『セカンドハウス』と『別荘』は一見同じものと思われがちですが、税制面での優遇措置の有無など、明確な違いがあります。
このページでは、セカンドハウスと別荘の特徴や違い、税制優遇の内容、申請方法、セカンドハウス取得に役立つ情報などをご紹介します。
セカンドハウスと別荘の違いを理解して、二拠点生活をお得に始めましょう。
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目次
セカンドハウスと別荘の違い
セカンドハウスと別荘は、言葉の意味としてはどちらも“第2の家”を指す言葉ですが、税制面では、セカンドハウスは「生活に必要な住居(居住用財産)」として扱われ、別荘は「保養を目的とした“ぜいたく品”」として扱われます。
具体的にはセカンドハウスが「遠距離通勤を避けるために平日過ごす職場近くの住居」や「趣味や子育て、介護など、何らかの理由で自宅以外に定期的に通う住居」。
一方、別荘はおもに休暇を過ごすために建てられた建物のことです。
“生活に必要な住居”のセカンドハウスは税制優遇が受けられます。
一方、別荘はその対象にはなりません。
なお、住居の立地や広さ、戸建てかマンションか、設備内容などによって、別荘かセカンドハウスかが決まることはありません。
仮に別荘が立ち並ぶリゾート地に建っていても、日常生活のために利用しているならセカンドハウスとして認められます。
セカンドハウスとは
『セカンドハウス』に認定してもらうためには、日常生活のために使っている住居として、次の条件を満たす必要があります。
- 居住用の家屋であること
- 特定の人物が利用すること
- 毎月1泊2日以上の利用があること
セカンドハウスとして認定されるには、取得後60日以内に所在地の都道府県税事務所に申請する必要があります。
別荘とは
別荘は、非日常的なタイミングで使用する保養のための住居です。
別荘は地方税法施行令第36条で
“日常生活の用に供しないものとして総務省令で定める家屋又はその部分のうち専ら保養の用に供するもの”
引用:地方税法施行令(第四節 第三十六条)|e-Gov
と定義されています。
セカンドハウスが“生活に必要な住居”と位置付けられるのに対し、別荘の位置付けはあくまで“保養”を目的とするため、別荘はぜいたく品とみなされ、税制優遇は適用されません。
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セカンドハウスで受けられる税制優遇
新たに取得した家がセカンドハウスに認められた場合、3つの項目で税制優遇を受けられます。
固定資産税
住居をはじめ物件を所有すると固定資産税が課せられますが、所有する物件がセカンドハウスに認められた場合、土地の課税標準額が1/3〜1/6減額され、建物についても所定額が減額されます。
都市計画税
市街化区域に物件を購入すると、都市計画税が課せられますが、セカンドハウスに認められた場合、土地の課税標準額が1/3~2/3減額され、建物についても所定額が減額されます。
不動産取得税
不動産取得税は、土地や住宅を取得した際一回のみ課税される税金です。
セカンドハウスに認められた場合、新築物件・中古物件・土地いずれも減額対象となり、不動産取得税が減額されます。
関連記事
「セカンドハウスの申請方法|準備物や注意点」
「別荘に固定資産税はかかる?かからない?しくみや税を軽減する方法を解説」
セカンドハウス認定を受けるには
セカンドハウス認定を受けるには、物件の所在する都道府県税事務所と、自治体に申請を出します。
認定条件
- 居住用の家屋であること
- 特定の人物が利用すること
- 毎月1泊2日以上の利用があること
- ライフラインが常時使用できる状態にあること
必要な手続き
- 物件取得後60日以内に、物件の所在する都道府県税事務所で申請手続きをする
- 毎月1泊2日以上の滞実態を市区町村役場に提出する
なお、申請方法や必要書類などは自治体によって若干異なるため、窓口に確認しながら手続きを進めましょう。
二つ目の住まいを持つなら賃貸?持ち家?
セカンドハウスを所有する方法には、借りるか購入するかのふたつの方法があります。
それぞれのメリットは以下のとおりです。
賃貸
- 気軽に解約できる
- 必要な費用が少ない
- 不動産取得税や固定資産税がかからない
購入
- 居住用財産として資産にできる
- リノベーションなどカスタマイズが可能になる
- 税制優遇を受けられる
セカンドハウスや別荘購入にローンは組める?
セカンドハウスや別荘をローンで購入する際は、『セカンドハウスローン』を利用します。
一般的な住宅ローンの場合、契約内容に“契約者自身が居住するための住宅購入費用であること”等の規約があり、契約者自身が常時住んでいるわけではないセカンドハウスや別荘は一般的な住宅ローンを利用できません。
したがって、セカンドハウス取得時はセカンドハウスローンを利用します。
また、審査項目をクリアしさえすれば、ダブルローンになってもローンの利用は可能です。
関連記事「セカンドハウス購入時に、ローンを組むなら年収はいくら必要?」
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まとめ
利用方法の規定に違いはあれど、セカンドハウスと別荘、どちらも日々の生活を豊かにしてくれるものの一つです。
二拠点生活をするうえでコスト面を抑えたのであれば、税制面での優遇措置が受けられるセカンドハウス認定を取ってみてはいかがでしょうか。
かといって、セカンドハウスは毎月1泊以上の利用が必要なため無理は禁物です。
自分たちに合った、ライフスタイルで二拠点生活を楽しく過ごしてくださいね。
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