長期的にまとまった額の返済を続けることになる住宅ローン。
利用する際に必ず通らないといけないのが、入念な審査です。
では、住宅ローン審査には、どのような審査基準があるのでしょうか。
このページでは、審査に通らないおもな理由や審査に通らないときどうするべきか、やってはいけない対処法などをまとめてご紹介します。
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住宅ローンが通らないおもな理由
住宅ローンの審査は、融資額が最後まで確実に返済できるかどうかを、金融機関が個人の信用度を客観的に判断するものです。
審査内容は、収入はもとより、勤続年数や年齢、その他の借入の有無、職業、信用情報、健康面、物件の資産価値など多岐にわたります。
住宅ローンの審査をスムーズにおこなうために、どのようなことが審査を通らない理由になるのか、確認しておきましょう。
借入額に対して収入額が低い
住宅ローンの審査をクリアするうえで重要なポイントが収入です。
借入希望額に対して収入額が足りていないと判断されると、審査を受けられず門前払いになってしまいます。
一般的には、年収の5倍〜10倍程度の借入金額が目安といわれており、借入をおこなう金融機関や、その他の要因によって振り幅があります。
転職したてで勤続年数が短い
住宅ローンは返済期間が長期に渡るため、将来的に安定した収入があることが必要不可欠です。
そのため、金融機関は勤続年数を一つの判断材料とします。
一般的には、会社員の勤続年数は1年〜3年以上、個人事業主の場合は事業年数3年以上と設定している金融機関が多いようです。
働き方が多様化している近年では、勤続年数が審査に影響しない金融機関も増えつつあり、今後の動向が気になる項目です。
借り入れ時・完済時の年齢
住宅ローン借入時の年齢が重要視されるのは、借入時の年齢+返済期間=完済時年齢となるためです。
仮に返済期間35年のローンを30歳で借り入れた場合、完済時の年齢は65歳。
仕事の定年退職後の資金は年金や退職金、貯蓄が主軸となるため、完済時年齢は“75歳未満”、“80歳未満”などと申込要件で提示している金融機関が多い。
40代半ばを過ぎて審査に望む場合、注意すべき項目です。
他の借り入れがある
住宅ローン以外に借り入れがあることが理由で審査に通らないケースもあります。
- クレジットカードのリボ払い
- 携帯電話の本体料金分割払い
- マイカーローン
- 奨学金
- カードローンやキャッシング
などがおもな対象です。
特にマイカーローンや奨学金は額が大きいため、「あと数年で完済ができる」「繰上げ返済が可能」ならば、住宅ローン審査前に精算しておくのが得策です。
収入が不安定な業種
個人事業主の方など、収入が不安定な場合も、長期的な返済見通しが必要な住宅ローン審査では不利になりがちです。
個人事業主の場合、『フラット35』が比較的審査に通りやすいため借入先候補に加えることをおすすめします。
信用情報にキズがある
「他の借り入れも精算したのに、なぜか審査が通らない」なんてことも。
ローンの審査をするときには、個人信用情報機関に照会し個人信用情報を審査します。
クレジットカードの利用歴やキャッシング歴、他のローンの有無などが対象で、個人信用情報になんらかの問題があるとローン審査に通らない可能性があります。
延滞や未払いの記録や自己破産など、いわゆる“ブラックリスト”と呼ばれる状態の場合、審査にほぼ通らないと思いましょう。
健康面に不安がある
多くの金融機関では住宅ローン借入の際に、『団体信用生命保険』への加入を必須事項と定めています。
疾患等があることで団体信用生命保険に加入できない場合、加入が必須と定めている住宅ローンは通らない可能性が高いでしょう。
そんなときは、持病があっても加入しやすい『ワイド団信』や、団信加入が必須とならない 『フラット35』を検討すると良いでしょう。
担保となる物件の資産価値が低い
借入本人のほか、物件に問題があって審査に通らないケースもあります。
