北海道の移住の歴史は古く、明治時代から大規模な移住政策が進められてきました。2015年以降の地方移住需要が高まる以前から、移住人気の高いエリアです。
北海道への移住を検討するなら、地域の特色をはじめ、物件事情や仕事事情、どのような移住支援制度や補助金があるかなどを知っておくことで、後悔や失敗の少ない移住が叶います。
一緒に北海道移住のメリット・デメリットを確認していきましょう。
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目次
北海道はどのようなところ?
北海道は、日本の最北端に位置する都道府県で、面積は日本の約1/5を占めます。
北海道には34の市(うち指定都市1)、129の町、15の村、合計で179の市町村があります(※北方領土の6村を除く)。
北海道は自然が豊かで世界的にも有名な観光地が多く、札幌市の時計台や大通公園や富良野市や美瑛町などの中央部に広がる美しい丘陵地帯、洞爺湖や支笏湖、阿寒湖などの透き通った湖水や、知床半島や屈斜路湖などの大自然などがその代表格です。
観光業のほか、農業、漁業、林業などが主要な産業で、特に酪農業やジャガイモやトウモロコシなどの大規模農業、イカやホタテ、カニなどの漁業が有名ですね。
札幌市を中心とした都市圏を中心に、人口は約520万人ですが、人口密度は国内最少。
冬季は厳しい寒さがありますが、そのぶんウィンタースポーツが楽しめます。
北海道でおすすめの移住先
北海道は大きく分けて『道央』『道南』『道北』『オホーツク』『十勝』『釧路・根室』の6つのエリア(※地域生活経済圏)に分かれています。
そのなかで、おすすめの移住先をいくつかご紹介しましょう。
沼田町(道央エリア)
豊かな森林と田園風景に抱かれた、旭川市から30kmほど西にある沼田町は人口3,000人ほど。
役場、学校、駅などが500m圏内に集まるコンパクトタウンで、妊娠・出産、子育て、教育など、子育て世帯に手厚い支援が魅力。
住宅取得の助成も充実しています。
江別市(道央エリア)
札幌市に隣接する江別市は人口約12万人の都市。
石狩平野の中央に位置し、札幌市へはもちろん、石狩、小樽、旭川方面など全道各地へのアクセスがいいのも魅力。
北海道のなかでは、他の地域に比べやや温暖です。
さらに文教都市として、道立図書館、4大学と1短期大学、食品・工業・エネルギー・情報などに関する研究機関が立地しています。
恵庭市(道央エリア)
札幌市と新千歳空港のほぼ中間に位置し、恵まれた交通アクセスと穏やかな気候風土が魅力。
人口は約7万人。
大学、専門学校などの教育機関や休日・夜間対応可能な医療機関、商業施設、工業地帯など都市としての充実度も高い街です。
深川市(道央エリア)
深川市は人口約2万人。
市面積に対して人口密度が低く、のどかでゆったりした米とソバの栽培が盛んな田園地帯です。
旭川市は車で約35分の生活圏で、道内でも地震の少ないエリア。
住宅支援や就農支援、子育て支援にも力を入れています。
東川町(道北エリア)
北海道のほぼ中央に位置する東川町。
“適疎(てきそ)”をキーワードに、仲間・時間・空間の、3つの“ほど良いゆとり”がある暮らしを提唱しています。
人口約8,500人の小さな町ながら、1994年以来人口が増え続けている移住のまちとして注目され、また、全国でも珍しい、北海道でも唯一の上水道のない水のおいしい町でもあります。
北海道への移住で失敗や後悔をしないためのチェックポイント
北海道への移住を検討するうえで、事前に確認しておくべきポイントは以下のとおりです。
エリア別の気候と気温
面積の大きな北海道は、道内だけでもエリアによって気温も気候も大きく異なります。
移住を検討する際は、積雪や最低気温など、地域の気候情報を集めましょう。
雪対策
雪国の北海道は、エリアにもよりますが雪に対する備えは必須と考えましょう。
自動車の冬用タイヤやチェーン装備はもとより、雪かきグッズや、撥水加工服上下、滑りにくい靴など、一式揃えるのがマストです。
生活費
北海道の生活費でコストがかかるのが、広い道内を行き来する交通費と冬季の燃料費、雪かきなどの雪対策費などです。
特に冬の寒さを凌ぐための暖房費に使われるガスは、都市ガスかLPガスかでコストが何倍も違うので、物件の暖房設備の燃料がなんなのかはしっかり確認しておきましょう。
教育・医療と公共交通機関
とにかく広い北海道、交通の足を持たない学生や年配の方には、学校や病院に通うだけでもひと苦労です。
山間部や農村部への移住を考えるなら、交通機関の使い勝手や、いざというときタクシーなどでの移動が可能な距離に、必要な医療機関等があるかどうかを確認しておきましょう。
ちゅうこだて!の「住まいの紹介サービス」では、中古一戸建て探しのご相談を24時間チャットで受け付けております。
ぜひお気軽にご利用ください。
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北海道に移住するならどのような物件がある?
