平屋の屋上は広々とした開放感を味わえる魅力的な空間ですが、有効活用されている方は少ないのが現状です。
平屋の屋上は無限の可能性を秘めており、アイデア次第で素晴らしい時間を満喫できます。
この記事では、屋外空間の魅力と平屋の屋上を有効活用するためのアイデアをご紹介します。
平屋の屋上の活用方法を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
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平屋の屋上の魅力とは?
陸屋根(ろくやね)の平屋は屋根が水平であるため、屋上が設置できます。
屋上を設置することで、自由に使える面積が増えるなどさまざまなメリットが得られ、平屋の魅力が増幅するでしょう。
ここでは、平屋の屋上の魅力を解説します。
自然光と広々とした開放感
屋上の魅力は開放感があることです。
屋上の広々とした空間は遮る屋根がないため圧迫感がなく、気持ちをリフレッシュできます。
地上から離れているため騒音が軽減され、静かな環境でくつろげます。
日当たりにもよりますが、自然光を浴びられることも魅力です。
適度な日光浴は心身の健康に良い影響を与えます。
日光を浴びると幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンの生成が活性化し、リラックス効果やストレス解消などの効果が期待できます。
自宅の屋上にリラックスできるスペースがあることは、一般の住宅にはない大きな魅力です。
一戸建て住宅の二階や三階に設置されるバルコニーと比べると屋上テラスのほうが広く、広い空間を家族だけのプライベートスペースとして独占できます。
気軽に屋外空間を楽しめる
家にいながら気軽に屋外空間を楽しめることは、屋上の大きな魅力です。
屋上は「ルーフバルコニー」や「屋上テラス」と呼ばれており、家族だけのプライベート空間として、アイデア次第でさまざまな方法で楽しめます。
敷地の関係で広い庭を持てなくても、屋上が庭園になるため、子どもやペットの遊び場として活用できます。
家でキャンプやバーベキューなどを楽しめることも魅力です。
屋上の具体的な活用方法はあとで詳しく解説しますが、創意工夫をすることで活用の可能性は無限に広がります。
屋上を設置するには防水工事や補強工事などの費用がかかりますが、自宅で気軽にアウトドア気分を味わいたい方には、費用対効果は高いといえるでしょう。
平屋の屋上を活用するメリット
平屋の屋上は防水工事や補強工事をおこない建築基準法の基準を満たせば、庭園やリビングスペースとして活用でき、災害時の避難場所にもなります。
ここでは、平屋の屋上を活用するメリットを解説します。
敷地が狭くても屋上に庭園を設けられる
平屋に屋上を設置すると、敷地が狭くても屋上に庭園を設けられます。
都市部では広い庭を持つのは難しいですが、屋上を二つ目の庭にできることはメリットです。
地上の庭よりも広くできる可能性が高く、都市部ではメリットが大きいでしょう。
洗濯物を干すためのスペースにもなり、日当たりや風通しが良ければ洗濯物はしっかりと乾きます。
また、屋上の緑地化も可能です。地球温暖化対策として屋上緑化は進んでおり、病院や工場だけでなく一般住宅でもおこなわれるようになっています。
屋上緑化はヒートアイランド現象の緩和や癒やしの効果、建物の保護効果、省エネルギー効果などが期待でき、室内温度の上昇を軽減し、居住性の向上にもつながります。
屋上をリビングスペースにできる
屋上は庭園としてだけでなく、二つ目のリビングとしても活用できます。
平屋は水平に広がる一つの階層で構成されており、土地の面積に比べて建物の床面積が制約されるケースが多いです。
建物内のリビングスペースが狭くても、屋上を第2のリビングとして活用することで、ゆったりと暮らせます。
屋上は開放感があるため、のんびり読書をしたり、昼寝をしたりするのに最適です。
日当たりが良ければさらに快適に過ごせます。
防水工事や補強工事をおこなえば、テーブルと椅子を置くだけで屋上はリビングになり、配管延長工事をおこなって屋外水栓を設置すると水道も使えます。
屋上バーを設置して、お酒を飲みながらゆったりとくつろぐこともできるでしょう。
災害時の避難場所になる
平屋に屋上を設置することで、水害などの災害時における避難場所として活用できます。
水害時は垂直方向への避難が原則ですが、平屋は上階がないため垂直避難ができません。
しかし、屋上を設置することで垂直避難が可能になります。
