庭の家庭菜園をレイアウトしたい!効果的な方法とDIYや業者依頼の方法も解説

庭の家庭菜園をレイアウトしたい!効果的な方法とDIYや業者依頼の方法も解説

庭の家庭菜園がきれいにレイアウトされているのは、見ていて楽しく気持ちの良いものです。

しかし実際にやってみる場合にどんなことが必要になるのか、何から始めて良いのかお困りになるかと思います。

この記事では、家庭菜園のレイアウトのメリットや目的別の効果的な方法、DIYや業者依頼の方法を解説します。

ぜひ参考にしていただき、野菜や花、果樹などで楽しい庭を演出してください!

\ 庭付きの中古物件を探したい /

住まいの紹介サービスについて

庭の家庭菜園をレイアウトする魅力

庭の家庭菜園をレイアウトする魅力

庭にただ畑があるのではなく、効果的にレイアウトすることで、家庭菜園の魅力は倍加します。

成果や成長を眺める楽しみがある

海外のポタジェ風ベジタブルガーデンスタイルでは、5世紀ごろから菜園スペースを庭の一部としてデザインし、見た目を楽しむ要素を取り入れて設計することがおこなわれてきました。

庭をトータルでプロデュースするため、花や野菜だけでなく果樹やハーブもレイアウトが可能です。

美しくレイアウトされた畑で、順番に実っていく作物は、通常の畑よりも成長の過程や成果
をより身近に感じさせてくれ、楽しみのもととなるでしょう。

収穫して実ったものを食べてみると、買ってきたものとの鮮度の差や無農薬・減農薬からくる味の違いに驚かれると思います。

戸外の空気に親しむきっかけになる

戸外に出て緑や植物、土に触れることで、心が落ち着いたりリラックス効果が得られたりします。

テレビやパソコン、スマートフォンなどからの情報から離れ、作業に集中すると、血行や体温上昇につながり気分が良くなります。

また、庭の畑仕事は立ちしゃがみ、物の持ち運び、準備や片付けで歩き回る移動など、自然な形でかなりの運動量を確保できるでしょう。

日光を浴びながらの作業によって、体内で骨の強化や免疫機能を調節するビタミンDが作られるのも、健康増進につながります。

さらに気温や日照、風、野菜の種類による季節感も感じられ、屋内では得られない自然と向き合う感覚が戻ってくることも期待できますね。

生ごみ処理で有機肥料にできる

庭のレイアウトのなかで腐葉土づくりのためのスペースやごみのコンポストを取り入れて、有機肥料に転用できます。

有機肥料は熟成の過程があるので、ごみはなんとなく土に埋めるのではなく、場所を決めて管理すると良い肥料が作れるのをご存じでしょうか。

生ごみを有機肥料にすることで、肥料が手に入るだけでなくごみ捨ての労力や、ごみ収集の合理化が図れ、一石三鳥のメリットが得られます。

有機肥料は、作物の種類や施肥の時期によって効果の出方が変わるため、実を大きくしたいのに葉だけが伸びるようなことにならないよう、与える時期に注意しましょう。

庭の家庭菜園の機能にこだわったレイアウト

庭の家庭菜園の機能にこだわったレイアウト

自宅の敷地を構成する家屋、庭、家庭菜園の、それぞれの機能にこだわったレイアウト決めのノウハウをご説明します。

家の機能にこだわったレイアウト

家庭菜園を作るにあたって、住まいの機能に影響が出ないように、事前に注意が必要な点は以下です。

湿気の影響や外壁への泥はね

家の外壁に常に水がかかったり、泥はねが上がったりするような状況は、長い間に家を傷めてしまう原因となります。

また、建物と畑の間に人が入れるスペースがあると、畑に向き合いやすいため、作業はとてもやりやすくなるでしょう。

理想的には、畑から家の外壁まで1mほど離せれば理想的ですが、水分の対策としてかん水(水まき)が家にかからないよう何かを立てる、畑の境目に防水シートを埋めるなども、一定の効果があります。

家を良い状態で長持ちさせるうえでの最大の敵は湿気ですので、要注意です。

また、菜園を作ると季節によって土ぼこりや虫の発生を意識する必要があるため、菜園の配置はその点も考慮に入れましょう。

駐車スペースとの兼ね合い

畑の道路付きや、車の出しやすさとの兼ね合いを考慮して、畑の場所やレイアウトを考える必要があります。

例えば南側に道路のある敷地で、車を横付けに縦列駐車のように停めるスペースを取ると、車の出し入れは安全で楽ですが、日当たりや風通しの良い敷地の南側を畑にできなくなるでしょう。

