築年数が古い物件のデメリットとは?リノベーション・リフォーム済み物件の特徴も解説

築年数が古い物件のデメリットとは?リノベーション・リフォーム済み物件の特徴も解説

物件選びをする際は、築年数が重要になりますが、「築年数が古い物件」とは具体的に築後何年程度の物件なのでしょうか?

また、築年数が古い物件はどのようなデメリットがあるのかも気になります。

この記事では、築年数が古い物件の定義やデメリットを解説します。

リノベーションやリフォーム済み物件も解説するため、築年数が古い物件を選ぶ際のポイントがわかるようになるでしょう。

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築年数が古い物件とは?

築年数が古い物件とは?

一戸建てや分譲マンション、賃貸マンションを選ぶ際は、築年数のチェックが大切です。

築年数が古い物件とはどのような物件なのでしょうか?ここでは、築年数が古い物件の定義や特徴を解説します。

完成から30年以上経過している

築年数が古い物件の明確な定義はありませんが、一般的に、建物の完成から30年以上経過した物件は「古い」と見なされます。

ただし、建物が古いとする基準はさまざまで、住宅設備を重視する場合は、築10年の物件であっても古いとされることがあります。

トイレやキッチン、浴室などの水回りを重視する場合は、築3年の物件でも古いとされることがあるでしょう。

築後30年以上経過した物件を古いとする根拠に、耐震基準が挙げられます。

1981年6月1日に新耐震基準が施行され、1981年6月1日を境に住宅の耐震性能が異なります。

1981年5月31日以前に建築された建物は古いと判断できるでしょう。

築年数が古い物件の特徴

築年数が古い物件の特徴として、物件価格や家賃が安い反面、住みにくい可能性があります。

住宅設備が古いため、テレビモニター付きインターホンやIHコンロなどの設備が完備されていない可能性が高いです。

洋式トイレではなく和式トイレであることもあり、若い世代から見ると古いと感じてしまうでしょう。

ただし、築年数が古い物件であっても、直近にリフォームやリノベーションを実施した場合は、最新設備が導入されている可能性があります。

築年数が古い物件は最新の耐震基準を満たしていないことが多く、物件を選ぶ際は耐震補強の有無が重要です。

築年数が古い物件のデメリット

築年数が古い物件のデメリット

築年数が古い物件は、物件価格や家賃が安いことはメリットですが、さまざまなデメリットが存在します。

築年数が古い物件を選ぶ際は、デメリットを知っておくことが大切です。以下では、築年数が古い物件のデメリットを解説します。

老朽化が進行している

一般的に、築年数が古い物件は老朽化のリスクが高いと考えられます。

老朽化が進行すると、外観・内装ともに古臭さを感じます。カビなどの影響で全体的に薄汚れていることが多く、暗い印象に感じることもあるでしょう。

ただし、老朽化の進行度は、建物のメンテナンスやリフォームの実施状況、地域の気象条件などによって異なります。

定期的なメンテナンスを疎かにしていると老朽化が進行しやすく、リフォームやリノベーションがおこなわれていると、老朽化の進行は遅延されることがあります。

なお、構造部分や水回りの給排水管の劣化などは、外からは確認できません。

築年数が古い物件は、外からは見えない隠れた問題も考慮する必要があります。

耐震性に問題がある可能性がある

築年数が古い物件の大きなデメリットは、耐震性や耐久性に関連する問題がある可能性が高いことです。

古い建物は最新の耐震基準を満たしていないことが多いため、地震などの自然災害の発生時には、安全性に問題が生じる可能性があります。

耐震性に問題がある建物は、地震による構造躯体の損傷や倒壊するリスクもあります。

これは入居者の生命や財産に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、とても重要な問題です。

築年数が古い物件の耐震性に関しては、新耐震基準が施行された1981年6月1日だけでなく、2000年基準が導入された2000年6月1日も耐震性の基準になります。

2000年基準以降に建築された物件は、耐震性が高いと判断できます。

設備が古く暮らしにくい可能性がある

築年数が古い物件は一般的に設備が古く、暮らしにくい可能性が高いです。