屋上を設置すれば、避難場所が身近にあることで安心して暮らせます。自宅の屋上へは迅速に避難でき、屋上は広いため、家族全員やご近所の方も避難できるでしょう。
屋上の設置で安全性が高まることは大きなメリットです。
洪水や高潮、津波、土砂災害のリスクは、国土交通省のハザードマップポータルサイトで確認できます。
災害リスクの高い地域にお住まいの場合は、平屋に屋上の設置をおすすめします。
平屋の屋上を活用するデメリット
ここまで平屋に屋上を設置する魅力や活用するメリットを紹介しましたが、デメリットも存在します。
ここでは、平屋の屋上を活用するデメリットを解説します。
屋上を設置する際は、メリット・デメリットの両面からの検討が大切です。
工事費がかかる
平屋に屋上を設置するには防水工事や補強工事が必要で、屋上にアクセスするための階段の設置工事も必要です。
屋上を緑地化したり、人工芝を敷設したりする場合も費用がかかります。
工事の内容にもよりますが、100〜300万円程度の工事費が必要です。
建設コストを低く抑えたい場合は、屋上を設置すると工事費が割高になるため、予算内に収まるかを検討しなければなりません。
複数のハウスメーカーや工務店に相談して見積もりを取り、予算内で屋上を設置できるかを確認しましょう。
なお、屋上を設置後も防水工事は定期的におこなう必要があり、将来的に継続してメンテナンス費がかかります。
将来的に発生する費用を含めての検討が大切です。
雨漏りのリスクが高まる
平屋に屋上を設置する際、雨漏りのリスクが高まることは特に注意が必要です。
屋上は陸屋根に設置しますが、陸屋根は水はけが悪い性質を持っています。
陸屋根は水平な屋根のため、三角屋根(切妻屋根)や片流れ屋根のような傾斜がなく、構造上の問題で水はけが悪いのです。
防水工事をしっかりおこなわないと雨漏りが発生し、建物に深刻な損害を与える可能性があります。
防水工事は、適切な材料や施工方法を使用して屋上の水密性を確保するためにおこなわれ、質の高い工事をすることで雨漏りを防げます。
豪雪地帯にお住まいの場合は、雨漏りだけでなく雪の重みもリスク要因になり、耐雪性を確保するための屋根の設計や補強工事が必要です。
定期的にメンテナンスが必要
屋上を設置後も定期的にメンテナンスをおこない、再防水が必要な場合は工事費がかかります。
屋上の水密性を確保して雨漏りを防ぐには、10年程度で再防水が必要です。
定期点検では、防水層のひび割れや剥がれなどの劣化状況を確認します。
劣化が見つかった場合は、早めに修復や再防水工事をおこなうことで、大きな被害を未然に防げます。
屋上を設置後も定期的にメンテナンスをおこない、防水層の状態を良好に保つことが大切です。
再防水工事の費用は、防水工事の種類や施工面積によって異なり、詳細はあとで解説します。
なお、鳥の糞の掃除なども日頃からおこなうことが必要です。
日頃から掃除しておくことで屋上の美観を保て、防水層の保護にもつながります。
夏は暑くて冬は寒い
屋上は屋外環境であるため、季節によって気温が大きく変化し、夏は暑くて冬は寒く、季節によっては快適に過ごせないことがあります。
夏場は強い日差しが屋上の表面で反射し、地上よりも高温になるのが一般的です。
特にアスファルトやコンクリートなどの熱を吸収しやすい床材を使用した場合、屋上はかなりの高温になります。
屋上の温度上昇を抑えるには適切な床材を選び、日除けを設置するなどの対策が必要です。
冬場の屋上は地上よりも寒冷になる傾向があります。
適切な断熱材を使用し、暖房器具などを用意して寒さ対策をおこないましょう。
なお、豪雪地帯では屋上に雪が積もるため、冬場は使えなくなります。
地域の気象の変化に応じて、適切な対策を講じることが大切です。
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ぜひお気軽にご利用ください。
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平屋の屋上を有効活用するためのアイデア
平屋の屋上は家族専用のプライベート空間であり、さまざまな方法で有効活用ができます。
ここでは、平屋の屋上を有効活用するためのアイデアをいくつかご紹介します。
活用方法は無限にあり、自分や家族にとって最適な活用方法を見つけましょう。
バーベキューを楽しむ
屋上で家族や友人とバーベキューを楽しむのは、定番の活用方法でしょう。
わざわざキャンプ場に行かなくても自宅でバーベキューを楽しめるのは大きな魅力です。
普段使っているバーベキューグッズを屋上に運ぶだけでバーベキューを楽しめます。
