角地のメリット・デメリットとは?どのような特徴があるのかを解説

角地のメリット・デメリットとは?どのような特徴があるのかを解説

角地はさまざまなメリットがあり、通常の土地よりも資産価値は高いとされています。

しかし、どのようなメリットがあるのかわからない方もいるでしょう。

この記事では、角地の特徴とメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

角地のメリットとデメリットを知りたい方は、この記事をぜひ参考にしてみてください。

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角地の特徴

角地の特徴

角地は通常の土地よりも人気が高く、価格も高めになる傾向があります。

土地だけでなく、マンションの角部屋も同様です。

角地は南東・南西・北東・北西の4種類に分けられるため、ここでは方角別の角地の特徴について解説します。

角地の定義

角地とは、十字路や丁字路など2方向の道路に接した角の土地を指します。

土地の南側と東側など2つの方角が道路に面するため、開放的であることが特徴です。

方角や周囲の状況によっては日当たりや風通しが良く、家を建てると快適に暮らせます。

商業地の場合も、角地に店舗があると通行人からの視認性に優れ、集客アップが期待できるでしょう。

住宅地と商業地を問わず、角地は通常の土地よりも資産価値が高く、高い価格で取引される傾向があります。

南東角地の特徴

南東角地とは、南側と東側が道路に接面する土地を指します。

南向きは日照時間が最も長く、東向きは朝から昼にかけての日当たりが良いのが特徴です。

南向きの部屋は日中を通して明るく、洗濯物もしっかりと乾きます。

東向きの部屋は朝日を浴びられるのがメリットです。

朝日を浴びると睡眠ホルモンのメラトニンの分泌が止まり、日中の活動意欲を促進するセロトニンが分泌されます。

眩しい西日も入りにくく、南東角地の家は角地のなかでは最も高い人気を誇ります。

南西角地の特徴

南西角地とは、南側と西側が道路に接面する土地を指します。

南向きの部屋は日中を通して明るく、快適に過ごせるのが特徴です。

西向きの部屋は午前中の日当たりは悪く、午後からの日当たりが良くなります。

西向きは14時頃から日没にかけて強い日差しの西日が入り込み、特に夏場は暑く感じることがあるでしょう。

西向きの部屋は西日が入り込むものの、南向きの部屋は日照時間が長く明るく快適に過ごせるため、南西角地は比較的高い人気を誇ります。

北東角地の特徴

北東角地とは、北側と東側が道路に接面する土地を指します。

北東角地は風通しは良いものの、南面の日当たりを確保しにくいため、日当たりは南東角地や南西角地と比べると劣ります。

東向きの部屋は午前中の日当たりは良好ですが、北向きの部屋は朝から日没まで十分な日照を確保できません。

眩しい西日は入り込まないものの、日中の日照時間は比較的短めです。

周囲の環境にもよりますが、北東角地は南東角地や南西角地と比べると人気は落ちます。

北西角地の特徴

北西角地とは、北側と西側が道路に接面する土地を指します。

北東角地と同様に風通しは良いものの、日当たりが良好だとはいえません。

北向きの部屋は日中を通して十分な日照を確保できず、西向きの部屋が日照を確保できるのは午後からになります。

西日の影響も受けるため、北西角地は角地のなかでは人気が低い傾向があります。

しかし、ほかの角地と比べると価格は割安で、購入しやすいことがメリットです。

北西角地に家を建てる際は窓の配置を工夫するなどして、十分な日照の確保を意識しましょう。

準角地の特徴

準角地とは、L字型などの道路に接面する角地を指します。

角地は十字路や丁字路など2系統の道路に接面しますが、準角地は1系統の道路にしか接しない点が両者の違いです。

準角地は、1系統の道路が屈折している部分の内側に接面します。

準角地は一般的に日当たりや風通しは良好で、角地と同様のメリットが得られます。

準角地も通常の土地と比べると資産価値は高く、角地には及ばないものの高値で取引される傾向があるでしょう。

相続税評価の側方路線影響加算は角地よりも低めに設定されています。