北海道内の物件数は、中古戸建てが約900件、中古マンションが約800件、賃貸物件が約4,1万件掲載があります。
北海道は全国的に見ても賃貸住宅に住む人が多く、持ち家率は低い傾向があり、賃貸住宅の部屋の広さが全国で1位の特徴があります。
中古一戸建て
物件数ダントツは札幌市、苫小牧市や北見市も多くみられます。
物件がヒットしない市町村も多くあります。
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中古マンション
物件数ダントツは札幌市、函館や小樽、旭川にもある。
マンション物件は都市部に集中するため、物件がヒットしない市町村が多くあります。
北海道の中古マンションを探す
賃貸物件
物件数ダントツは札幌市、函館や旭川、帯広など、都市部に行くほど多い傾向です。
反面、農村部では物件がヒットしない市町村もあります。
北海道の賃貸物件を探す
北海道内の空き家を紹介する『北海道空き家情報バンク』なども活用して、好みの物件を見つけましょう。
北海道に移住するならどのような仕事がある?
農業・酪農・漁業・林業が盛んな北海道。
生産会社も多ければ、加工会社も多い。
また、観光業も盛んです。
北海道の求人倍率は、全国平均(1.34)を若干下回り1.21倍(※2023年3月末時点)ですが、全国の最低賃金ランキングでは全国13位と、高い水準を誇ります。
北海道の転職・求人情報を探すなら
北海道で働こう
北海道への移住・定住を応援する情報ポータルサイト『北海道で暮らそう』内の特設ページ。
北海道内の求人情報サイトを紹介しています。
ジョブキタ
北海道への移住を検討中の方に、さまざまな情報提供や仕事探しのサポートをしてくれます。
また、関連サイトに、主婦の働くを応援する『しゅふきた』、北海道の暮らしや仕事をテーマに役立つコンテンツを紹介する『くらしごと』などをてんかいしています。
e-アルパ
北海道のアルバイト・パート・派遣・正社員・転職求人サイト。
探したい求人を職種・業種・勤務地・雇用形態などから検索できます。
北海道の移住支援・補助金が充実している自治体
北海道の自治体の支援制度や補助金は、北海道移住交流促進協議会が運営する『北海道で暮らそう』サイト内に、市町村の支援制度を一括検索できるページがあります。
条件欄にチェックを入れて検索すれば、道内の移住に積極的な市町村の支援内容を一括検索でき、とっても便利。
例えば、『子育て支援』『出産祝い金がある』『保育料補助制度がある』『満18歳まで医療費無料』にチェックを入れると、28市町村がヒットします。
自分の求める条件を入力して検索してみましょう。
北海道で暮らそう 移住情報を検索
北海道の移住で役立つサポートサイト
北海道内の自治体が運営する、移住に関係したサイトをいくつかピックアップしてご紹介します。
北海道は、以前から移住事業が盛んなこともあり、ポータルサイトも充実しています。
上手に活用して、自分にぴったりの移住先を探してみましょう。
北海道は、以前から移住事業が盛んなこともあり、ポータルサイトも充実しています。
上手に活用して、自分にぴったりの移住先を探してみましょう。
北海道で暮らそう
北海道への移住・定住を応援する情報ポータルサイトです。
令和4年3月1日時点で153の市町村、139の企業・その他団体が所属し、北海道の暮らしの情報やプロモーションを発信しています。
移住定住ポータルサイト 総合政策部地域創生局 北海道庁
北海道への移住・定住に役立つ情報を発信しています。
道内14振興局のホームページ・ポータルサイトへのリンクも掲載。エリアごとの、より詳しい情報を検索するのに便利です。
HAGUKUMU
北海道内での子育てを市町村や民間企業などと連携し、地域全体で応援するポータルサイト。
結婚・妊娠・育児までトータルな情報が得られます。
北海道の移住体験ツアー・イベント
北海道の移住体験ツアーやイベント情報は、以下のポータルサイトから探すと便利です。
体験移住 ちょっと暮らし
北海道内で移住の受け入れに積極的な市町村が参加している『ちょっと暮らし』は、気になる地域に体験滞在し、地域の自然や生活環境、受け入れ体制などを確認できる取り組みです。
市町村が用意する家具・家電付きの住宅や長期滞在用施設を利用して、生活体験ができます。
まとめ
古く明治の時代から移住・開拓の歴史が続く北海道は、移住ノウハウがしっかりした自治体です。
移住文化がもともとあるぶん、移住者さんが肩身の狭い思いをすることは比較的少ないのもメリット。
雄大な自然に囲まれた北海道の移住ライフに、一歩踏み出してみてはいかがでしょう。
この記事は2023年4月時点での情報をまとめています。
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