このような駐車スペースと畑の兼ね合いは、両立することは困難ですが、北側も道路に面しているのなら、家屋を挟んで駐車は北、畑は南にできると理想的な配置になります。

また、悪天候の日を考えると、車から玄関やお勝手口は極力近いほうが便利なことも意識しましょう。

庭の機能にこだわったレイアウト

次に、畑以外のことも意識した庭の使いやすさや、畑との兼ね合いをご説明します。

敷地内の方角

どの方位に畑を持ってくるかで、日照や家との関係、庭の機能が変わります。

通常は敷地の南側が庭となっていることが多く、そこに畑を作るのがもっとも多いパターンでしょう。

庭のなかで家に沿って横長に畑をレイアウトすれば、家から畑を鑑賞するにはもっとも適していますし、庭のどちらかの端に縦長の畑を作れば、畑以外にも庭を活かしやすくなります。

庭使いの将来を考える

現在何もない庭に将来ウッドデッキや植物の棚、駐車場の増設がありうるかも検討のうえ、レイアウトを決めましょう。

リビングの外にウッドデッキのスペースや、藤やブドウの棚を考えるときは、予定するスペースの南側や、取り囲むような形で菜園を設けるのも一つの方法です。

また、初めて菜園を作る場合は、つい欲張って個人の作業量の限界を超えたスペースを取ってしまいますが、除草の手間がかかるばかりか、負荷の大きさに菜園の維持が嫌になってしまうこともあります。