特に浴室やキッチン、トイレなどの水回りの設備が古臭く、使い勝手や快適性が劣ることがあります。

水漏れや排水の不具合なども発生しやすいです。

古い物件の電気設備は、コンセントの数が不足していることがあるほか、安全性に問題がある場合もあります。

電気配線の老朽化やコンセントの劣化は、火災のリスクが高まる可能性があり大変危険です。

また、古い物件は断熱性能が低いことがあり、冷暖房が効率的に行えない場合があります。

結果として、エネルギー効率が悪く、光熱費が高額になることもあるでしょう。

ピッキング被害を受けやすいディスクシリンダー錠を使っていることもあり、安全性やセキュリティにも問題があります。

防音などの機能性に問題がある可能性がある

築年数が古い物件は、防音や断熱などの機能性に関する問題が発生する可能性があります。

アパートやマンションは壁が薄いことがあり、隣の部屋からの生活音や外部の騒音が侵入しやすいです。

古い窓は断熱性が低く、密閉性が不足しているため防音効果は限定的です。

防音性に問題があると近所に音が響きやすく、トラブルに発展することもあります。

古いアパートやマンションに住む場合、隣近所からの生活音や騒音は、ある程度許容する必要があるでしょう。

また、換気設備や冷暖房設備が老朽化すると、大きな音が発生しやすくなります。

音に敏感な方は、築年数が古い物件はなるべく避けるのが賢明です。入居する際は、騒音や振動を確認しておきましょう。

虫が発生する可能性がある

昭和時代に建てられた古民家は、虫が発生しやすい場合があります。

古民家の木材や建材は経年劣化が進行しているため、隙間や割れ目が生じ、虫が侵入しやすくなります。

また、古民家は通気性が高い構造であることが多く、外から室内に虫が侵入しやすいです。

古民家だけでなく都市部の古い建物も、経年劣化で虫が発生しやすい傾向があります。

虫が苦手な方は、なるべく古い物件は避けましょう。

ただし、虫の発生は物件の状態や周辺環境によって異なります。

また、虫が発生したとしても、適切な虫除け対策や定期的な清掃・防虫対策をおこなうことで、問題を軽減できることがあります。

虫が気になる場合、害虫駆除業者などの専門家に相談し、適切な対策の検討が重要です。

築年数が古い物件のメリット

築年数が古い物件のメリット

築年数が古い物件はさまざまなデメリットがありますが、物件価格や家賃が割安などのメリットもあります。

物件数が豊富で、リノベーションやリフォーム済みだとお得感があることもメリットです。

ここでは、築年数が古い物件のメリットを解説します。

物件価格や家賃が割安

築年数が古い物件は、新築や築3年以内の築浅物件と比べると、価格や家賃が割安なのがメリットです。

物件の価格や家賃は築年数に左右され、古い物件になるほど価格や家賃は低く設定されます。

同じ予算であれば、築年数が古い物件のほうが広い間取りの家で暮らせる可能性は高いです。

ただし、広い物件を見つけられるかは、地域や市場の状況により異なります。

また、築年数が古い物件は、メンテナンスやリフォームの必要性があることも考慮しなければなりません。

築年数が古い一戸建てを購入する際は、リフォームの必要性があることを訴えると、値引き交渉に応じてもらえる可能性があります。

値引き交渉をする際は、リフォーム費用がどの程度かかるかを把握しておきましょう。

物件数が豊富

築年数が古い物件は、新築や築浅物件と比べると物件数は豊富です。

物件数が豊富な理由は、新築や築浅物件に比べて、築年数が経過した物件が市場に多く存在することによります。

豊富な選択肢のなかから最適な物件を選べるため、条件に合った物件が見つかりやすいです。

新築や築浅物件にこだわると、条件に合致する物件がなかなか見つからない場合があります。

物件数が豊富なことは、築年数が古い物件の大きなメリットです。

ただし、地域によっては新築や築浅物件が多い場合もあり、物件数の豊富さは地域や市場の状況に依存します。

したがって、物件選びをする際には、希望する地域や条件に合った物件がどれだけ存在するかを調査し、比較検討することが重要です。

リノベーションやリフォーム済みだとお得感がある

古い物件のなかにはリノベーションやリフォームが施され、新しい設備や内装が整っているものもあります。

リノベーションされた古い物件は、新築や築浅物件と同じく快適に暮らせます。

