神奈川県横須賀市は、幕末の黒船来航で知られる浦賀の港や、アメリカ海軍・海上自衛隊の基地がある“軍港の街”として親しまれています。
横浜や東京にもアクセスしやすい三浦半島の中央に位置しているため、移住先として気になっている方も多いのではないでしょうか。
「横須賀はどんな雰囲気の街なんだろう」「家賃の相場は?」「暮らすうえで知っておきたいことはある?」など、気になるポイントもいろいろ浮かんできますよね。
そこでこの記事では、横須賀市での暮らしをより具体的に思い描けるよう、街の特徴や生活情報をさまざまな角度からご紹介します。
\ 横須賀市の中古物件を探したい /
目次
横須賀市はどんなところ?

横須賀市は、人口約36万6,000人を抱える街です。
幕末の開国期から明治、そして昭和20年の終戦まで、国内有数の軍港都市として発展してきました。
終戦後は旧軍用地の多くが占領軍に接収されましたが、その後の返還に伴い、産業や教育、公共施設として活用されるようになり、街の姿も少しずつ変わっていきます。
現在も市内には海上自衛隊の横須賀基地やアメリカ海軍の施設が点在し、横須賀ならではの景観をつくり出しています。
交通面では、JR横須賀線の横須賀駅から鎌倉までは約20分、横浜へはおよそ50分。
三浦半島の東側を走る京急本線・横須賀中央駅を利用すれば、横浜まで約30分、品川へも約50分でアクセスできます。
こうした利便性の高さから、横浜方面へ通勤する人も多く、横須賀は“横浜のベッドタウン”としての一面も持っています。
横須賀市が移住先に選ばれる理由

移住先としての横須賀市の魅力は、横浜や品川といった都心へ通いやすい距離だけではありません。
住まいにかかるコスト面では、とても大きなメリットがあります。
たとえば3LDK以上の中古住宅を購入する場合、2026年1月の相場では隣接する横浜市金沢区が平均約3,842万円なのに対し、横須賀市は平均約2,543万円と、その差は1,200万円以上。
賃貸の3LDK以上の戸建てでも、金沢区が家賃約16.07万円、横須賀市が家賃約13.23万円と、購入・賃貸どちらでも横須賀のほうがぐっと抑えられます。
さらに、軍港都市としての歴史や米軍基地があることから、街中には英語表記が多く、どこか異国情緒のある雰囲気も魅力のひとつ。
ファミリーでのんびり過ごせる公園も多く、自然を身近に感じながら暮らせる環境が整っています。
こうした住みやすさと個性がそろっていることが、横須賀市が移住先として選ばれている理由といえるでしょう。
ファミリーにうれしい子育て・教育環境
横須賀市には、子育てファミリーにうれしい環境がしっかり整っています。
中でも人気なのが「長井海の手公園 ソレイユの丘」。
季節ごとに咲く花や動物とのふれあい、充実した遊具や飲食エリア、大型アスレチック、ドッグラン、キャンプ場までそろっていて、1日では遊びきれないほどのエンターテインメントが詰まった公園です。
都心から車で約70分とアクセスしやすい場所にありながら、相模湾や伊豆大島、富士山を望む絶景も楽しめます。
さらに、米軍基地がある地域ならではの取り組みとして、市内の学校には外国人英語教員や外国語指導助手が配置され、子どもたちがネイティブの英語に触れられる機会が多いのも魅力です。
そのほか、プロ野球・横浜DeNAベイスターズやJリーグ・横浜Fマリノスの練習拠点があるため、子ども向けスポーツ教室や市民交流イベントなど、プロ選手と触れ合える機会も豊富にあります。
▼ 詳しくはこちら
[公式] 長井海の手公園 ソレイユの丘
仕事・働き方から見る横須賀市の特徴
横須賀市の産業を見てみると、サービス業を中心とした第3次産業が大きな割合を占めています。
一方で、住友重機械工業をはじめとする大規模工場もあり、第2次産業も一定の存在感があります。
さらに、市内には米軍基地があるため、基地内で働く人が5,000人以上いるのも特徴です。
ほかの地域ではあまり見られない職種や働き方に出会える可能性がある点は、横須賀ならではといえます。
市街地の分布にも特徴があり、三浦半島の東側には鉄道や道路が集まっているため、横浜方面へ通勤・通学する場合は東側で住まいを探すと便利です。
西側にも市街地はありますが、こちらは国道134号線が交通の中心。
南の三浦市や北の葉山町へ通う場合には、西側エリアが暮らしやすいでしょう。
移住するならどんな物件がある?
それでは、横須賀市での住宅はどんな相場になっているか、中古住宅と戸建て賃貸住宅の状況をそれぞれ確認してみましょう。
まずは、中古住宅の相場からです。
| 間取り | 価格 |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | 約1,725万円 |
| 2LDK・3K・3DK | 約1,575万円 |
| 3LDK・4K~ | 約2,543万円 |
3LDK以上の広い間取りの中古住宅がほとんどを占めています。
それよりもコンパクトな間取りは少な目です。
築20年以内で、駅・バス停まで徒歩10分以内という比較的良い条件の住宅も多くあります。
また、高台や駐車場2台分など色んな条件に当てはまる物件も揃っているようですので、幅広い選択肢から住まい探しができるでしょう。
それでは、賃貸住宅はどうなっているでしょうか?
| 間取り | 家賃 |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | 約6.5万円 |
| 2LDK・3K・3DK | 約8.1万円 |
| 3LDK・4K~ | 約13.2万円 |
3LDK以上の広い間取りの賃貸住宅が多いですが、他の間取りもそれなりにあるので選択肢は多くあります。
ペット相談可の物件も半数近くありますので、家族にペットがいる場合でも比較的安心して住まい探しができそうです。
横須賀市の移住支援制度