菜園の作業に慣れるにつれて、面積は大きくできますので、自給自足を目指すのでなければ、最初のうちから広すぎるスペースを取るのはおすすめできません。

地面を掘れる土質か

庭の表土の少し下が粘土質だったり、コンクリートが貼ってあったりするような場合もあるため、確認が必要です。

菜園を作るには、しっかり耕して土づくりをしなければならないため、それが難しい場合には、庭以外から土を搬入して、囲いを作って菜園にする必要も出てきます。

菜園を作ろうと土を掘ったら、廃建材や粗大ごみ、土壌汚染が心配なものが見つかる場合もあります。

その場合、売買契約の内容や売り主の立場にもよりますが、売り主に撤去を要請できることもあるので、購入した不動産会社に相談してください。

埋設物の有無

土を掘り返していく際に、水道管や排水管、ガス管などを破損した場合は修繕のコストと時間が大変です。

配管の位置を確認する方法は、おすい蓋や雨水枡、水道栓類の蓋の位置からチェックします。

それらの付近の20~30cm地下には管が通っていることになるので、蓋を開けてどの向きに管が伸びているのかを見てください。

収穫にこだわったレイアウト

作物のできぐあい=収穫にこだわる場合は、以下の要素にこだわってレイアウトを決めましょう。

  • 日当たり
  • 風通し
  • 埋設物の有無
  • 水道の場所

日当たり

日当たりの必要性は、作物の種類によって違いはありますが、基本的には1日に平均して6時間以上が望ましいです。

とくに夏野菜のトマト・キュウリ・ナスを育てたい方は、収穫量を落とさないためにも、植える場所の日照は確保してください。

厳密に測る必要はなく、日当たりの良い場所は見ていればおおよそわかります。

鉢に植えた野菜などの場所を動かして観察すると、日当たりによって成果が変わることはすぐに体験できるでしょう。

もしもあまり日当たりが良くない場所を菜園にする場合は、以下のような野菜を植えてみましょう。

日当たりが少なくても育つ植物:ミツバ・ニラ・ミョウガ・小カブ・青しそ(大葉)・サニーレタス・パセリ・春蒔きのホウレンソウ・長ネギ・しいたけなど。

風通し

ほとんどの野菜は病害虫が出やすくなるなど、湿度が高すぎる場所を嫌い、育ちが悪くなるため、自然な風が当たる場所が望ましいです。

野菜やミカンなどの果樹は幹に風が通るように枝葉の量を管理すると、目に見えて成長が良くなります。

逆に冬が寒い年あるいはエリアでは、冬季に風よけをするなど、気温が下がって作物を弱らせない工夫をしましょう。

埋設物の有無

埋設物は前述した土づくりだけでなく、水はけの障害となることがあります。

不自然に水はけが良くない場所は、埋設物のチェックをするだけでなく、溝を掘るなどして土の水分の持ち方を改善すると良いです。

水道の場所

かん水施設のない貸菜園では、暑い夏に頑張って水やりをしても足りずに作物が枯れる場合があります。

その点、自宅の庭は水に困ることはあまりないでしょう。

外に水道があり、できれば汚れた道具や長靴が洗える小さなシンクがあれば理想です。

畑から水道は近いほうが水やりがしやすく、水道が使いにくいとかん水をさぼりがちになってしまいます。

最近はドラム式のホースで30mくらいは延伸なしで使えますので、100坪くらいの庭は間に合いますが、長いホースは冬季の凍結時には使えなくなりますので注意しましょう。

ちゅうこだて!の「住まいの紹介サービス」では、中古一戸建て探しのご相談を24時間チャットで受け付けております。
ぜひお気軽にご利用ください。

\ 庭付きの中古物件を探したい /

住まいの紹介サービスについて

庭の家庭菜園のレイアウトの種類

庭の家庭菜園のレイアウトの種類

ここからは、菜園の形のレイアウトのお話です。

ポタジェ風のレイアウトを中心にそれぞれの見栄えと機能、どんな用途に向くかをご説明します。

格子構造

海外で多いポタジェ風菜園の代表格が、この格子状の菜園です。

高さのある囲いを使用して土の量が多くできるうえ、花壇のようになるため普通の畑に比べて見栄えがとても良くなります。

一つひとつ仕切られているため、ある野菜を毎年違う区画に植えれば、同じ畑に植えることで生育が悪くなる連作障害を避けられ、4方向から畑へアクセスができて収穫も楽です。

難点は土を大量に使うため、外から土を調達する場合があることです。

テラスガーデン

テラスガーデンは細長いスペースに野菜が垂直に並びます。

小さな庭や、トマト、ピーマンなど特定の種を隣り合って植えたい場合に、スペースを効率的に利用できます。

見通しが良く、初心者でもどこに何を植えたかがすぐわかるのは利点でしょう。

欠点としては細長く区切られている関係で、水やりに手間を要することです。

レイズドベッドガーデン

レイズドベッドは畑全体に囲いを作って高くし、土を入れる方法です。

排水が良くなり、土壌が暖かく保たれるため植物の成長が早くなります。

庭のスペースが広くない場合や雨が多い場合は、間に小道を作った格子構造のレイズドベッドをおすすめします。

ログガーデンエリア

ログガーデンはフランス式集約庭園とも呼ばれるブロック式庭園で、ほかの方式よりもさらに高くブロックで囲って盛土するレイアウトです。

狭い面積に多くの植物を栽培でき、土壌中で別の種子が発芽するのを防ぎ、害虫を庭から遠ざけるのにも役立ちます。

土の表面の高さが出るため、日当たりを良くもできます。

難点は、ブロック中心部の作物の、横方向の日当たりや風通しに注意が必要なことです。

垂直園芸植物

垂直園芸はテラスガーデンと似ていますが、作物を支えるためにコンテナ、パレット、トレリスなどを使用して構成し、テラスガーデン同様庭のスペースが大きくない場合に有効なレイアウトです。

