近年は中古一戸建てを購入してリノベーションする方法が注目されています。
新築よりも出費を抑えられて、自分好みの空間にできるのが魅力です。
この記事では戸建てをおしゃれにリノベーションするコツを解説します。
リノベーション前提で中古一戸建てを購入しようとしている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
戸建てをおしゃれにリノベーションするコツ
中古一戸建てをおしゃれにリノベーションするためには、デザインや機能性など全体のバランスを意識することが大切です。
ただ好きなものを詰め込むだけでは、まとまりがなくおしゃれとはほど遠い印象になってしまいます。
リノベーションでは、以下の4つのコツを意識しましょう。
- 配色を統一する
- 照明にこだわる
- 収納を確保する
- インテリアテイストを意識する
配色を統一する
配色を統一することは、おしゃれな空間づくりの第一歩です。
使う色を絞り込むと、洗練された空間に見えます。
配色がバラバラだと安っぽく見えてしまうため、色使いにはこだわりましょう。
配色を統一するにあたって参考になるのが、インテリア配色の黄金比です。
インテリア配色の黄金比とは、空間全体がバランス良く見える配色割合を指します。
具体的には以下のとおりです。
ベースカラー70%:メインカラー25%:アクセントカラー5%
ベースカラーは床・壁・天井に使用する色で、全体の印象を決めます。
メインカラーは家具・カーテンなど大きめの家具に使われる色です。
アクセントカラーは小物に使用する色で、空間の引き立て役として変化や遊び心を与えてくれます。
照明にこだわる
照明一つで空間の雰囲気は大きく変わります。
照明にはたくさん種類があるため、空間に合ったものを選びましょう。
照明の選び方は、最初に部屋全体を照らすメイン照明を決めます。
メイン照明としてよく使われているのは、天井に直接取り付けるシーリングライトです。
ほかにもファンライトやシャンデリアなどもメイン照明として使えます。
メイン照明を決めたら、次は補助照明を選びます。
補助照明として人気なのが、天井から吊り下げるペンダントライトや天井に埋め込むダウンライトです。
複数のペンダントライトやダウンライトを組み合わせて、メイン照明にするケースも少なくありません。
照明の色温度も意識すると、ぐっとおしゃれな空間に仕上がります。
リビング・寝室・子ども部屋など、用途によって照明の色温度を変えるのもおすすめです。
収納を確保する
リノベーションでおしゃれな空間をつくっても、収納が不十分だと片付きません。
おしゃれな空間を維持するためには、見せる収納と隠す収納を使い分けることが肝心です。
見せる収納はお店のディスプレイのように演出できるため、お気に入りの雑貨などを収納すると良いでしょう。
見せる収納にものを飾る際は、あえて余白を残すのがコツです。
隠す収納は生活感を隠してすっきりとした空間にしたいときに活躍します。
ただし、どこに何を収納したかわからなくなってしまうのが難点です。
よく使うものは、ラベリングするなど工夫して収納しましょう。
インテリアテイストを意識する
おしゃれな家と一口にいっても、さまざまなインテリアテイストがあります。
自分の好みに合ったインテリアテイストを選びましょう。
インテリアテイストを意識することで、空間全体に調和が生まれます。
複数のインテリアテイストをミックスすることもできますが、相性を考えることが大切です。
相性が合わないインテリアテイストを組み合わせてしまうと、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。
どのテイストを選ぶかによって、使う色や素材も変わります。
例えばナチュラルテイストにしたい場合は、ベースカラーはアースカラーで、素材は木材を使うことが多いです。
モノトーンテイストの場合は、モノトーンカラーでまとめ、ガラスや金属の素材を多用します。
戸建てのリノベーションで選びたい!おしゃれなインテリアテイスト10選
戸建てのリノベーションでは、どのようなインテリアテイストが選ばれているのでしょうか。