融資をおこなう金融機関は、返済が滞った場合に備え、物件に抵当権を設定して担保とします。
担保設定することで、万が一返済できない状態に陥った場合、物件を競売にかけて返済額を回収できるようにするのです。
そのため、物件の資産価値が低い場合、希望額どおりの融資はしてもらえない可能性があります。
土地を探すうえでも、特定土砂警戒区域など不利になる地域があるので、土地探しのタイミングから注意しておきましょう。
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住宅ローンが通らないときの知恵袋
住宅ローン審査に1度通らなかったからといって、2度と住宅ローンを組めなくなるわけではありません。
審査に通らなかった場合でも、正しく対処すれば住宅ローンを組めるチャンスはあります。
住宅ローンに通らなかった場合の対処法として、次の方法を試してみましょう。
自己資金を増やす
ローン借入時に支払う“頭金”を増やすことで、借入額を減らすことができ、結果的にローンの審査も通りやすくなります。
まとまった額が貯まるまで家づくりをいったんお休みし、再チャレンジされる方も多いようです。
関連記事「中古一戸建ての頭金はいくら?相場や購入時の注意点を解説」
ペアローンや収入合算方式を利用する
借入額を増やす方法の一つに、ペアローンや収入合算方式のローンに切り替えて、収入額を増額し、借入可能額を希望の額まで増やす方法があります。
関連記事
「住宅ローンのペアローンとは?夫婦や親子でローンを分散できるメリットデメリット」
「住宅ローンの連帯債務とは?メリット・デメリットや、ほかのローン方式との違い」
担保や保証人を提示する
新たな担保や保証人を提示すれば、住宅ローンが通る場合もあります。
ただし、万が一返済できない状態に陥った場合、担保にした資産は没収され、保証人には返済義務がのしかかってしまいます。
この方法は、必ず返済が可能な見通しを立てたうえで選択しましょう。
借入先を再検討してみる
住宅ローンを取扱う金融機関は銀行以外にもありますし、銀行によっても審査内容は変わります。
- インターネット銀行
- 地方銀行や信用金庫
- ノンバンク
- JA
- フラット35
など、審査に通らなかった部分をクリアできる融資先を再検討してみましょう。
物件を再検討してみる
「どうしてもこの物件以外考えられない!」わけではないのなら、物件自体を借入可能額に合わせて再検討してみるのも方法の一つです。
案外良い条件で安い物件に出会えるかも!
空き家・中古住宅・一戸建て・一軒家物件の購入情報サイト【ちゅうこだて!】では、物件紹介のほか、住宅ローンのシミュレーション機能もあるので、ぜひ活用してみてくださいね。
もっと不利になるNG対処法
住宅ローンの審査が通らなくて焦っても、やってはいけない手段があります。
さらなるペナルティを生まないために、以下のことに気をつけましょう。
片っ端から審査に出す
住宅ローンを申し込んだ時点で、その情報は個人信用情報に記録され、他の金融機関でも情報を調べることが可能になります。
住宅ローンの審査に通らなかった履歴が残ると、通らなかっただけの理由があると判断されるもの。
ローンの申し込み情報は基本的に半年間記録されるため、半年は期間を空けたほうが良いでしょう。
ただし、仮審査を申し込み当初の時点で数件同時におこない、比較検討しても問題はありません。
虚偽記載を加える
住宅ローンの審査に通りたいがために、借入情報などの信用情報に関わること、健康状態を偽ることをおこなってはいけません。
虚偽の申請をしても審査の段階でばれてしまいますし、1度虚偽の申告をしたことがばれると、その後の審査にも影響がでます。
まとめ
住宅取得の際、住宅ローンの審査が通らないと焦ってしまいますよね。
しかし、1度通らなかったからといって、マイホームを諦めなくても大丈夫。
通らなかった理由を明確にして、次の審査に望みましょう。
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