角地のメリット

角地のメリット

角地は2方向の道路に接しているため、日当たりや風通しが良いなどのメリットが得られます。

ここでは、角地のメリットについて解説します。

ただし、周囲に高い建物があるなど、周辺環境によってはメリットを享受できないことがあることは押さえておきましょう。

日当たりや風通しが良い

日当たりが良いことは角地の大きなメリットです。

角地は2つの方角が道路に面するため、通常の土地よりも隣家が少なく、2つの方角から採光できます。

特に南東角地と南西角地は敷地の南側から日照を確保できるため、明るく快適な住空間を作れます。

日当たりが良いと洗濯物は短時間でしっかりと乾き、不快な生乾き臭も軽減できるでしょう。

また日光の紫外線には殺菌作用があり、感染症の予防効果も期待できます。

日光という自然の恵みを取り入れることで、家の中はホリスティックな空間になり、家族の心身の健康にも良い影響を与えます。

角地は風通しも良いため、ホリスティックな空間で快適に暮らしたいのなら、角地を購入する価値は十分にあるでしょう。

間取りの自由度が高い

間取りの設計の自由度が高いことも角地のメリットです。

角地は2つの方角が道路に面するため、建物の配置や設計において多くの選択肢が提供されます。

好みの方角に玄関やガレージを設置したり、日当たりの良い方角にリビングルームを配置したりするなど、土地利用の最適化が図れます。

設計の自由度の高さは、ライフスタイルに合った家づくりをするのに重要です。

通常の土地ではできないことも角地だとできる場合もあり、家づくりにおいて魅力的な選択肢になるでしょう。

ただし、住宅を新築したり改築したりする際は、建築基準法や地方自治体の条例が適用されるため、事前確認が大切です。

法令上の制限によっては、希望する家づくりができない場合があります。

建ぺい率の緩和措置が受けられる

建ぺい率の緩和措置が受けられることは角地のメリットの一つです。

建ぺい率とは、敷地面積に対する建物の面積の割合を指します。

建ぺい率が高くなるほど、広い建物の建設が可能です。

地方公共団体の条例などで定められた一定の条件を満たす角地では、建ぺい率が10%加算され、通常の土地よりも広い建物を建設できます。

ただし、容積率は緩和されないため、建物の延べ床面積は変わりません。

容積率は、敷地面積に対する建物の延べ床面積の割合を示し、容積率が高いほど、建物の延べ床面積は大きくなります。

角地であっても建築できる建物の延べ床面積は変わりませんが、建ぺい率の緩和措置で建築面積が広くなることはメリットです。

土地の資産価値が高い

角地は道路に一面しか接していない土地よりも資産価値が高く、取引価格は高めになる傾向があります。

購入時の価格は高めになりますが、将来的に売却する際は買い手がつきやすく、売りやすいことはメリットといえるでしょう。

また、資産価値が比較的安定していることも、不動産投資の観点からは魅力的です。

ただし、角地であっても立地条件によっては売りやすいとは限りません。

例えば、交通量が多い角地は商業地としては魅力的であっても、交通事故のリスクや騒音が嫌悪され、住宅地としては売りにくいこともあるでしょう。

また、角地は資産価値が高くなる分、ほかの土地よりも固定資産税が高くなる傾向があります。

固定資産税は毎年支払う必要があるため、税額がどの程度になるのかも調べておきましょう。

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角地のデメリット

角地のデメリット

角地にはいろいろなメリットがありますが、交通量が多い道路に面していると、住宅地としては適さないなどのデメリットがあります。

角地の物件を購入する際は、メリットとデメリットの両面からの検討が大切です。

ここでは、角地のデメリットを解説します。

購入費用や建築費用が割高になる

角地のデメリットは、通常の土地よりも購入費用や建築費用が割高になることです。

角地は一般的に人気が高く、不動産市場においては高値で取引される傾向があります。

特に南東角地は最も人気が高く、高値がつきやすいです。