代表的なインテリアテイストは、以下の10種類です。
- 北欧
- ナチュラル
- モノトーン
- インダストリアル
- 西海岸
- フレンチ
- ヴィンテージ
- 和モダン
- アジアン
- ホテルライク
各インテリアテイストの特徴とリノベーションのコツを解説します。
北欧
北欧テイストはノルウェー・スウェーデン・フィンランド・デンマークなど北欧諸国を起源とするデザインです。
北欧諸国は寒さが厳しく日照時間が短いことから、室内で快適に過ごすためのインテリアが発達しました。
室内にいても自然を感じられるようなデザインが、北欧テイストの魅力です。
日本では北欧テイストがトレンドになっていて、若い女性を中心に人気があります。
北欧テイストにリノベーションするコツは、温かみのある雰囲気を出すことです。
配色は白をベースにして、明るい色合いを組み合わせましょう。
家具や照明はデザイン性の高いものを合わせると、北欧らしく演出できます。
形状は丸みを帯びたものを選びましょう。
内装や家具の素材は、無垢材を使ったものがおすすめです。
ナチュラル
ナチュラルテイストは、自然素材の持ち味を活かしたインテリアテイストです。
明るく優しい印象のお部屋になります。
万人受けするデザインなので、幅広い年齢層に好まれるでしょう。
異なるテイストと組み合わせても主張しすぎず、比較的馴染みが良いです。
壁の色は何にでも合わせやすい無彩色を選びます。
派手な色は極力使わず、全体的に淡いトーンで統一するのがナチュラルテイストのお部屋にするコツです。
色を選ぶときは明度や彩度を揃えると失敗が少ないでしょう。
家具やフローリングは木目を活かしたデザインにすると良いです。
ただダークカラーの木目を使うと、高級感のほうが強くなりナチュラルテイストから離れてしまいます。
リラックスできるような色合いを選びましょう。
モノトーン
モノトーンテイストは白と黒の対比を強調することで、スタイリッシュな雰囲気を演出します。
都会的で洗練されたお部屋に仕上がり、生活感が出にくくなります。
モノトーンテイストのお部屋は、心を落ち着かせるのに最適です。
モノトーンテイストにするためには、配色を白・黒・グレーでまとめる必要があります。
素材はガラスや金属など、無機質な素材を使いましょう。
シルバーなどはお部屋のアクセントカラーとしても活用できます。
統一感を持たせやすいモノトーンテイストですが、色の配分には注意しなければなりません。
黒が多いほど重厚感がある印象、白が多いほど爽やかな印象になります。
色の配分によってお部屋の雰囲気が変わるため、自分の好みを明確にしておきましょう。
インダストリアル
インダストリアルとは、英語で「産業の」「工業の」という意味です。
インテリアにおいては、工場や倉庫を連想させるような無骨なデザインをインダストリアルテイストといいます。
住宅だけでなく、おしゃれなカフェで取り入れられていることも多いです。
インダストリアルの特徴は、素材をそのまま使うことです。
例えば壁や床はコンクリートやレンガを剥き出しにします。
天井の配管を隠さず、あえて見せることでインダストリアル特有の雰囲気を出せます。
配色は黒・グレー・ブラウンなど落ち着いたカラーがメインです。
素材はスチール・木材・レザーなどを中心に使います。
光沢感のある仕上げではなく、マットな仕上げを選ぶこともポイントです。
重厚感が出すぎてしまう場合は、白やアイボリーを使うと抜け感が生まれます。
西海岸
西海岸はアメリカのロサンゼルスやサンフランシスコをイメージしたインテリアテイストです。
温暖な海沿いの街に暮らしているような、爽やかなお部屋にコーディネートできます。
西海岸にはストリートカルチャーが根付いていることから、カジュアルな印象にすることがポイントです。
フローリングに木目を使ったり、ペンキで塗装したりすると、西海岸テイストに近づきます。
配色は海と砂浜を思わせる、青と白の組み合わせが基本です。
壁に古材風のクロスを張ると、ビーチハウスのような雰囲気を出せます。
家具や小物は堅苦しさを感じず、ラフに過ごせるアイテムを選びましょう。
