住宅ローンのボーナス払いの使い方 メリットデメリットを知って賢く使おう

住宅ローンのボーナス払いの使い方メリットデメリットを知って賢く使おう

住宅ローンには支払い方法がいくつか存在します。

現在主流なのは、毎月一定額を支払う『毎月払い』。そしてボーナスを併用して利用する『ボーナス払い』です。

今回はボーナス払いにフォーカスして、住宅ローンのボーナス払いの仕組みや、メリット・デメリット、利用する際の注意点をご紹介します。

自分に合った住宅ローンを見つけるための参考にしてみてください。

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住宅ローンのボーナス払いとは

住宅ローンの『ボーナス払い』とは、完済まで毎月一定額を支払うのではなく、毎月の返済額に加えて年2回、増額して返済しながら完済する方法です。

ボーナス払いの返済額は、住宅ローン契約時に総返済額に対する割合として決めることができ、金融機関によって異なりますが、住宅ローン契約額の~50%程度までを設定できます。

住宅ローンのボーナス払いの仕組み

ボーナス払いは、ボーナス月に契約時に定めた額を毎月払い額に上乗せして支払います。

毎月払い支払額+ボーナス払い支払額=ボーナス月支払額です。

ボーナス払いができる割合は、金融機関によって異なり、住宅ローン契約額の~50%程度です。

下限に関しては、設定がない場合や100万円以上、10万円単位などさまざまです。

住宅ローンのボーナス払いのメリット

ボーナス払いのメリットはどのようなものがあるのか見てみましょう。

月々の支払い額を減らせる

ボーナス払いのメリットは月々の返済額を抑えることができる点です。

ボーナス払いの割合を多くするほど、月々の返済額を抑えることができ、毎月の家計負担が少なくなります。

他のローンと並行して住宅ローンの支払いをしなくてはならない場合や毎月の出費を抑えたい方など、毎月まとまった出費がある方にとっては、月々の返済額を軽減できる点がメリットですね。

返済期間を減らせる

月々一定額を返済するのに加え、ボーナス月にはまとまった額を返済していくボーナス払いは、毎月払いに比べて返済期間を短くできます。

ローン返済期間には限度があるため、ローン借り入れ年齢が高いなどの理由で返済期間に上限が付いた場合に便利です。

ボーナス払いを利用すると、毎月の返済額を上げることなく総返済額を増やすことができ、上限返済期間内で希望借り入れ額にできる可能性があります。

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住宅ローンのボーナス払いのデメリット

ボーナス払いを利用したときのデメリットも把握しておきましょう。

ボーナスを他の用途に使えない

支給されたボーナスを住宅ローンの返済に充ててしまうと、当然ほかの用途に使えるボーナスの額は少なくなります。

住宅ローンを組む前のように、ボーナスを使えなくなるのは念頭に置いておきましょう。

ボーナスがカットされたとき支払えなくなるリスクがある

万が一、ボーナスが支払われなくなると、家計を圧迫する可能性があります。

近年、ボーナス払いが下火傾向にあるのは、昨今の経済状況から必ずしもボーナスが支給されるわけではないことが影響しています。

会社の業績によってボーナスが支給されない可能性がある旨が雇用契約などに記載されていたら、ボーナス払いは利用しない方が得策です。

総返済額が高くなる

ボーナス払いを利用した場合、月々の返済額は減らせますが、元本返済(※)のスピードは遅くなります。

ローンの総支払額は、元金(借りた金額)の残金がいくら残っているかで、利息額が変わってきます。

ボーナス払いの時期は年に2回のみですので、毎月払いに比べて残金の多い月が増えます。

ボーナス払いを利用する方が利息は多く発生し、結果、返済総額が多くなります。

※詳しくは関連記事の『住宅ローンの返済方法の種類』を参照。

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住宅ローンのボーナス払いを利用する際のポイント

デメリットの目立つボーナス払いですが、うまく利用する方法はあるのでしょうか?
利用する際のポイントを見ていきましょう。

ボーナスの使い方をシミュレーションしておく

前項で取り上げたように、住宅ローンの返済にボーナスの大半を使ってしまうことはおすすめできません。

「住宅ローン借り入れ以前は、ボーナスを旅行や趣味に使っていたから、なくなっても困らない」
と考える方もいますが、自分や家族へのご褒美がなくなることは思いのほかストレスが大きいものです。

また、車や家電製品などの大きな出費にボーナスを充てたい方もいるでしょう。

住宅ローンが原因で自由に使えるお金に余裕がなくなってしまわないように、余裕のある返済計画を立てましょう。

ボーナスが減額・支払われなかった際の対処法を考えておく

ボーナスは基本給とは異なり、業績や情勢の悪化により変動しやすい収入です。

また、転職や独立などでボーナスのない環境になるかもしれません。

適切な対処法としては、ボーナス払い額同等の貯蓄を半年で貯められる家計設定です。

しかし、それなら毎月払いで順当にローン残高を減らしたほうがお得です。

返済が厳しくなった場合は金融機関に相談し、契約条件の変更などを検討しましょう。

  • ボーナス払いの返済割合を変更する
  • ボーナス払いから毎月払いのみへ変更する

また、金融機関を変更する『借り換え』も検討できます。

繰上返済や期間固定金利の利用を検討する

ボーナス払いのメリットの、「月々の返済額をおさえつつ、返済期間を短くする」方法には、ボーナス払い以外に二つの方法があります。

・繰上返済
『繰上返済』とは、住宅ローンの毎月の返済額とは別に、まとまった金額を元金の支払いに充てるものです。

返済毎に手数料がかかりますが、ボーナス払いのように必ず払わなくていいぶん自分のペースで返済できます。

ボーナスを順当に蓄え、無理のない範囲で繰上返済していくのも一つの手段です。

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・期間固定金利
マイカーローンや学費など、住宅ローン開始時に一定期間月々の返済額を抑えたいときに助かるのが『期間固定金利』の利用です。

期間固定金利のメリットは、全期間固定金利より金利が安く、変動金利より支払い負担を見通しやすく、短期的予算管理に力を発揮する点です。

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まとめ

住宅ローンは家計の固定費のなかでも高額なため、ボーナスカットなどで返済計画が変わってしまうと最悪の場合、マイホームを手放すことになりかねません。

将来の子どもの養育費や親の介護費など、ライフイベントを考えながら、今後の支出のことをよく考えて返済計画を決めていきましょう。

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