屋外水栓を設置して水道を使えるようにすると大変便利です。
水道を使えない場合は、1階のキッチンで水をウォータータンクに入れて屋上に運んで使用します。
自宅のキッチンを使えることは屋上ならではのメリットです。
なお、住宅密集地では、煙や騒音で近所迷惑にならないよう注意しましょう。
ガーデニングを楽しむ
自宅のバルコニーでガーデニングをする方は多いですが、屋上だと広いスペースでガーデニングや家庭菜園を楽しめます。
屋上でガーデニングをするなら、水道を使えるようにしておくと大変便利です。
水道設備を設置しない場合は、水やりの際は下階から水を運ぶ必要があります。
屋上は虫があまり寄ってこないことがメリットです。
野生動物に植物を荒らされる心配もなく、快適な環境で草花や野菜を育てられます。
なお、屋上でガーデニングをする際は、台風や強風への備えが欠かせません。
プランターやガーデニング用品が風で飛ばされないよう、適切な対策が必要です。
テントを設置してアウトドア気分を味わう
屋上にテントを張ると、プチキャンプを楽しめます。
屋上だと下階のキッチンで調理ができるため、特に何を準備するまでもなく、思い立ったらテントを張るだけですぐにアウトドア気分を味わえます。
急に天候が悪化したり体調が悪くなったりしたときも、すぐに撤収できるので安心です。
キャンプの経験が少ない方はテントの張り方などを練習でき、本番に備えられます。
通行人の視線が気にならないことも、屋上ならではのメリットです。
夜になると開放感のある屋上のテントから星空を眺められ、ゆったりとした時間を過ごせます。
ミニプールを設置してリゾート気分を味わう
屋上にミニプールや大きなビニールプールを設置すると、家にいながらリゾート気分やレジャー気分を味わえます。
ビーチパラソルやサマーベッドなどを設置すると、さらに気分が盛り上がるでしょう。
フェンスを設置すると外からは見えず、気兼ねなくレジャー気分を満喫できます。
パラペット(手すり壁)にすると安全性が増し、目隠し効果は抜群です。
周辺にマンションなどの高層建築物がある場合は、タープやオーニングを張ると対処できます。
ガーデンライトを設置すると夜でもリゾート気分を味わえ、日常の喧騒から離れた時間を過ごせます。
屋上バーを設置してリラックスする
屋上バー(ルーフトップバー)を設置すると、プライベート空間でお酒を飲みながらリラックスできます。
キャンドルライトやアウトドア用ランタン、ガーデンライトなどを用意して、穏やかなピアノジャズをBGMで流すとおしゃれでモダンな雰囲気に浸れます。
自宅にいながら非日常的な雰囲気を味わえるのは、屋上バーならではの魅力です。
必要なものはテーブルと椅子だけで、料理やお酒、おつまみはキッチンから運びます。
煙や騒音による近所迷惑が心配で屋上バーベキューを断念した場合でも、屋上バーならマナーを守って適切な配慮をすれば問題にはならないでしょう。
子どもやペットの遊び場にする
小さな子どもがいる家庭では、屋上を子どもの遊び場として活用できます。
屋上だと交通事故や不審者などの心配はなく、子どもは安心して遊べます。
ただし、落下しないよう徹底した安全対策が必要です。
必ず頑丈な壁やフェンスを設置しましょう。
小型犬や超小型犬などのペットを飼っている家庭ならば、屋上をドッグランにすることもできます。
屋上にドッグランを作るには、人工芝の敷設がおすすめです。
水道設備もあったほうが良いでしょう。
愛犬が思う存分遊び、勢いあまって落下しないよう、フェンスを高くするなどの安全対策は欠かせません。
開放的な空間でヨガやエクササイズをする
屋上にヨガマットを敷くだけで、開放的な空間でヨガやエクササイズを楽しめます。
屋上だと人目を気にせず集中して取り組めるのがメリットです。
ヨガやエクササイズは在宅ワークの気分転換にも最適で、仕事で疲れたときは屋上に行ってリフレッシュできます。
お金をかけずにヨガやエクササイズを始めたい方にも最適です。
ヨガスクールやジムに通う手間も省け、気が向いたときに屋上に行くとすぐに始められます。
日の出前の静かな時間帯には、屋上は目を閉じて瞑想をするのにも適します。
朝日を浴びると清々しい気持ちになるでしょう。
収納スペースにする
屋上に物置を設置すると収納スペースになります。
あまり使わない荷物を屋上の物置に収納すると、平屋の居住空間をより広く使えます。
コンテナハウスなどに荷物を収納するとお金がかかりますが、屋上の物置だと費用はかからず、いつでも荷物が出し入れ可能です。
注意点として、屋上に物置を設置する際は下地にアンカーを打ち込まなければならず、しっかりと固定できないと設置はできません。
