長野県伊那市は、東に南アルプス、西に中央アルプスがそびえ、その間を天竜川や三峰川がゆったりと流れる、自然に恵まれたまちです。
「森といきる 伊那市」というブランドスローガンのとおり、昔から森とともに歩んできた歴史や文化を大切にしながら、今の暮らしにもその豊かさが息づいています。
移住先として伊那市が気になっていても、「どんな雰囲気のまちなんだろう」「実際の暮らしはどんな感じなのかな」と、まだイメージがつかみにくい方もいるかもしれません。
この記事では、伊那市の魅力をさまざまな角度から紹介し、移住後の暮らしをより思い描きやすくなる情報をお届けします。
\ 伊那市の中古物件を探したい /
目次
伊那市はどんなところ?

伊那市は長野県の南部にあり、約6万4,000人が暮らす、自然と歴史が息づくまちです。
戦国大名・武田氏にも縁がある高遠城址や、「天下第一の桜」と称される約1,500本の桜が咲き誇る高遠の桜は、春になると多くの人が訪れる名所として知られています。
信州そばの発祥ともいわれる「高遠そば」や、地元で親しまれる名物グルメ「ソースカツ丼」も外せません。
さらに、信州の近代教育に大きな役割を果たした藩校「進徳館」など、学びの歴史にも触れられます。
市内には中央自動車道や国道153号といった幹線道路が南北に走り、名古屋方面や東京・山梨方面へもスムーズに移動できる便利な立地です。
産業では、電気・機械などの加工技術産業が発展し、複数の工業団地が整備されています。
農業も盛んで、三峰川水系の豊かな水を生かした米や野菜の生産が地域を支えています。
また、「やきもち踊り」「羽広の獅子舞」「高遠ばやし」「中尾歌舞伎」など、地域に根付いた伝統文化が今も大切に受け継がれ、まちの魅力をより深く感じさせてくれます。
伊那市が移住先に選ばれる理由

長野県は移住先として全国的に人気がありますが、その中でも伊那市は特に注目度の高いまちです。
伊那市のWEBサイトなどに寄せられた移住者の声を見てみると、「人があたたかい」「自然の中でのびのび子育てできる」「都会とは違うゆったりした時間が心地いい」「やりたかった農業に思いきり挑戦できる」など、実際に暮らしてみて感じた魅力がたくさん挙がっています。
なかでも多いのが、人とのつながりに関する声。
地元の方が親切に接してくれたり、適度な距離感で心地よく付き合えたりと、人間関係のあたたかさを実感する人が多いようです。
移住支援も充実していて、UIJターン就業・創業移住支援事業補助金をはじめ、移住体験住宅や移住相談など、さまざまなサポートが用意されています。
こうした制度が移住の後押しになっているのはもちろんですが、移住者と地元の人を分け隔てなく迎え入れるまちの雰囲気こそ、多くの人を惹きつける大きな理由なのかもしれません。
ファミリーにうれしい子育て・教育環境
伊那市には、ファミリーでたっぷり遊べる施設として「伊那スキーリゾート」があります。
700台分の無料駐車場があり、スキーやウェア、手袋などの小物までレンタルがそろっているので、手ぶらで訪れても安心。
子ども向けの「スキーパーク」や、天候を気にせず遊べる屋内型の遊具施設もあり、家族みんなで一日中楽しめます。
また、教育面でも伊那市は力を入れており、ICTを活用した学びを積極的に推進しています。
市が設置した「伊那市ICT活用教育推進センター」では、学校現場のICTに関するさまざまな取り組みをサポート。
授業の充実や校務の効率化、研修など幅広い分野を支えています。
学校のWi-Fi環境整備をはじめ、タブレット端末を使った学習、動画作成、課題提出、遠隔授業など、多彩なICT教育が実践されており、その取り組みは高く評価されています。
2020年には「日本ICT教育アワード」で経済産業大臣賞を受賞するなど、全国的にも注目される存在です。
仕事・働き方から見る伊那市の特徴
伊那市には「上ノ原工業団地」「六道原工業団地」「伊那インター工業団地」など、多くの工業団地が点在しており、食品製造から精密機械まで、幅広い製造業の企業が進出しています。
市の統計によると、令和2年の第2次産業の就業者は全体の約33%を占め、その中でも製造業が約27%と最も多い割合を占めています。
こうした数字からも、製造業が伊那市の産業を支える大きな柱になっていることが分かります。
また、JR飯田線の伊那市駅や市役所がある中心市街地には、スーパーやホームセンター、家電量販店など、日常生活に欠かせない商業施設が集まっています。
移住先の住まいを探す際は、この中心市街地周辺や国道153号沿いのエリアを候補にすると、生活の利便性が高く、家族での暮らしにも安心です。
移住するならどんな物件がある?
では、伊那市に移住する場合、住まいについての傾向についても確認してみましょう。
まずは、中古住宅からです。
| 間取り | 価格 |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | — |
| 2LDK・3K・3DK | 約899万円 |
| 3LDK・4K~ | 約2,190万円 |
伊那市の中古住宅は数は限定的で、選択肢は限られる可能性があります。
ただ、築年数が30年以内で、システムキッチン・南向き・モニター付きインターホンなど設備面などでは比較的充実しているようです。
| 間取り | 家賃 |
|---|---|
| 1LDK・2K・2DK | — |
| 2LDK・3K・3DK | 約5.8万円 |
| 3LDK・4K~ | 約8.8万円 |
賃貸戸建ては物件数はどの間取りもまんべんなく物件があるようですので選択肢は多いと言えます。
さらに、3割程度は築年数が25年以内の比較的新しい物件になっていたり、半数の賃貸戸建ての駐車場が2台以上になっているのはるのはうれしい要素です。
伊那市の移住支援制度