建物を建設する際も建築制限が厳しくなる場合があり、その分、建築費用がかさむこともあります。

また、角地は2つの方角が道路に接面するため、プライバシーに配慮した設計が必要です。

プライバシーを配慮するには、塀やフェンスの設置が必要ですが、角地は2つの方角に設置しなければならず、外構工事費が高額になることもあるでしょう。

交通量が多いと塀やフェンスは頑丈にする必要があり、外構工事費は割高になります。

建物の高さ制限が厳しくなる

角地は道路斜線制限という建築規制にかかる場合があります。

道路斜線制限の規制を受けると、敷地や建物の条件によっては3階建ての住宅は建築できない可能性があるため注意が必要です。

これは角地のデメリットといえるでしょう。

道路斜線制限は不動産や建築に関する規制の一つで、敷地が接している前面道路から一定の勾配で引かれた斜線よりも高く建物を建てられないというものです。

この規制により、道路の安全性や視界、採光や通風を確保でき、周囲の環境とも調和する効果があります。

道路斜線制限は、地方自治体や都市計画に基づいて設定され、地域ごとに異なるため、角地の物件を購入する際は道路斜線制限についての確認が必要です。

防音や遮熱対策が必要になる

立地条件や周辺環境によっては、防音や遮熱対策が必要になることも角地のデメリットの一つです。

交通量が多い道路に面していると防音対策が必要になる場合があり、防音工事で建築費がかさみます。

また、最近はブレーキとアクセルを踏み間違える交通事故が増えており、交通量が多い道路に面する角地の場合は、万一の車の侵入に備える対策も必要になるでしょう。

なお、日当たりが良すぎる角地の場合は、遮熱対策も必要です。

遮熱工事をするには費用がかかり、建築費は割高になります。

遮熱対策を怠ると夏場は室内が暑くなりすぎてしまい、冷房費が高額になることがあります。

西日対策にもなるため、費用はかかっても遮熱工事はしておきましょう。

角地の一戸建てを選ぶ際の注意点

角地の一戸建てを選ぶ際の注意点

ここまで説明してきたように、角地は通常の土地とは異なる特徴があります。

ここでは、角地の一戸建てを選ぶ際の注意点について解説します。

以下の点に留意することで、快適に暮らせる角地の一戸建てを選べるようになるでしょう。

周辺の交通量に注意する

角地の一戸建てを選ぶ際は、周辺の交通量に注意が必要です。

2つの方角のうち、いずれかの道路の交通量が多すぎると、騒音や交通事故のリスクが高まります。

特に見通しの悪いカーブに面している角地は注意しましょう。

駐車場の配置場所も重要です。駐車場が交通量の多い道路に面していると、車の出し入れに時間がかかる場合があり危険を伴います。

家族の安全を守るためにも、角地の一戸建てを選ぶ際は周囲の交通量を細かく調べましょう。

方角ごとのメリット・デメリットを理解する

角地は方角によってメリット・デメリットが異なります。

角地の一戸建てを選ぶ際は、南東・南西・北東・北西の角地の特徴をしっかりと押さえておき、ライフスタイルに合致する方角の角地を選びましょう。

例えば、北西角地は一般的に日当たりがあまり良くありませんが、夜型のライフスタイルであれば、デメリットにならない場合もあります。

角地のどのようなメリットを重視するかによって、自分や家族に合っている物件は異なります。

法令上の制限をチェックする

角地の一戸建てを選ぶ際は、法令上の制限の事前確認が重要です。

建ぺい率や容積率などの各種制限や、道路斜線制限とその緩和措置などを調べておき、建て替えをする際に制限を受けないかをチェックしましょう。

法令上の制限の内容は、不動産会社の宅地建物取引士から交付される重要事項説明書に記載されています。

ただし、重要事項説明書に記載されている内容は交付時点でのものであり、法律の改正などで変更される場合があることに注意してください。

まとめ

まとめ

角地は2系統の道路に接面する土地を指し、一般的に日当たりや風通しが良く、資産価値が高いことがメリットです。

しかし、購入費用や建築費用が割高になるなどのデメリットも存在します。

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