それでいて物件価格や家賃は割安であるため、リノベーションやリフォーム済みだとお得感があるといえるでしょう。

築30年であっても、5年前にリノベーションされていれば、築5年の物件と遜色ありません。

築年数が古い物件であっても、リノベーションによって新しい生活空間が創られ、室内の設備が近代化されることがあります。

そのため、物件の築年数よりも実際の状態やリノベーションの品質が重要です。

物件探しをする際には、リノベーション済みの古い物件も候補に入れ、価格や条件を比較検討するのが賢い探し方だといえます。

和室が多い

築年数が古い物件は、和室が多いという傾向が見られます。

これは、過去の日本の住宅スタイルにおいて、和室が主流であったためです。

和室は畳やふすまなどの伝統的な日本の建築要素を特徴とし、古い時代の住宅にしばしば見られます。

現在の日本の住宅はフローリングが主流ですが、古い物件は畳の部屋で快適に暮らせます。

畳は柔らかく、座るときや寝転がるときに快適さを感じられるでしょう。

畳の上でくつろぐことは、日本の伝統的な文化の一部であり、リラックスした雰囲気を楽しめます。

畳は湿度を調整する特性があり、湿度が高い場合には湿気を吸収し、乾燥している場合には水分を放出します。

これにより、部屋の湿度を一定に保ち、快適な環境を維持できることも、畳の和室のメリットです。

関連記事「和室のリフォームはDIYでできる?目的を整理して施工の方法も知ろう!

収納スペースが広め

築年数が古い物件は、押し入れなどの収納スペースが広めの傾向があります。

古い物件は和室が多く、一般的に和室は布団や寝具を収納するための押し入れがあり、広めの収納スペースを活用できます。

押し入れは広い収納スペースを提供し、日常の生活用品や季節ごとのアイテムなどを収納するのに便利です。

収納スペースを有効に活用すると、部屋の中をすっきりと保ち、居住スペースが広く感じられます。

また、収納が効率的であれば、生活環境が快適になり、物の整理整頓がしやすくなります。

築年数が古い物件に住む際には、あらかじめ収納スペースとなる押し入れを活用する方法を考えておくと、部屋をより広く有効的に使えるようになるでしょう。

新築物件のメリットとデメリット

新築物件のメリットとデメリット

ここまで築年数が古い物件のメリットとデメリットを見てきましたが、新築物件にもメリットとデメリットがあります。

ここでは、新築物件にはどのようなメリットとデメリットがあるのかを解説します。

新築物件のメリット

新築物件のメリットは、建物が新しく最新設備が完備されていることです。

新築物件は建物自体や設備が新品であるため、使用感や経年劣化がほとんどなく、快適な居住環境を提供します。

新築物件は、新しさと最新の設備を求める方にとって魅力的な選択肢です。

新築物件は最新の建築基準に準拠して建設されており、エネルギー効率や安全性などに優れた設備や技術が採用されています。

これにより、光熱費の削減や快適性の向上が期待できるでしょう。

最新の耐震基準や安全基準をクリアしていることもメリットです。

また、新品であるため、初めのうちは維持修繕費があまりかかりません。

さらに、新築物件には建物の瑕疵担保責任や構造保証が適用されることがあり、一定期間内に発生した建物の問題や欠陥に対して修理などがおこなわれることもメリットです。

新築物件のデメリット

新築物件のデメリットは、中古物件と比べると価格や家賃が高めに設定されていることです。

購入コストが高いため、予算に制約がある場合には選択肢が限られることがあります。

また、中古物件と比べると物件数が少ないため、条件に合致する物件がなかなか見つからないこともあるでしょう。

新築物件は入居した瞬間に資産価値が低下することもデメリットです。

新築物件を購入してすぐに売却する場合、買値よりも売値のほうがかなり安くなります。

青田売りの場合、実物の建物を確認できないことも新築物件のデメリットといえます。

未完成販売では、建物の仕様や外観は資料や模型で提供されるのが一般的です。

実際の建物を見ることなく、想像力を駆使して購入を検討する必要があります。

ちゅうこだて!の「住まいの紹介サービス」では、中古一戸建て探しのご相談を24時間チャットで受け付けております。
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リノベーションやリフォーム済みの物件の特徴

