廊下ありの平屋のメリット・デメリット|間取りのポイントも解説

廊下ありの平屋のメリット・デメリット|間取りのポイントも解説

平屋の間取りを考えるときに悩ましいのが「廊下ありと廊下なしどちらが良いのか」という問題です。

廊下を無駄なスペースとみなして排除する方もいますが、廊下ありの平屋には暮らしを快適にしてくれるメリットもあります。

この記事では廊下ありの平屋のメリット・デメリットを解説します。

平屋に廊下を設ける場合の間取りのポイントも紹介するため、ぜひ最後までお読みください。

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廊下あり平屋のメリット

廊下あり平屋のメリット

廊下は部屋と部屋をつなぐと同時に、各部屋の独立性を高めてくれます。

廊下ありの平屋のメリットは、以下のとおりです。

  • メリット①音やにおいが隣室に漏れにくい
  • メリット②回遊性が高まる
  • メリット③プライバシーを尊重できる

メリット①音やにおいが隣室に漏れにくい

廊下ありの平屋は、隣の部屋に音やにおいが漏れにくい点がメリットです。

部屋の間に廊下を挟むことによって、音やにおいが遮断されます。

例えば寝室でくつろいでいるときに、ドライヤーの音やトイレを流す音が聞こえてくると気になってしまいますよね。

LDKが中心にある間取りでは、キッチンで調理するにおいが家中に充満することもあるでしょう。

そのような場合に廊下があれば、ほど良い距離感が生まれます。

特に平屋はワンフロアしかないため、部屋と部屋の距離が近くなります。

家族同士で余計な気を遣わないよう、音やにおいの緩衝材として廊下を活用するのがおすすめです。

廊下ありの平屋にすれば、音やにおいの問題を気にせずのびのび暮らせるでしょう。

メリット②回遊性が高まる

廊下を活用して回遊性を高められるメリットもあります。

回遊性のある間取りをつくるためには、行き止まりをつくらず家中を動き回れるような動線が必要です。

回遊性の高い間取りにすれば、生活動線や家事動線もすっきりします。

毎日の動きを振り返り、その動きに連動するような動線計画を立てましょう。

廊下ではなく部屋の一部を動線にするのも手ですが、部屋でくつろいでいる方が落ち着かないと感じる可能性があります。

スペースが限られている場合は、廊下に収納や洗面台を設けるなど、ほかの用途を加える方法がおすすめです。

廊下によって回遊性を高めつつ、スペースを有効活用できます。

メリット③プライバシーを尊重できる

廊下ありの平屋はプライバシーを尊重できる点もメリットです。

廊下があることによって家のなかに余白が生まれ、家族一人ひとりに開放感を与えてくれます。

反対に廊下がないと部屋と部屋が接するため、いつも近くに誰かがいるような気がして窮屈に感じることが少なくありません。

家族とのコミュニケーションを取りやすくするために、あえて廊下をなくすという方もいます。

プライバシーとコミュニケーションのバランスは人それぞれです。

どのくらいプライバシーを確保するのが望ましいか、家族でよく話し合いましょう。

家族同士だけでなく、来客時のプライバシーに配慮することも大切です。

例えば家族がゲストとリビングで談笑しているとき、顔を合わせるのが気まずいこともあるでしょう。

そのような場合に廊下があると、リビングを通らずに家を出入りできます。

廊下あり平屋のデメリット

廊下あり平屋のデメリット

平屋は一階しかないため、スペースを有効活用しなければなりません。

廊下ありの平屋には、以下のデメリットがあります。

  • デメリット①部屋の面積が狭くなる
  • デメリット②建築コストが高くなる

デメリット①部屋の面積が狭くなる

廊下ありの平屋のデメリットは、部屋の面積が狭くなることです。

廊下があると建物面積を消費してしまうため、部屋や収納の面積が減ってしまいます。

土地に余裕があれば、廊下をたくさんつくっても部屋や収納を広く取れるでしょう。

しかし建物が密集している都心部では、広大な土地は多くありません。

狭い面積のなかに必要な部屋を収めなければならない場合、廊下は無駄なスペースになってしまいます。

部屋を広く使いたい方は、できるだけ廊下が短い間取りにするのがおすすめです。

生活動線や家事動線を意識して、効率良く廊下を配置することが大切です。

デメリット②建築コストが高くなる

建築コストが高くなるというデメリットもあります。建築コストは建物面積や施工の難易度に比例します。

建築コストを抑えるためには、できるだけコンパクトにシンプルにつくるのが鉄則です。

正方形や長方形のような、シンプルな形状の部屋は比較的簡単に施工できます。

しかし細長い形状をした廊下を追加すると、建物面積が増え施工の難易度も上がるため、建築コストが高くなりがちです。

仮に建築コストが坪単価50万円とすると、1坪廊下が増えるだけで建築コストが50万円増額します。

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廊下あり平屋の間取りのポイント

廊下あり平屋の間取りのポイント

廊下あり平屋で快適に暮らすためには、以下の間取りのポイントを押さえておきましょう。

  • 家事動線にこだわる
  • 収納スペースを工夫する
  • リビング・ダイニングから各部屋をつなげる
  • パブリックゾーンとパーソナルゾーンを分ける
  • バリアフリーを意識する
  • 天窓で廊下を明るくする