フレンチ
フレンチテイストは南仏プロヴァンス地方発祥で、大人の女性から支持されています。
フレンチテイストのキーワードは、シャビーシックです。
シャビーシックとは、英語のshabbyとchicを結び付けた言葉で、「使い古されているけど品がある」という意味があります。
お部屋を構成する一つひとつの要素には古さがありつつも、全体的に見ると上品にまとまっているのが特徴です。
配色の基本となるのは、白とペールトーンの組み合わせです。
白は真っ白ではなく、エクリュカラーという味わいのある白を使います。
少しグレーやクリーム色に近いイメージです。
さらに曲線的なデザインの家具や毛足の長いファブリックを使用することで、優しい雰囲気になります。
ヴィンテージ
ヴィンテージは「古くて価値のあるもの」や「年代もの」を表す言葉です。
使い古したような質感のインテリアが特徴で、老若男女に親しまれています。
経年変化を楽しめるテイストのため、家に愛着が湧いて長く住めるでしょう。
似たようなテイストとして、レトロ・アンティーク・ユーズドがありますが、それぞれに明確な定義はありません。
ヴィンテージテイストのお部屋は、何代も前からずっと住み続けているような雰囲気があります。
配色はダークトーンで統一して、重厚感を出すのがおすすめです。
ツヤのない無垢材のフローリングやレンガ壁なども、ヴィンテージテイストとマッチします。
あえてエイジング加工された素材を選べば、さらにヴィンテージ感が引き立つでしょう。
和モダン
日本らしい和と現代的なデザインを融合させたのが、和モダンです。
和モダンはインテリア業界だけでなく、ファッション業界でも注目されています。
築年数の古い中古一戸建ては、和のデザインをふんだんに使っていることが多いです。
和モダンテイストでリノベーションする場合は、既存のデザインを活かしやすいでしょう。
リノベーションのコツは、内装に自然素材を多用することです。
古くから日本にある木材・竹・い草・和紙・漆喰などの素材を使うと、和モダンの雰囲気が出ます。
ただし和の要素が多すぎるとモダンな要素が薄れてしまうため、全体のバランスを考えることも重要です。
アジアン
バリやプーケットなど、アジアンリゾートで使われているようなインテリアテイストです。
異国情緒あふれる雰囲気で、非日常感を味わえます。
高級感とリラックス感がバランス良く共存しているのは、アジアンテイストならではの魅力といえるでしょう。
家具はチークやマホガニーなど赤っぽい色味の木材がおすすめです。
バンブーやラタンなど自然素材を使った家具や雑貨なども、空間のアクセントになります。シェフレラやパキラなど熱帯が原産地の観葉植物を置くのも効果的です。
お部屋全体としては、風通しの良さそうな空間にすることがポイントです。
背の低いロータイプの家具を置いたり、ガラス素材を取り入れたりすると、抜け感が出ます。
ホテルライク
高級ホテルの客室をイメージした、ラグジュアリーでくつろげるテイストです。
まるでモデルルームのような、生活感がなくスタイリッシュな雰囲気を醸し出しています。
ホテルライクな部屋をつくるコツは、統一感を持たせることです。
家具の色はできるだけ揃えて、配置にも規則性を持たせましょう。
直線や対角線上に並べると、ホテルライクな雰囲気が高まります。
均整のとれた空間にするために、左右対称に並べるのも手です。
生活感を消すために、隠す収納を活用することもポイントです。
電気の配線やゴミ箱などは見えない場所に収納できると、美しくまとまります。
見せる収納が多すぎると、生活感が出てしまうため注意しましょう。
ちゅうこだて!の「住まいの紹介サービス」では、中古一戸建て探しのご相談を24時間チャットで受け付けております。
ぜひお気軽にご利用ください。
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戸建てリノベーションの注意点
おしゃれだけにこだわりすぎると、予算をオーバーしたり使いにくさを感じたりする可能性があります。
中古一戸建てをリノベーションする際は、以下の注意点を押さえておきましょう。