庭のスペースを最大限に活用できる反面、背が高くなるため、作業に脚立やはしごを要する場合もあるでしょう。

和風の庭

和風の庭の場合、レイズドベッドのように菜園用の区画をはっきり区切ったほうが和風の形を損なわず、見栄えが良くなります。

また、和風の庭は敷石や芝などで地面をきれいに見せる要素が大きいので、植栽との兼ね合いであまり背丈の高くなるものは植えないほうが、日照と外観の両立ができます。

果樹を育てる際のレイアウトの注意点

果樹を育てる際のレイアウトの注意点

家庭菜園には果樹を植えて楽しむこともできます。

果樹が持つメリットや特性、庭のなかでのレイアウトの方法をご説明します。

家庭菜園に果樹を植えるメリット

実のなる木がある庭の景観は四季の変化も映え、美しさを楽しめます。

実がたくさん実り、食べやすいのでおすそ分けに適していますし、余ったものは果実酒やジュース、ジャムなどに加工しても良いでしょう。

果樹は地植えにすると、剪定を除けばあまり手間がかかりませんが、うまく手入れをしていけば、味や収穫量が向上するので達成感も味わえます。

果樹のレイアウトの考え方

果樹のなかには2~3mと育つものもあり、大きくしたくない場合は鉢植えにする方法もあります。

視線を集めるシンボルツリーを果樹にする場合、形の整いやすい落葉果樹を配置します。

サブとなる木には小さめの常緑果樹を植え、庭の縁取りは塀や生け垣の陰になるので、日陰でも育ちやすいベリー類やスグリ類が適しています。

隣の家との境界の生け垣を小さめの常緑果樹で作ったり、フェンスにはつる性の果樹を誘引したりもできるでしょう。

果樹の種類によっては高木となり、日陰を作ってくれる効果がありますが、下に菜園を作ると、果樹の成長につれて野菜の日照が得られなくなります。

果樹は一度植えると、植え替えは業者に頼む規模の作業となりますので、事前に計算に入れて配置を決めましょう。

庭に向く果樹

庭に向いている代表的な高木・低木をご紹介します。

高木 耐寒性も耐暑性もある。日当たりと風通しを好む。干し柿用に渋柿も人気。
ザクロ 全国で栽培可能。乾燥に強い。雨が当たらない場所に植えると実付きが良い。
スモモ 自家製は完熟してから収穫可能なためとても甘い。葉や実の虫害に注意。剪定しないと背が高くなる。
低木・つる性 温州ミカン 風通しを好む。手入れすれば売っているのと変わらないものができる。
イチジク 乾燥と虫害に注意。風通しは不要。寒さに弱く関東以北は鉢栽培で。
ブドウ 棚にする。水やりは控えめが良い。手入れはやや面倒。
キウイフルーツ 棚にする。手間は少ないが、実には雌雄の2株が必要。
ユスラウメ 赤い実がきれいに映える。高さを抑えて育てる。
ブルーベリー・ラズベリー 収穫が大量にできる。酸性の土を好むので肥料で調整する。

庭の家庭菜園をDIYでレイアウトする

庭の家庭菜園をDIYでレイアウトする

作物の植え付けができるようになるまでの、DIYによる菜園づくりの流れをご紹介します。

庭の土と畑の土は異なるため、菜園を作る場合は土づくりをしっかりおこないましょう。

使用するアイテム

菜園づくりのためのアイテムは、レイアウトの演出の方向性によって使い分けます。

花壇用レンガ

レンガを使うと、洋風の雰囲気のある家庭菜園を作れます。素焼きなので通気性も良く、畑の囲いとしてもマッチしているでしょう。

溝を掘って、レンガをすこし埋めるようにして囲いを作れますが、しっかりしたものにする場合や高さを出したい場合は、レンガの目地をモルタルで固めて本格的な囲いにします。

レンガは普通レンガを使えば一つ100円程度から購入でき、モルタルと水の配合さえ丁寧におこなえば、初心者でも施工できます。

コンクリートブロック

一般的に建物や地面の基礎として隠れる部分に使うため、見た目は無骨ですがレンガと変わらない値段でとても安価です。

見た目が気になる場合、見える部分をペンキで塗装しても良いでしょう。

枕木

枕木を菜園の囲いに使うと、和風の庭にも合い、見た目が自然で温かい雰囲気の庭になります。

本物の枕木も防腐処理はしてありますが、枕木を模したコンクリートや樹脂製の、長寿命の商品もあります。

ガーデンフレーム

樹脂製のガーデンフレームは軽量で組み立てが簡単なため、女性でもすぐに土を入れて、囲いづくりができます。

インターネット通販で気軽に購入できるのも、魅力です。

根止めストッパー

雑草などが囲いのなかに広がらないように根止めをします。加工はハサミなどで自由にできます。

必要な道具(レイアウト施工用)

菜園のレイアウトを左官施工するために必要なのは、以下の道具や資材です。

モルタル セメントに砂を混ぜたもので、袋入りで市販されている。水を混ぜて適度な固さにすれば、そのまま使用可能。
砂利 モルタルを厚めに盛るときに混ぜる。囲いの周囲の通路にまくことで、見栄えが良く雑草対策にもなる。
コテ モルタルを塗って、表面を平らにならすときに使用。
水平器 囲いの上部が水平になっているかを確認し、高さを調整する際に使用。
ハンマー モルタルの目地の空気を抜いたり、水平を出したりするときに、ブロックやレンガを叩くために使用。
コンパネ モルタルや、砂利を混ぜたコンクリートを押さえたり、型枠を作ったりするために使用。