固定できないと強風で物置が吹き飛ばされることがありとても危険です。
屋上に物置を設置する際は専門家に相談し、設置できるかを確認しましょう。
平屋の屋上を有効活用するのに役立つアイテム
防水工事や補強工事をおこなって、壁の設置などの安全対策を施せば平屋の屋上を活用できるようになります。
ここでは、平屋の屋上を有効活用するのに役立つアイテムをご紹介します。必要に応じて設置を検討しましょう。
オーニングやサンシェード
夏場は強い日差しが屋上の表面で反射して暑くなるため、オーニングやサンシェードなどの日除けアイテムの設置がおすすめです。
オーニングは布製のひさしのようなもので、オーニングの下に日陰ができて暑さをしのげます。
サンシェードは布製の日除けで、オーニングと同じように直射日光を遮断して日陰を作ります。
オーニングはサンシェードよりも頑丈で、雨除けにもなるのが特徴です。
屋上に設置するなら、頑丈で雨除けにもなるオーニングをおすすめします。
周辺に高層建築物がある場合、平屋の屋上は上から丸見えになりますが、オーニングやサンシェードは目隠しとしての機能も果たします。
特にオーニングは日除けや雨除け、目隠しにもなるため、設置するメリットは大きいです。
屋外用防水コンセント
屋外用防水コンセントがあると、屋上で電化製品を使えるので大変便利です。
照明や調理器具などはコンセントがないと使えないため、屋上で調理をするのであれば必ず設置しましょう。
屋上に防水機能のない普通のコンセントを設置すると、漏電して感電することがあり、大変危険です。
必ず屋外用防水コンセントを設置するようにしてください。
なお、屋外用防水コンセントは設置できる場所が決まっているため、コードリールも必要です。
コードリールがあるとコードを延長できるため、コンセントから離れていても電化製品を使えます。
屋外用防水コンセントを設置するには電気工事士の資格が必要であり、電気工事業者に依頼すると設置してもらえます。
水栓
屋外水栓を取り付けると、屋上で水道が使えるようになります。
屋上でガーデニングをする際は水道を使えると水やりがとても楽になります。
屋上で水道が使えないと、下階の洗面台からホースをつなぐか、バケツなどに水を入れて屋上まで運ばなければなりません。
手間と労力がかかるため、屋上でガーデニングをする際は屋外水栓の取り付けをおすすめします。
バーベキューや屋上キャンプをする際も、水道が使えると大変便利です。
ドッグランを作る際も水道は必要になってきます。
水栓の取り付けは給水装置工事主任技術者の資格が必要で、水道業者に依頼すると取り付けてもらえます。
工事費の相場は2~8万円で、正確な料金は見積もりの取得が必要です。
家庭用高圧洗浄機
家庭用高圧洗浄機があると、屋上の掃除がとても楽になります。
屋上の美観を保つには、定期的な掃除が欠かせません。また掃除をすることで防水層の保護につながります。
屋上にゴミが堆積すると防水層が損傷し雨漏りのリスクが高まり大変危険です。
家庭用高圧洗浄機を使用すると、掃除の労力と時間が大きく軽減します。
床だけでなく落下防止用の壁の掃除にも使えるため、家庭用高圧洗浄機は必需品といえるでしょう。
なお、屋上で家庭用高圧洗浄機を使用するにはコンセントが必要です。
給水方式は給水タンク式、自吸式、水道接続式があり、給水タンク式と自吸式は屋上に水栓がなくても使えます。
家庭用高圧洗浄機の価格は1万円台~数万円で、高機能になるほど価格も高くなります。
ジョイントマット
屋上にジョイントマットを敷くと水はけが良くなります。
クッション性があるため、人工芝を敷く際にも活用できます。
屋上にドッグランを作る際は、人工芝を敷設する際にジョイントマットを敷いておくとクッション性が良くなるのでおすすめです。
ジョイントマットの素材はさまざまで、EVA樹脂やPE樹脂、コルク、ウレタンなどがあります。
ジョイントマットは撥水性があるため雨水が溜まりにくくなり、通気性やクッション性も向上します。
ただし、強力な水はけ改善効果はなく、大雨や豪雨に対しての効果は限定的です。
劇的な効果はありませんが、水はけを良くしたい場合はEVA樹脂やPE樹脂のジョイントマットを敷いておくと良いでしょう。
ガーデンライト
ガーデンライトがあると夜の屋上がおしゃれな空間になります。
殺風景な雰囲気の屋上に暖かい明かりのガーデンライトを置くと、雰囲気が大きく変わります。屋上バーを設置する際はガーデンライトがおすすめです。
太陽光で充電するソーラーライトは電源不要で、日が落ちて暗くなると自動的にライトアップされます。
