけると光が室内に入りにくくなってしまいますが、透け感のあるシェードや障子風のスクリーンであれば、目隠しをしながらも採光を確保できます。
また、デザインとしてもおしゃれな雰囲気になります。
バルコニーに白砂や玉砂利を敷く
バルコニーに白砂や玉砂利を敷くと、外の光が反射して室内に明かりが入ります。
見た目にも、白い砂が映えて、おしゃれなインテリアのように利用できます。
2階にリビングとバルコニーを隣接して作る場合、より効果的です。
高いところに窓を作る
日当たりを良くするには、高いところに窓を作ると効果的です。
壁に窓を作りにくい場合は、天窓を作ると開放感が生まれて部屋が明るく広く見えるでしょう。
大きな窓を作ると構造上問題がある場合は、小さい窓を数多く作ると採光量を増やせます。
また、窓を作りにくい部屋は、隣の部屋との間に室内窓を作ると開放感が生まれて部屋が明るくなる効果を期待できます。
高いところの窓や天窓は、開閉機能をつけると効率的に空気を入れ換えられるため、採光と換気をどちらもおこなえて一石二鳥です。
こまめに換気し除湿機を置く
湿気がたまりやすい室内で最も効果があるのは、こまめな換気です。
定期的に窓を開けて、できる限り外の空気を室内に入れるようにしましょう。
また、除湿機を置くと室内の湿気を取り除けます。
洗濯物を部屋に干す際は、除湿機にサーキュレーターを組み合わせると、湿気がたまるのを防げるうえに、洗濯物が早く乾きます。
24時間換気システムやファンを活用する
24時間換気システムやファンを利用すると、空気を循環できて湿気がたまるのを防げます。
また、家のなかの室温を一定に保つ効果もあるため、廊下や浴室でも温度変化がなく快適に生活できます。
24時間換気システムやファン、サーキュレーターを上手に活用して、室内を効率良く換気しましょう。
まとめ
日当たりの悪い家は、デメリットだけに目が行きがちですが、メリットもあります。
日当たりの悪さを上手に活用すれば、快適に過ごすことも可能です。
また、ちょっとしたテクニックを取り入れることで、デメリットを克服できます。
この記事で紹介した方法を上手に活用することで、快適な住まいを実現できるため、家探しの選択肢の一つとして、日当たりの悪い家も検討してみましょう。
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