リノベーションやリフォーム済みの物件の特徴

築年数が古い物件は、リノベーションやリフォームの有無が重要になってきます。

機能性や快適性を追求するのであれば、リノベーションやリフォーム済みの物件の購入がおすすめです。

ここでは、リノベーションやリフォーム済みの物件の特徴を解説します。

リノベーション済み物件の特徴

リノベーションはリフォームと比べると工事規模が大きく、間取りの変更などがおこなわれていることがあります。

リノベーションは建物の全体的な改修や改装を含むことがあり、リノベーション済み物件は新築物件と遜色がないこともあるでしょう。

リノベーションは「renovation」という言葉から派生し、「高める」や「改善する」といった意味を持っています。

リノベーションプロジェクトでは、建物や部屋の機能性を向上させることが一般的です。

新しいデザインや設備を導入して、より快適な居住空間を作り出すことを目的とし、資産価値が向上する可能性もあります。

また、リノベーションをする際に耐震補強工事をおこなうと建物の耐久性や耐震性が向上し、安心して暮らせます。

リフォーム済み物件の特徴

リフォームは建物や設備を部分的に改善して、新しい状態に近づける作業を指します。

または、住む方のライフスタイルや好みに合わせて、住まいをより使いやすく快適にすることです。

リノベーションと比べると工事規模は小さく、建物全体を大規模に改装する必要がないことが多いです。

リフォームは特定の部分や設備を修理または改善することに焦点を当てています。

費用はリノベーションと比べると低く抑えられ、必要な範囲だけを部分的に改善するのがリフォームの特徴です。

したがって、リフォーム済み物件は、建物の一部分が新しく改修され、ほかの部分は古いまま残っていることがあります。

購入を検討する際には、具体的なリフォームの内容を確認し、自身のニーズに合った物件を選ぶことが大切です。

築年数が古い物件の選び方のポイント

築年数が古い物件の選び方のポイント

築年数が古い物件を選ぶには、いくつかのポイントがあります。

ポイントを踏まえておくと、適切な物件を選べるようになるでしょう。

ここでは、築年数が古い一戸建てと分譲マンション、賃貸マンションの選び方のポイントを解説します。

築年数が古い一戸建ての選び方

築年数が古い一戸建てを選ぶ際に考慮すべきポイントは多岐にわたります。

特に重要なのは、必ず建物の現状確認をおこなうことです。

古い建物は老朽化や構造的な問題が発生しやすいため、内部および外部の状態の調査が重要になってきます。

築年数が古い一戸建てを選ぶ際は、専門家によるホームインスペクションをおこなっておくと安心です。

ホームインスペクションをおこなうと、ホームインスペクター(住宅診断士)が建物を詳細に検査し、潜在的な問題や欠陥があれば特定してくれます。

ホームインスペクションによって、築年数が古い一戸建ての隠れた問題を発見し、修復の必要性やコストを評価するのに役立ちます。

購入前にホームインスペクションを実施することは、購入後のトラブルを避けるために有益です。

築年数が古い分譲マンションの選び方

築年数が古い分譲マンションを選ぶ際は、大規模修繕工事の記録のチェックが重要です。

分譲マンションは共用施設や共用部分があり、定期的に大規模修繕工事がおこなわれます。

過去の大規模修繕工事の実施履歴や計画を確認することは、マンションの維持状態や将来の修繕コストを把握するのに役立ちます。

工事の記録を確認し、定期的なメンテナンスが適切におこなわれているかを確かめましょう。

耐震構造のチェックも重要です。

特に地震が多い地域に住む場合、耐震構造が適切であるかの確認は安全性の観点から重要になってきます。

建物の耐震性に関する情報を入手し、耐震診断の知識と経験を持っているホームインスペクターなどの専門家による評価を検討するのが賢明です。

築年数が古い賃貸マンションの選び方

築年数が古い賃貸マンションを選ぶ際は、内見時にメンテナンス体制のチェックが重要です。

賃貸マンションを内見する際は、建物内および共用部分のメンテナンス状況を注意深くチェックしましょう。

壁や天井の傷み、階段やエレベーターの動作、共用施設の清潔さなどを確認します。メンテナンスが不十分である場合、居住環境や生活の快適性に影響を及ぼす可能性があります。

リフォーム履歴の確認も重要です。

過去におこなわれたリフォームの内容や頻度を知ることで、物件の状態と管理体制を理解するのに役立ちます。

特に、水回りの設備や電気設備が改修されたかどうかを確認しましょう。

物件のメンテナンス状況やリフォーム履歴を確認し、入居前に細部を注意深く調査することで、快適で安全な居住環境を見つけるのに役立ちます。

まとめ

まとめ

築年数が古い物件とは、一般的に築後30年以上経過している物件を指します。

築年数が古い物件は耐震性能などに問題があることがデメリットです。

ただし、リノベーションやリフォーム、耐震補強工事などをおこなっていると、安全性や快適性は向上します。

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