神無月(旧暦の10月)には、八百万の神々が出雲の国に集まるため、出雲でのみ“神在月”と呼ぶ風習の残る島根県。
島根県に移住を検討する前に、地域の特色や魅力はもちろん、住まいや仕事事情、移住支援制度の有無などを事前に知ることで失敗や後悔を減らせます。
自分にぴったりの自治体を見つける参考にしてみてくださいね。
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目次
島根県はどのようなところ？
島根県は東西約230kmに細く伸びる中国地方北部に位置する県です。
県の面積は約6,708㎢、県土は本州の他、島根半島の北の海上には隠岐諸島があります。
県庁所在地は鳥取県に隣接する松江市で、県の人口は約64万9,000人。
47都道府県のなかで、最下位の鳥取県に次いで人口の少ない県です。
島根県の気候は県内全域が日本海側気候ですが、日本海側の県で最西南端に位置するため、他県と比べて比較的穏やかな気候です。
年間を通じて湿度が高めで雨も多く、どんよりとした曇りや雨の日が多いのが特徴です。
標高の高い内陸部では1m程度の積雪のある年もあります。
広域交通は、出雲市に出雲縁結び空港、益田市に萩・石見空港、隠岐の島町に隠岐空港と3つの空港があります。
新幹線はなく、おもな鉄道路線はJR山陰本線。高速道路は、東西に切れぎれに伸びる山陰自動車道と、広島県につながる松江自動車道があります。
島根県の県民性は仲間意識が強く、慣れ親しんだ環境や人を大切にする方が多い傾向にありますが、東西に長く、出雲・石見・隠岐の3つの地方が1県になった歴史から、地域で性格がまったく異なる側面もあります。
出雲地方は真面目で勤勉、我慢強く引っ込み思案で、うち解けるには時間が必要。
一方、石見地方は古くから出稼ぎが盛んで他地域との交流も活発、明るく積極的。
隠岐地方は島特有の独立心旺盛で飾り気のない性格といわれています。
人気の観光スポットは、島根県立古代出雲歴史博物館や石見銀山世界遺産センターなどの世界遺産スポット。
出雲大社、日御碕神社、美保神社などの神話の国ならではの神社。
松江城、足立美術館、稲佐の浜、玉造温泉など魅力的なスポットが多くあります。
島根県でおすすめの移住先
島根県には8市10町1村、合計で19の市町村があり政令市はありません。
島根県のエリアは、『出雲』『石見』『隠岐』と大きく3エリアで紹介されることが多いです。
そのなかからおすすめの移住先をいくつかご紹介します。
島根県の県庁所在地『松江市(まつえし) 出雲エリア』
松江市の人口は約19万5,000人で、宍道湖と中海に挟まれた島根県内最大の都市です。
日本海や緑深い中国山地に囲まれた自然豊かな地方都市で、公的機関、商業施設、教育機関など、生活に必要なインフラがひととおり整っています。
松江市から車で1時間以内に出雲縁結び空港があり、遠方への空路があることも魅力です。
松江市
住みたい田舎の呼び声高い『雲南市(うんなんし) 出雲エリア』
人口は約3万5,000人。
松江市と出雲市、南側は広島に接していて、都市部へのアクセスが良好なのが大きな魅力です。
出雲神話が色濃く残る歴史あるエリアであり、神話や銅鐸・たたら製鉄などの歴史文化を身近に感じられます。
生活基盤は雲南で仕事は都市部に足を延ばすような、のどかな田舎の生活と利便性の良い都市部の生活を両立できます。
雲南市
半分田舎・半分都会の『出雲市(いずもし) 出雲エリア』
出雲市は人口約17万3,000人、出雲大社を筆頭に、古事記や日本書紀を彷彿とさせる歴史に彩られた地方都市です。
日本海と宍道湖に面した出雲市は出雲平野が広がる、新婚家庭や子育て世帯が暮らしやすいまちです。
縁結びとして名高い出雲大社にちなんで新婚家庭や子育て支援に力を入れていて、賃貸物件も多いため移住をはじめやすい環境が整っています。
出雲市
島根県への移住で失敗や後悔をしないためのチェックポイント
島根県への移住を検討するうえで、事前に確認しておくべきポイントをお伝えします。
気候
島根県は典型的な日本海側気候です。
沿岸部は比較的温暖ですが、内陸部は雪が多く積もりやすい地域もあります。
車のチェーンやスタッドレスタイヤなど、雪対策は必須と心得ておきましょう。
また、日本海側の冬はどんよりとした曇天が続くのも特徴です。
体調が天気に左右される方は要注意です。
交通
山陰地域には新幹線の路線がありません。
遠方へのアクセスは空路が主流で、島根県内の3空港に加え、おとなり鳥取県の米子鬼太郎空港も利用すると便利です。
また、県内の普段の足は車です。
買い物や通勤、通院など、生活をしていくうえで自動車は必須と心得ておきましょう。
虫問題