横須賀市では、移住を考えている方や実際に移住する方に向けて、街の魅力発信やサポートに力を入れています。
たとえば「Live in YOKOSUKA」というサイトでは、横須賀の魅力をわかりやすく紹介し、暮らしの雰囲気が伝わる動画や写真をたくさん掲載。
風景や日常の様子を移住者インタビューとともに紹介しているほか、市内の施設、幼稚園や児童クラブといった子育て関連施設、移住に役立つ支援制度など、知りたい情報がぎゅっとまとめられています。
どの地域に住むか、どんな暮らしができるのかをイメージするのにぴったりの内容です。
さらに、「“ちょうどいい”まち よこすか体感ツアー」という少人数制の体験ツアーも実施されており、実際に市内を巡りながら横須賀での暮らしを体感できます。
▼ 詳しくはこちら
Live in YOKOSUKA|横須賀市
移住で失敗や後悔をしないためのチェックポイント
横須賀市への移住を決めたとしても、事前に知っておきたいこと、注意したいことはないのでしょうか?
後から、予想外のことで困ったということがないように、チェックしておきましょう。
災害 -特徴的な地形による土砂災害のリスク-
横須賀市は比較的温暖で過ごしやすい気候ですが、「谷戸(やと)」と呼ばれる山間の谷や丘陵地、急斜面が多い地形が特徴です。
こうした場所に住宅が集まる「谷戸地域」では、大雨や台風、地震の際に土砂災害が発生する可能性があります。
実際に2014年6月には、梅雨の豪雨によって土砂災害が起きています。
住まいを選ぶ際は、土砂災害ハザードマップを必ず確認しておくと安心です。
また、海沿いの地域では高潮や大地震による津波のリスクもあるため、高潮・津波ハザードマップもチェックしておきましょう。
移住前に知っておきたいポイント
- 谷戸と呼ばれる急斜面や山間の住宅地域がある
- 谷戸地域は土砂災害のリスクがあり、実際に被害も発生している
- 海沿いは高潮・津波のリスクがある
事前にチェックしたいこと
- 各種ハザードマップを確認し、住まい選びの参考にする
- 災害時の避難所を把握し、できれば近い場所の住まいを選ぶ
交通 -三浦半島の東西で異なるアクセス環境-
横須賀市は三浦半島の東側(東京湾)と西側(相模湾)の両方に面していますが、JRや京急、横浜横須賀道路などの交通網は東側に集中しています。
一方、西側は国道134号線が南北に走っているものの、公共交通は地域の路線バスが中心。
車の有無や通勤・通学先によって利便性が大きく変わるため、西側への移住を考える場合は移動手段をしっかり確認しておきましょう。
移住前に知っておきたいポイント
- 公共交通は東側に集中している
- 西側の公共交通は、路線バスが主な交通手段
事前にチェックしたいこと
- 住む地域の公共交通の状況を確認する
- 西側に住む場合は、自家用車の利用も視野に入れる
生活 -谷戸地域の暮らしや買い物環境-
谷戸地域には、車が入れない細い路地や階段を上った先に家があるケースも多く見られます。
高台ならではの眺望や静かな環境が魅力ですが、日常的に階段の昇り降りが必要になるため、高齢になると暮らしにくくなり、平地への移転などで空き家が増えているという課題もあります。
谷戸地域で車を使う場合は、家の近くまで車が入れるかどうかを必ず確認しましょう。
状況によっては軽自動車やバイクへの乗り換えが便利な場合もあります。
また、普段使いのスーパーは市の東側に多く、西側に住む場合は南隣の三浦市のスーパーのほうが近いこともあります。
買い物環境も事前にチェックしておくと安心です。
移住前に知っておきたいポイント
- 谷戸地域には車が入れない細い路地や階段上の住宅が多い
- 静かな環境や眺望の良さがある一方、日常の昇り降りは避けられない
- 高齢化に伴い平地への移転などで空き家が増えている
- 買い物施設は市の東側に集中している
事前にチェックしたいこと
- 谷戸地域に住む場合は車の利用が可能か確認する
- 必要に応じて軽自動車やバイクの利用を検討する
- 西側に住む場合は三浦市の買い物環境も確認しておく
まとめ
横須賀市は横浜にも近く、幕末の開国期から軍港として発展し、アメリカとの関わりを通じて独自の魅力を育んできた街です。
都会の雰囲気から少し離れ、海の見える景色に囲まれながら、家族でゆったりと暮らしたい方にはぴったりの移住先といえます。
ぜひこの記事を参考に、横須賀での新しい暮らしを思い描いてみてください。
※この記事は2026年1月時点での情報をまとめています。
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