リゾート地に限らず、公共機関が脆弱な別荘での生活は、車がないと何かと不便です。
もともと自家用車を所有しているのなら、別荘まで車で行けば問題ありませんが、都会で暮らす方のなかには、そもそも車を所有していない方も多いのではないでしょうか。
このページでは、別荘で車を持つために必要不可欠な、車庫証明を取得するための方法や注意点をご紹介します。
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目次
別荘で車庫証明が取れるかは管轄の警察署の判断で決まる
結論から言えば、住民票を置いている自宅とは異なる『別荘』の住所で車庫証明が取れるかは、管轄の警察署の判断になります。
別荘の利用頻度や使い方の実態によって、車庫証明取得の可否が判断されます。
別荘の住所で車庫証明を取るときは、別荘の住所を管轄している警察署で車庫証明の取得基準を確認しましょう。
そもそも車庫証明ってなに?
『車庫証明』は正式名称を、普通自動車の場合『自動車保管場所証明書』、軽自動車の場合『自動車保管場所届出書』と言います。
その名のとおり、車の保管場所が確保されていることを警察署長が証明するものです。
車庫証明の取得は、車両購入時だけでなく、所有者の変更があった際や、引っ越しなどで保管場所の住所を変更する際に必要な手続きです。
また、車庫証明がないと車の購入手続きができないほど重要な書類です。
車庫証明の手続きを怠ると、10万円以下の罰金が科される場合もあります。
車庫証明が不要な地域もある
車庫証明は、もともと人口過密地域で路上駐車が問題になったことで生まれた制度です。
そのため、人口が少ないなど、路上駐車の心配が少ない地域では車庫証明が不要なエリアもあります。
『車庫証明不要地域 一覧』とWebで検索すると、全国の車庫証明不要地域が確認できるので確認してみましょう。
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別荘は車庫証明が取りにくいの?
別荘を毎月定期的に利用しているのであれば、車庫証明を取ることはそう難しくありません。
しかし、住民票で居住実態を証明できない別荘で車庫証明取得は、『別荘が本人の持ち物である事を証明する書類』、『別荘の駐車場の使用権を持っている事を証明する書類』などが必要です。
また、警察官による別荘に車庫があるかどうかの実態確認、実際に生活実態があることを証明する公共料金の領収書などの提出が必要です。
公共料金の領収書について
別荘での生活実態を証明するための、公共料金の請求書・領収書は、以下の点に注意しましょう。
- 電気、水道、ガスの請求書または領収書を用意する
- 宛名は車庫証明を申請する本人のもの
- 申請日の直近3ヵ月以内のもの
- 申請する別荘の番地が正確に記載されていること
また、管轄の警察署によって、許容される別荘の利用頻度が異なり、月数日でOKか、月の半分は暮らしていないとNGなのか、判断がまちまちです。
その点で、別荘での車庫証明は取りにくいといわれます。
普通車と軽自動車では手続きが異なる
普通自動車の車庫証明を取得する際は『自動車保管場所証明申請書』、軽自動車を届け出る際は『自動車保管場所届出書』が必要です。
また、申請する別荘が賃貸か自己所有かでも、必要書類や手続き方法が異なります。
名称 | 内容 | 賃貸 | 自己所有 |
---|---|---|---|
【普通自動車】 自動車保管場所証明申請書【軽自動車】 自動車保管場所届出書 |
車庫証明を申請するための書類。 車の情報や、保管場所に関する情報を記入する |
○ | ○ |
保管場所標章交付申請書 | 自動車に貼り付けるステッカーの交付を受けるために必要な書類 | ○ | ○ |
保管場所の所在図・配置図 | 保管場所の位置や配置を示す書類。 (所在図はMAPを印刷したものでも可) |
○ | ○ |
保管場所使用権疎明書面 (自認書) |
自身の所有する土地を駐車場として申請する際に必要な書類 | × | ○ |
保管場所使用承諾証明書 (または賃貸契約書のコピー) |
他人が所有する土地を駐車場として申請する際に必要な書類 (車庫の所有者の大家さんや管理会社の署名・捺印が必要) 警察署によっては駐車場の賃貸契約書のコピーでも可 |
○ | × |
自動車の使用の本拠の位置が確認できるもの | 車の使用者の住所が確認できる書類。(住民票等) ※別荘の場合、公共料金の領収書等 |
× | ○ |
収入証紙(手数料) | 申請手数料。2,000円~3,000円前後 (金額は都道府県により異なる) 車庫証明の発行後の保管場所標章の発行に別途500円必要 |
○ | ○ |
印鑑 | シャチハタ不可 | ○ | ○ |
※必要書類は別荘の所在地を管轄する警察署、または警視庁のWebサイトから入手しましょう。記載例も掲載されています。
警視庁:保管場所証明申請手続(窓口申請)
警視庁:保管場所届出手続(窓口申請)
別荘で車を持つメリット・デメリット
そもそも、別荘で車を持つメリット・デメリットは以下のようなものがあります。
メリット
●生活のアシが確保できる
公共機関が脆弱な別荘での生活。自家用車があることで行動範囲がグッと広がり、別荘地での生活が充実します。
●整備やメンテナンスをするスペースが確保できる
土地代の高い都会の住宅地で、車をいじれるガレージを持つには多額の予算が必要です。
しかし、土地の広い別荘地での暮らしなら、気兼ねなく車いじりを楽しめます。
デメリット
●車が傷みやすい
常時住んでいない別荘に車を置いておくと、メンテナンスが行き届かず車が傷みやすくなります。
燃料やオイルの劣化や金属の錆、革のカビ、小動物の配線かじりなど、常時使用しない車に起こりがちなトラブルです。
車の傷みを軽減したいなら、ガレージ付きの物件を探してみましょう。
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●盗難の危険性が高い
普段目の行き届かない別荘では、盗難被害が発生する確率が高くなります。
ガレージに防犯カメラや警報装置を設置するなどの工夫が必要です。
●お金がかかる
車を所有する場合、車本体の購入費用からはじまり、保険料・車両重量税・車検費用・ガソリン&オイル代・メンテナンス費用など多くの費用がかかります。
別荘で使う車はレンタカーでも良い
車庫証明取得が困難なエリアであったり、車のメンテナンスや維持費の面で不安を感じるなら、別荘で使う車はレンタカーを利用する方法もあります。
年に数えるほどの利用しかないのであれば、都度のレンタカー代のほうが割安です。
自分のライフスタイルに合った車の使い方を模索してみましょう。
まとめ
このページでは、別荘で車庫証明を取得するための方法や注意点をご紹介しました。
別荘で車庫証明を取得するのは、管轄の警察署の方針によって難易度が異なります。
また、利用頻度の低い別荘に車を保管して利用するのはさまざまなリスクが発生します。
別荘での車の所有は、利用頻度を考えて慎重に検討しましょう。
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