家事動線にこだわる

家事動線が廊下によって長くなりすぎないように注意しましょう。

すべての部屋を廊下でつなぐ必要はありません。音やにおい、プライバシーの問題がない部屋同士は、廊下を挟まずダイレクトにつなぐほうが、家事効率が上がります。

例えばキッチンの隣に洗面室や物干しスペースがあると、料理と洗濯という二つの家事の動線を短くできます。

さらに洗濯物を洗う場所、干す場所、片付ける場所も近いため、一連の動作がスムーズです。

一つの部屋に出入り口を複数設けて、回遊性を高める方法もおすすめです。

洗面室にキッチン側と廊下側の2ヵ所の出入り口を設けると、廊下が短くても回遊性が高まります。

収納スペースを工夫する

収納スペースが少ない家に住むと、なにかと不便に感じることが多くあります。

廊下ありの平屋は収納スペースが不足しがちであるため、あらかじめ工夫しましょう。

まとまった収納スペースを確保するのが難しくても、ちょっとした空間があれば収納スペースに変身可能です。

例えばウォークスルータイプのクローゼットを設ければ、廊下と収納という二つの機能を持たせられます。

勝手口とパントリーをつなぐ廊下に、買い物のストックを収納できるスペースを設けるのもおすすめです。

リビング・ダイニングから各部屋をつなげる

子育て世帯は、リビング・ダイニングから廊下を介さず個室につながっている間取りが人気です。

子どもが玄関から個室に移動する際はリビング・ダイニングを通るため、親が子どもの様子を見守れます。

小さな子どもがいる家庭では、子どもを安全に遊ばせるために、なかなか目を離せないものです。

子どもが成長して家族の会話が減ってきた家庭でも、コミュニケーションを増やせるでしょう。

リビング・ダイニングの扉を開放して、玄関ホールにつながる廊下をリビング・ダイニングと一体的に利用する方法もあります。

パブリックゾーンとパーソナルゾーンを分ける

パブリックゾーンとパーソナルゾーンを分けて配置すると、音やにおい、プライバシーなどの問題を解消できます。

同じ性質を持つ部屋をまとめることで、廊下も最小限の面積に抑えられるでしょう。

リビング・ダイニングやトイレなど家族全員が使う空間はパブリックゾーン、寝室や子ども部屋など特定の方しか使わない空間はプライベートゾーンです。

パブリックゾーンは玄関から近い位置に配置すると、来客時にも使いやすくなります。

パブリックゾーンとプライベートゾーンの間には廊下を設けて、距離感を確保することが大切です。

廊下の先にプライベートゾーンを置けば、音やにおいは気にならないでしょう。

リビングで来客対応をしていても、プライベートゾーンには音が響きません。

プライベートゾーンの独立性が高まり、思う存分くつろげます。

バリアフリーを意識する

廊下ありの平屋に長く住み続けるなら、バリアフリーを意識することも不可欠です。

将来車椅子生活になった場合、廊下の幅によっては通行できない可能性があります。

基本的な廊下の内法は780mmですが、自走式車椅子が余裕を持って通れる幅は900mm以上とされています。

廊下の幅を広げると部屋は狭くなりますが、長く暮らしていくためには無視できないポイントです。

また部屋と廊下の間の段差をなくす、滑りにくい床材を使うことも重要です。

年齢を重ねてからリフォームをすると手間がかかるため、早いうちから準備をしておきましょう。

中古一戸建てを購入して、廊下のバリアフリーリフォームをする方法もあります。

自治体の助成制度などを利用できる可能性があるため、ぜひチェックしてみてください。

天窓で廊下を明るくする

平屋の廊下は窓が取りづらく、照明をつけないと暗くなってしまいがちです。

廊下を明るい空間にしたい場合は、廊下に天窓がある間取りを検討してみましょう。

天窓とは屋根や天井に設置する窓のことです。

天窓は通常の窓と比べて、3倍の光を取り入れられるといわれています。

少し暗めの廊下にピンポイントで光が降り注ぐことによって、空間のコントラストが際立ちます。

ただし平屋の廊下に天窓を設ける場合は、位置や間取りを工夫しなければなりません。

まとめ

まとめ

廊下ありの平屋は各部屋の音やにおいを遮断し、プライバシーを尊重できるメリットがあります。

一方で部屋の面積が減ったり、建築コストが増えたりするデメリットも認識しておきましょう。

廊下ありの平屋は間取り設計が難しいですが、工夫次第で快適性がアップします。

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