必要な道具(園芸作業用)

続いて、家庭菜園の作業に必要な道具と用途をご紹介します。

スコップ

スコップは畑にする場所を掘ったり、土や肥料を混ぜたり、畝を立てるときに使います。

先の尖った剣スコップと角スコップがありますが、最初は剣スコップのみがあれば大丈夫でしょう。

備中鍬(びっちゅうぐわ)

3~4本の爪が付いたフォーク状の鍬で、万能鍬とも呼びます。

硬い土を掘り起こすときや、雑草を取ったり、野菜の収穫をしたりするのにも使います。

以下、鍬類は刃の材質にステンレスと鉄があり、土が付着しにくくサビに強いステンレス製がおすすめです。

鍬の柄は重みを活かして耕す場合は木製、軽さを重視するならアルミ製を選びます。

平鍬

平鍬は長方形の刃の付いた一般的な形の鍬で、土を掘り起こしたり、畝を立てたりするときに使用します。

平鍬も初心者は小さめのものが使い勝手が良くおすすめですが、局所的な作業用に、片手鍬という小さなものもあります。

レーキ

短いフォーク状の刃がたくさん付いた鉄製の熊手です。

雑草や落ち葉、石などを集めたり、土を整地したりするときに使用します。

土ふるい

畑に細かい石を多く含んでいる場合や、土を細かくしたい場合に便利です。

直径や網目の大きさで種類があって使い分けます。

直径が大きめのほうが効率良く作業ができるようです。

このほかに、植え付けなどをおこなう移植ゴテ、雑草を根から取り除くための除草ガマ、実を収穫したり葉や枝を整理したりする園芸ハサミなどを使います。

レイアウトから菜園づくりの流れ

レイアウトから畑の準備までは、思いのほか時間がかかるものですが、過程も楽しみと考えて、作業を進めましょう。

畑づくりに必要な時間は約1~3ヵ月、予算は2~3万円程度を目安に考えてください。

DIYの場合にかかる費用の目安は、以下を参考にしてください。

整地するための道具 ・スコップ、移植ゴテ
・鍬(クワ)
・つるはし
・土ふるい
・レーキ
1万円程度
土壌づくりの材料 ・用土、培養土
・石灰
・化学肥料
・堆肥
数千~数万円
菜園の外枠用のアイテム ・レンガやブロック、枕木
・農業用シート
・防虫ネット
数千~数万円
土の運搬など ・土の搬入の場合のトラックレンタル
・土の購入費用
・残土や石の処理など(不用品回収)
数万円

畑の位置と広さ決め

レイアウト決定の条件に従って位置を決め、実際の庭でサイズを測り、仮囲いしてみましょう。

初めての場合、大きくとも長さ2mのなかで畝(うね。作物を植えるための盛土)を5つ立てて、合計で3坪(約10㎡)位までの大きさから始めるのをおすすめします。

造作を施工する

仮囲いに従って、レンガなどのアイテムを配置し、菜園の区画を囲ってください。

モルタルでレンガやブロックを固定する際には、モルタルが乾くまでに最低24時間はかかりますので、念のために施工後の2日間は、動かしたり触ったりしないようにします。

根止めをする場合はこのタイミングで囲いの内側の周囲にシートを敷き詰め、畝と作業用の通路の区画も仮決めしておきます。

土づくり

そのままの庭に、買ってきた苗を植えてもあまりうまく育たなかったようなケースは、以下の土づくりをおこなうことで解消できます。

庭の土の質があまり良くない場合や、土の量が足りない場合は業者に依頼し、土を増やすのも良いでしょう。

土づくりの方法は以下です。

1.土を掘り返す 雑草をなるべく丁寧に根から取り除く。

土を柔らかくし、雑草を減らすのが目的。雑草の種は土中に残っていて、風でも運ばれるため、根絶は難しい。

2.ふるいを使う 石や雑草の根を取り除き、ふるいのあとの土を戻す。

大きな石がある場合は石を取り除く。耕すときの邪魔になったり、ダイコンやニンジンなど根菜類の形が悪くなったりするため。

石が多くなく土も柔らかければ、掘削とふるいの作業は省略可能。

3.堆肥(たいひ)をすき込む 堆肥とは落ち葉や牛ふんなどを発酵させて作ったもの。

堆肥をすき込む=土に混ぜることで、堆肥をエサに微生物を増殖させ、野菜づくりに適した土にする。

(目安:種蒔き・植え付けの2~3週間前)

