住宅ローンの固定金利ってどのような仕組み?メリットとデメリットを紹介

住宅ローンの固定金利

住宅ローンの『固定金利』はその名のとおり、借り入れ期間中に適用金利が一定期間、または全期間固定されるタイプのローンです。

『固定金利』は『変動金利』と異なり、金利が一定のためライフプランが立てやすいことがメリットとして挙げられます。

しかし、変動金利に比べて金利は高い傾向があります。

このページでは、固定金利の仕組みやメリット・デメリット、どのような方がこの金利タイプに向いているのかをご紹介します。

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住宅ローンの種類は大きく分けて2種類

住宅ローンの金利タイプは大きく分けて固定金利と変動金利の2種類があります。

その名のとおり、住宅ローンの借り入れ中に適用金利が変化しないものが『固定金利』、変化するものが『変動金利』です。

住宅ローンの固定金利とは

固定金利には2つの型があり、一つは『全期間固定金利型』、もう一つは『当初固定金利型』です。

借り入れ時の金利が返済開始から終了まで固定されるのが全期間固定金利型

借り入れ時から一定期間金利が固定されるのが当初固定金利型です。

固定期間は、一般的に2年〜35年、最長50年※をうたうものまであり、その中から自分に適したものを選ぶことができます。

固定期間が長くなるほど適用金利は高くなっていきます。

また、当初固定金利型タイプを利用した場合、固定期間終了時に、その後の金利タイプを選び直すことができます。

当初固定金利型タイプの場合、同じ期間の金利固定、異なる期間の金利固定、または変動金利を選択できます。

次の期間の適用金利は、選んだ時点での利率が反映されるため、同じ期間の固定金利を選んだとしても、再選択時の利率によって、月々の返済額および総返済額が変わります。

※返済終了時の年齢によっては短縮される。

住宅ローンの変動金利とは

住宅ローンの変動金利とは、ローンの借り入れ期間中に適用される適用金利が、変動するタイプの金利のことです。

一般的に借り入れ後は、半年に一度金利の見直しがおこなわれ、その都度、返済終了時の総支払額が変わります。

関連記事「住宅ローンの変動金利ってどのような仕組み?メリットとデメリットを紹介

固定金利のメリット

それでは固定金利のメリットを具体的に見ていきましょう。

返済計画の立てやすさ

全期間固定金利型は、月々の返済額および返済総額が、当初借り入れ時から最終返済日まで変わらないため、返済計画が立てやすい点が挙げられます。

当初固定金利型は、一定期間金利を固定することで、固定期間中の月々の返済額を確定できます

また、期間終了時に金利タイプを再選択でき、定期的にローンの見直しが可能です。

金利上昇に備えられる

固定金利を選択しておけば、景気動向による金利上昇が起こっても、借り入れ当初からの金利が保持されるため、全期間固定金利型は、安心感が大きい金利タイプです。

変動金利の最大のデメリットともいわれる、『未払利息』が発生しない点も大きなメリットです。

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固定金利のデメリット

次に固定金利のデメリットを具体的に見ていきましょう。

変動金利よりも金利が高い

固定金利は金利上昇時のリスクを貸し手が負うため、一般的に変動金利よりも金利が高い傾向にあります。

また、今後金利の変動幅が下降しても、全期間固定金利型は借り入れ時から利息・総返済額が変わらないため、恩恵を受けることができません。

固定期間中は金利の見直しができない

今後、住宅ローンの金利が下降しても、金利固定期間中は原則として金利の見直しをすることができません

民間融資を利用している場合、他の金融機関へ乗り換える借り換えは可能ですが、借り換えるには事務手数料や保証料など諸費用が必要です。

住宅ローンの諸費用は残金に合わせてまとまった金額が必要なため、借り入れ残高・借り入れ年数・金利差によっては、借り換えのメリットが少ない場合もあります。

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固定金利を選ぶならフラット35も検討

『フラット35』とは、『独立行政法人 住宅金融支援機構』が、民間の金融機関と提携して提供する住宅ローンのことです。

一番の特徴は、借り入れ当初から返済終了まで毎月の返済額が確定している、全期間固定型ローンである点です。

借り入れ期間は15年以上35年以下

新築でも中古住宅でも、一定の基準をクリアしていることを証明する適合証明書の提出が必要ですが、繰り上げ手数料や借り入れ​時の保証料、保証人が不要な点も特徴の一つです。

また、省エネ性・耐震性に優れた『長期優良住宅』や『ZEH』などの高性能住宅を取得する場合、『フラット35S』など、一定期間金利を引き下げたタイプのローンが利用できます

フラット35とひと言でいっても、多くのプランがあるため、全期間固定型ローンを検討するのであれば、必ずチェックしておきたい金融サービスです。

固定金利に向いている方

さて、それでは固定金利型ローンの仕組みやメリット・デメリットから導き出す、固定金利に向いている方は、どのような方でしょうか。

  • 返済計画を計画的に進めたい方
  • 返済期間が長い、または借り入れ金額が多い方(金利が上昇した際影響が大きい方)
  • 長期優良住宅やZEH基準をクリアした住宅を取得予定の方

以上の方が、比較的固定金利に向いています。

将来、住宅ローンの他に教育費や車購入など大きな出費の予定があり、金利上昇に備えるのに不安を覚える方は固定金利が向いています。

全期間固定金利型は、月々の返済額および返済総額が、当初借り入れ時から最終返済日まで変わらず、当初固定金利型は、一定期間金利を固定することで、固定期間中の月々の返済額を確定できます。

したがって、固定金利タイプは返済計画が立てやすく、「計画的に返済をしていきたい」と考えている方におすすめです。

金利動向を見つつ、定期的に金利を見直したい方は、当初固定金利型が向いています。

まとめ

固定金利の特徴をかんたんにまとめると、

  • 変動金利よりも金利は高い
  • 返済計画を立てやすい
  • 全期間固定金利型と当初固定金利型の2種類がある
  • 固定期間中の返済額が一定
  • 5年ルール・125%ルールは適用されない
  • 長期にわたる固定金利を利用するならフラット35も検討すべき
  • 固定期間中の借り換えは原則できない

以上の点が挙げられますね。

景気動向が不安定な昨今、一度契約すれば、契約期間中は金利の上昇しない固定金利はたしかに魅力的です。

ですが、大切なのは最後まで無理なく返済できるかどうか。

メリットデメリットをしっかりと把握して、自分にあった住宅ローンを選択してくださいね。

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