里山や農村部など緑の多いエリアでは、自然の豊かさと比例して虫も多くなります。
虫の観察や虫捕りが大好きな方には魅力的な環境ですが、虫が苦手な方は、機密性の高い住まいを選ぶなど、住まい選びを慎重におこないましょう。
ご近所付き合い
田舎暮らしは地域の方とのコミュニケーションが大切です。
プライベートを重視すると摩擦が生まれがち。
おおらかな気持ちで、おせっかいはポジティブにとらえましょう。
ちゅうこだて！の「住まいの紹介サービス」では、中古一戸建て探しのご相談を24時間チャットで受け付けております。
ぜひお気軽にご利用ください。
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島根県に移住するならどのような物件がある？
島根県の物件数は、中古戸建てが約90件、中古マンションが約15件、賃貸物件が約3,000件掲載があります。
島根県の賃貸物件は、松江市と出雲市の2つの市に集中しています。
中古一戸建て
島根県内で中古一戸建て物件の人気エリアは、出雲市、松江市、安来市です。
エリアによっては物件数が0のところもあります。
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中古マンション
島根県は全域を通して戸建て率が高く、中古マンション物件は松江市、出雲市以外にはあまりありません。
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賃貸物件
島根県で賃貸物件数が多いのは、利便性の良い松江市や出雲市です。
町村部で賃貸物件を見つけるのは難しく、物件がヒットしないところもあります。
島根県の賃貸物件を探す
島根県に移住するならどのような仕事がある？
島根県の主な産業は、情報通信機械、鉄鋼業、電子部品・デバイスなど。品目をみると、溶解パルプ、工具鋼、純綿糸の出荷額が全国で1位です。
農林水産業区分では、シジミやアカムツ、西条柿、しまね和牛などが全国的に有名です。
島根県の転職・求人情報を探すなら
『しまね移住情報ポータルサイト くらしまねっと仕事検索』
県下最大級の求人掲載数、スタッフによる手厚いサポートで企業とつながる求人マッチングサイトです。
『ジョブカフェしまね』
島根県内の若年向け就職支援サービス。
職業相談や就職支援セミナー、職業訓練情報、職業紹介、就職後のフォローアップなど、仕事関連のサービスが集約されています。
島根県の移住支援・補助金が充実している自治体
島根県の自治体の支援制度や補助金は、『くらしまねっと｜市町村支援制度検索』サイトで確認できます。
サイト内の条件欄にチェックを入れれば、市町村独自の支援制度を確認できます。
県内19市町村の支援内容を一括検索できとても便利です。
地域を3地方および19市町村から、項目を『仕事』『暮らし』『住まい』『体験』『その他』から選択できるので、気になる条件を検索してみましょう。
例えば、『出雲地方』『子育て』『支援金・助成金』にチェックを入れると、19件の支援内容がヒットします。自分の求める条件を入力して検索してみましょう。
島根県は移住支援金の対象なので、対象条件をクリアすれば最大100万円が受け取れます。
詳しくは、『わくわく島根生活実現支援事業』で、条件を確認してみましょう。
島根県の移住体験や役立つサポートサイト
島根県の移住関連サイトをいくつかご紹介します。
『しまね移住情報ポータルサイト くらしまねっと』
このページは島根県内の市町村と連携して情報を発信、セミナーやフェアなどの最新情報も手に入ります。
『公益財団法人 ふるさと島根定住財団』
公益財団法人ふるさと島根定住財団は、島根県の外郭団体で、地域活性化や定住促進を目的とした事業をおこなっている、島根県への移住・定住の総合相談窓口です。
『島根県の公式ウェブサイト 島根県』
島根県に住むまえに県政もチェックして移住後のビジョンを膨らましてしましょう。
『島根県公式観光情報サイト しまね観光ナビ』
島根県の観光・旅行情報ならココ！
『地方創生 いいかも地方暮らし 島根県』
内閣府発信の移住情報サイトです。各市町へのリンクを掲載しています。
まとめ
島根県は山や海の幸に恵まれ、自然を身近に感じる暮らしが楽しめる反面、人口の少なさ相応の不便さもあります。
移住を成功させるためには、移住する県のメリット・デメリットをしっかり理解したうえで自分に合った地域を見つけることが重要です。
支援制度や各種サポートを活用しながら、移住への第一歩を踏み出してみましょう。
この記事は2023年12月時点での情報をまとめています。
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