4.有機石灰をまく 土の酸性度を下げ、野菜が好むphに調整するため。

日本は土が酸性になりやすいため、中和して病原菌の活発化などを抑える。

量の目安は「約200g/㎡」。

(目安:種蒔き・植え付けの2~3週間前)

5.有機肥料をすき込む 有機肥料の量は「300g/㎡」が目安。

畑全体にまき、しっかり混ぜ込む。

肥料は土に馴染んで、効果を発揮するまでに時間が必要なため、種蒔き、植え付けの1~2週間前には終わらせること。

(目安:種蒔き・植え付けの1~2週間前)

一度雑草を丁寧に取り除くことと、植え付けの3週間ほど前から土に肥料を混ぜて馴染ませるのがポイントです。

庭の家庭菜園のレイアウトを業者に依頼する

庭の家庭菜園のレイアウトを業者に依頼する

家庭菜園は作りたいけれど、レイアウトの施工は手間が大変という場合は、専門業者に依頼できます。

依頼するメリットは作業の手間のほかに、施工の道具をそろえなくて済むことや、仕上がりがきれいで、不要な石や残土の処分も頼めることなどがあります。

作業ごとの料金相場

作る菜園の広さにもよりますが、以下の基本的な作業で10〜30万円くらいが相場となり、所要時間は1~2日です。

  • レンガやブロックなどでの菜園の枠づくり
  • 既存の土を掘り起こす
  • 必要に応じて菜園に適した土への入れ替え

また、以下の作業が必要になる場合はオプションとなります。

  • 不要な木の根を抜く作業 (5,000~1万円)
  • 庭の水はけ改善 (数万~数十万円)
  • 土壌改良 (1㎡あたり1~1万5,000円)

水はけ改善は、本格的な土木工事を要する場合がある点、覚えておいてください。

菜園づくりはさまざまな工程を踏む必要があり、すべて自力でおこなうのは時間と手間が大変ですが、業者にフルに依頼すると費用がかさむため、「この部分だけ頼みたい」という方法もあるでしょう。

特に既存の土の整地や追加の土の搬入、残土や石の処分などは、経験のない方にはハードルが高いため、土のことを中心に相談をするのもおすすめです。

業者の探し方

ホームページで個々の業者の施工例や、マッチング型サービスなどでの条件提示を参考に、複数の候補を選びましょう。

どこにお願いするかを決める基準としては、以下を参考にしてみてください。

  • 話をしっかり聞いてアドバイスをくれること
  • 小さなことでもお願いできそうか
  • 価格の提示がはっきりしているか

費用を抑えるコツ

家庭菜園の施工は畑の広さやデザイン、作る場所がどのような状態かなどによって、費用に大きく開きが出るため、あいまいな依頼では業者も価格の提示に困ってしまいます。

業者への依頼は現場を見てもらい、具体的なイメージを伝え、どこまでの作業を依頼するのか要望をはっきりさせると良いでしょう。

また、複数の業者から見積もりを取って比較することも必要です。

まとめ

まとめ

家庭菜園のレイアウトのメリットや目的別の効果的な方法、DIYや業者依頼の方法を解説しました。

家庭菜園のレイアウトを作ったり、作物を育てたりする作業は良い運動や気分転換になる反面、無理は禁物です。

つい集中しすぎて身体に負荷がかかりすぎることもありますので、休憩を取りながら、1日の時間や作業量を決めて、楽しみながら進めましょう!

庭付き物件をお探しの方へ

ちゅうこだて!では庭付きの中古一戸建てを数多くご紹介しています。

築年数や図面ありの物件を絞り込めるため、ぜひ一度ご覧ください。

ちゅうこだて!の「住まいの紹介サービス」では、中古一戸建て探しのご相談を24時間チャットで受け付けております。
ぜひお気軽にご利用ください。

\ 庭付きの中古物件を探したい /

住まいの紹介サービスについて