伊那市では、移住を考える方をさまざまな形でサポートする制度が整っています。
都市圏から移住した世帯に給付される「UIJターン就業・創業移住支援事業補助金」をはじめ、住宅ローンの金利引き下げやリフォーム費用の補助など、住まいに関する支援も充実しています。
さらに、高遠町や長谷地域といった過疎地域で暮らす方には、「通勤助成金」や「高等学校遠距離通学費補助金」など、通勤・通学をサポートする特別な制度も用意されています。
移住を検討している方向けには、短期で利用できる移住体験住宅に加えて、最長12カ月入居できる「移住・定住準備住宅」も提供。
最初の半年は家賃が半額になるため、じっくり地域に慣れながら住まい探しができます。
短期滞在の住宅は他の自治体でも見られますが、1年という長期間利用できる制度は珍しく、こうした点からも伊那市の移住支援がとても手厚いことがうかがえます。
▼ 詳しくはこちら
移住の支援:伊那市公式ホームページ
移住で失敗や後悔をしないためのチェックポイント
伊那市への移住を考えるうえで、事前に知っておくと安心できるポイントがあります。
ここでは、自然・交通・生活の3つの視点からまとめました。
自然 -冬の雪と寒さについて-
長野県と聞くと「豪雪」のイメージがあるかもしれませんが、伊那市はそれほど雪が多い地域ではありません。
エリアによって差はあるものの、降雪はひと冬に2〜3回ほどで、積もっても10cm程度。
主要道路は除雪されるため、日常生活に大きな支障が出ることはあまりありません。
ただし、晴天率が高い分、冬の冷え込みは厳しく、年間で最も寒い日はマイナス10度を下回ることもあります。
道路が凍結するため、自家用車には冬用タイヤが必須です。
移住前に知っておきたいポイント
- 雪はエリアによるが10cm程度のことが多い
- 晴天率が高く、冬はとても寒い
- 年間最低気温はマイナス10度以下になる
- 道路凍結があるため冬用タイヤは必須
事前にチェックしたいこと
- 家屋の断熱や防寒対策の状況を確認する
- 断熱や水道管凍結対策が不十分なら改修も検討
- 冬の暮らし方について地元の人に話を聞いておく
交通 -遠距離移動と自家用車の必要性-
伊那市から東京や名古屋といった大都市へ向かう際は、鉄道より車を利用するケースが一般的です。
JR飯田線の伊那市駅は、朝の一部を除き1時間に1本ほどの運行本数となっています。
車での移動距離は、東京まで約220km(約2時間45分)、名古屋までは約150km(約2時間20分)。
また、東京・新宿、名古屋、横浜、大阪方面へ向かう高速バスも運行しており、こちらを利用するのも便利です。
日常生活では自家用車が欠かせず、子ども以外の家族は1人1台所有している家庭も多く見られます。
住まい探しの際は、駐車スペースの確保も重要なポイントです。
移住前に知っておきたいポイント
- JR飯田線は1時間に1本程度
- 大都市へは車や高速バスが便利
- 自家用車は1人1台が一般的
事前にチェックしたいこと
- 遠出する際は移動時間を考慮して予定を立てる
- 高速バスを使う場合は運賃や本数も確認
- 車の維持費や駐車スペースを考えて住まいを選ぶ
生活 -医療機関の状況と野生動物への注意-
伊那市の医療機関は、診療科によって充実度に差があります。
日本医師会の地域医療情報システムによると、外科・皮膚科・眼科などの一般診療所は全国平均より少なめで、患者が集中する可能性があります。
一方、産婦人科や小児科は全国平均以上に整っており、出産や子育て世帯には安心できる環境といえます。
また、山間部に位置するため、熊やイノシシといった野生動物への注意も必要です。
市では地域ごとに熊の出没状況を把握し、果樹の管理や家周りの藪の刈り込みなど、被害を防ぐための対策を呼びかけています。
移住前に知っておきたいポイント
- 診療科によって医療機関の数に差がある
- 産婦人科・小児科は比較的充実
- 野生動物への注意が必要で、市も対策を呼びかけている
事前にチェックしたいこと
- 移住先周辺の医療機関を事前に調べておく
- 野生動物が出やすい地域なら、対策や情報を確認しておく
▼ 詳しくはこちら
有害鳥獣(クマ、サル、シカ等):伊那市公式ホームページ
まとめ
伊那市は、アルプスに囲まれた豊かな自然が広がるまちです。
都会とは違うゆったりとした時間の流れや、あたたかい人柄に魅力を感じて移住を考える方も多くいます。
スキーやキャンプ、フルーツ狩りなど、自然の中で思いきり楽しめるレジャーが充実しているのも魅力のひとつ。
こうした環境で子どもをのびのび育てたいと考えているご家庭には、ぴったりの移住先といえます。
この記事を参考に、伊那市での新しい暮らしをぜひイメージしてみてください。
※この記事は2026年4月時点での情報をまとめています。
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