日が昇って明るくなると自動的にライトは消えます。
ソーラーライトはさまざまな種類があり、100均でも購入可能です。
必需品ではありませんが、夜の屋上の雰囲気を良くしたい場合は、100均などで何個か購入すると良いでしょう。
安物感が気になる場合は、ワイングラスのなかにソーラーライトを入れるとゴージャスな雰囲気になります。
防水工事の費用の目安
平屋に屋上を設置するリスク要因である雨漏りを防ぐには、防水工事が欠かせません。
防水工事は定期的におこなわなければならず、どの程度の費用がかかるのかを知っておく必要があります。
ここでは、防水工事の費用の目安を解説します。
ウレタン防水
ウレタン防水の費用相場は1平米あたり2,500~7,000円程度です。
屋上の面積が30坪の場合だと、防水工事費の総額は25~70万円程度になります。
ウレタン防水の耐用年数は約10~13年であり、10~13年毎に再防水工事が必要になってきます。
ウレタン防水とは、プラスチックの一種である液体状のウレタン樹脂を塗り重ねることで防水層を形成する防水工法です。
ウレタン樹脂は、柔軟性や耐久性、耐水性に優れた素材であり、屋上やベランダ、バルコニーなどの防水に広く用いられています。
ウレタン防水はコストパフォーマンスに優れた防水工法であり、補修時に選ばれることが多く、施工が容易で短期間で施工できます。
建物のさまざまな部位で使用されますが、完全に硬化し水密性を発揮するまでに時間がかかる点がデメリットです。
塩ビシート防水
塩ビシート防水の費用相場は1平米あたり2,100~7,500円程度です。
屋上の面積が30坪の場合だと、防水工事費の総額は20万~75万円程度になります。
塩ビシート防水の耐用年数は約12~15年であり、12~15年毎に再防水工事が必要になってきます。
塩ビシート防水とは、塩ビ(PVC)樹脂から作られた防水材料で防水層を形成する防水工法です。
塩ビ樹脂は紫外線や気象条件、化学物質に対して耐性があり、屋外での使用に適しています。
塩ビシートは優れた耐水性を持ち、水漏れを防ぐのに効果を発揮します。
塩ビシートは屋上の防水に広く使用されており、屋上庭園やバルコニー、テラスなどの屋外空間を防水するのに最適です。
地下室やプールの防水にも適しており、水密性を発揮します。
FRP防水
FRP防水の費用相場は1平米あたり4,000~7,500円程度です。
屋上の面積が30坪の場合だと、防水工事費の総額は40~75万円程度になります。
FRP防水の耐用年数は約10~15年であり、10~15年毎に再防水工事が必要になってきます。
FRP防水とは、ガラス繊維で強化されたプラスチック(FRP)を使用して防水層を形成する防水工法です。
FRPは紫外線や気象条件に対して優れた耐性があり、屋外環境での使用に適しています。
ガラス繊維による強化プラスチックはとても強固で、建築物の荷重に耐える能力があります。
FRP防水は屋上の防水に広く使用されており、屋上庭園やバルコニー、テラスなどの屋外空間を防水するのに最適です。
FRPは耐薬品性が高いため、化学施設や処理プラントの防水に使用されることもあります。
アスファルト防水
アスファルト防水の費用相場は1平米あたり5,500~8,000円程度です。
屋上の面積が30坪の場合だと、防水工事費の総額は55~80万円程度になります。
アスファルト防水の耐用年数は約12~20年であり、12~20年毎に再防水工事が必要になってきます。
アスファルト防水とは、液体状のアスファルトを塗り重ねることで防水層を形成する防水工法です。
アスファルトは、耐久性や耐水性、耐候性に優れた素材であり、屋上やベランダ、バルコニーなどの防水に広く用いられています。
地下室や地下駐車場の防水にも使用されており、長期間にわたって効力を保ちます。
施工が容易で短期間で施工でき、コストパフォーマンスに優れた防水工法です。
アスファルトを溶融して塗布する熱工法と、常温で塗布する常温工法、トーチバーナーで溶着するトーチ工法があります。
まとめ
平屋の屋上は防水工事や補強工事をすると、さまざまな方法で活用できる魅力的な屋外空間になります。
定番のバーベキューやガーデニングの他、プチキャンプや屋上バー、ドッグランなどにも活用可能です。
オーニングやコンセント、水栓などを設置すると、有効活用の幅が広がります。
注意点として、平屋に屋上を設置すると雨漏りのリスクが高まるため、10年に1回程度の再防水工事が欠かせません。
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