- 最初に予算を決める
- 機能性も重視する
それぞれの注意点を解説します。
最初に予算を決める
中古一戸建てのリノベーションでは、予算オーバーに陥るケースが少なくありません。
おしゃれなデザインにこだわりすぎてしまうと、費用が膨らんでしまいます。
リノベーションをおこなう際は、デザインと費用のバランスを見極める必要があります。
予算オーバーを回避するためには、最初に予算を決めることが重要です。
予算の金額はローンの返済額を考慮して、家計に負担をかけない範囲で設定しましょう。
こだわりが多すぎる場合は、優先順位を付けることも大切です。
機能性も重視する
デザインを重視するあまり、使い勝手が悪くなってしまったという失敗例もあります。
実際に生活していくうえで、機能性は欠かせません。
間取りや内装材を決める際は、デザイン性だけでなく機能性までチェックしましょう。
間取りを計画する際は、理想のライフスタイルをシミュレーションしてみて、本当に使いやすいかどうか検討することが肝心です。
今住んでいる家で不便に感じていることを解消するという視点も重要になります。
内装材を選ぶ際は、劣化しにくい素材やお手入れが簡単な素材がおすすめです。
リノベーションする中古一戸建てを選ぶ際のチェックポイント
リノベーション前提で中古一戸建てを選ぶ際は、以下のチェックポイントを意識しましょう。
-
- 希望の間取りに近いか
- 長く住み続けられるか
- リノベーションしやすい構造か
上記のチェックポイントに沿って中古一戸建てを選ぶと、リノベーションの費用対効果を高められます。
希望の間取りに近いか
できるだけ希望に近い間取りの物件を探しましょう。
間取りを変更すると、間仕切り壁などの撤去費用がかかります。
さらにキッチン・浴室・トイレなど水回りの位置を大幅に変更する場合は、配管まで移動しなければならず、費用が高くなりやすいです。
間取り変更が少ないほうが、リノベーション費用を圧縮できます。
工期の短縮にもつながり、メリットが大きいです。
中古一戸建ての物件概要では、必ず間取りをチェックすることをおすすめします。
長く住み続けられるか
長く住み続けるために、築年数や劣化状況もチェックしておく必要があります。
築古で老朽化が激しい物件は、メンテナンス費用が高くつくため要注意です。
そもそも建物の強度が不足していて、リノベーションができない物件もあります。
築年数は、2000年6月から施行された現行の耐震基準で建てられたかどうかがポイントです。
日本木造住宅耐震補強事業者協同組合の調査結果によると、2000年5月以前に建てられた木造住宅のうち、9割超が耐震性が不足していることがわかりました。
劣化状況を知りたいときは内覧時に直接確認したり、仲介業者に聞いたりしましょう。
よくわからなければ、ホームインスペクションをおこなうのも手です。
ホームインスペクションとは専門家に依頼して劣化状況を確認してもらう調査です。
リノベーションしやすい構造か
建物の構造によっても、リノベーションのしやすさに違いがあります。
リノベーションに向いている構造は、木造軸組工法です。
木造軸組工法は一戸建てで最も多く採用されています。柱と梁で建物を支える構造であることから、間取りの自由度が高い点がメリットです。
一方で2×4(ツーバイフォー)工法は壁で建物を支える強固な構造ですが、間取り変更は容易ではありません。
間取り変更をする場合は、建物の構造まで忘れずにチェックしましょう。
まとめ
中古一戸建てをリノベーションする際は配色やインテリアに統一感を持たせると、おしゃれに仕上がります。
デザインだけにこだわりすぎず、機能性や予算にも目を向けると失敗が少ないでしょう。
リフォーム・リノベーション物件をお探しの方へ
ちゅうこだて!では中古一戸建てを数多くご紹介しています。
築年数や図面ありの物件を絞り込めるため、ぜひ一度ご覧いただき、リノベーションに適した物件を探してみてはいかがでしょうか。
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