中古一戸建てをリノベーションする際には、いくら費用がかかるのか事前に知っておくことが必要です。
リノベーションといっても、どの部分まで手を加えるかによって3つの種類にわけられます。
また、水回りや内装など、リノベーションをする場所によっても費用は大きく差が生じます。
リノベーションの書類や部分ごとの費用相場をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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中古一戸建てのリノベーションのメリット
中古一戸建てをリノベーションすると、新築一戸建てと同程度の設備やグレードの住宅を、費用を抑えて購入できるメリットがあります。
また、建売住宅を購入する場合は、新築であっても自分の理想とおりとは限りません。
しかし、中古一戸建てを購入してリノベーションするのであれば、自分の理想どおりに住宅を造り上げていくことができます。
費用を抑えて、自分好みの住宅にアレンジしていきたい方は、ぜひ中古一戸建てをリノベーションする選択肢も考えてみましょう。
中古一戸建てリノベーションの一般的にかかる費用
中古一戸建てをリノベーションする場合は、住宅の築年数や設備の状態、どの程度のグレードを希望するかによって費用が異なります。
まずは業者に見積もりを依頼して、予算を立てていきましょう。
なお、リノベーション全体の費用相場は610.4万円ですが、中古住宅を購入してリノベーション工事した方の費用相場は628.1万円と少し高くなります。
参考:株式会社リクルート住まいカンパニー 2017年大型リフォーム実施者調査
種類と費用相場
リノベーションはどの程度まで手を加えるかによって、以下の3つの種類に分けられます。
- 表層リノベ
- スケルトンリノベ
- フルリノベ
表層リノベ
表層リノベとは、その名のとおり目に見える場所だけを改修する方法です。
住宅の基礎や構造には手を加えません。
3種類の中でも一番費用が安く抑えられる工事です。
スケルトンリノベ
スケルトンリノベとは、外壁はそのままで内部構造を修繕する方法です。
内側の壁も取り払って骨組み(スケルトン、skeleton)を露出させてから工事を行います。
フルリノベ
外壁を取り払って基礎以外はすべてリノベーションを行うことを、フルリノベといいます。
建て替えとは異なり、基礎はそのままで構造に手を加える工事です。
リノベーションのなかでは、一番費用がかかる工事の種類になっています。
リノベーションの施工別の費用相場
どの部分をリノベーションするかによって、費用相場が異なります。
水回りと内装・間取り、耐震・断熱・バリアフリーに分けて相場を見ていきましょう。
水回り
水回りのリノベーション費用の相場は以下のとおりです。
リノベーションする場所 | 費用相場 |
キッチン | 50万円~150万円 |
浴室 | 50万円~150万円 |
トイレ | 30万円~50万円 |
洗面所 | 20万円~50万円 |
※費用相場は参考程度にお考え下さい。
それぞれ費用が変わるポイントを解説します。
キッチン
システムキッチンを入れ替える場合は、大きさや機能性によって費用が変わります。
食器洗い乾燥機やオーブンなどを内蔵型にすると、価格が高額になるので注意が必要です。
浴室
床や壁だけをリノベーションする場合は費用を抑えられますが、ユニットバスごと交換する場合は高額になります。
また、浴室の広さによっても費用は変わるので事前に相談しておきましょう。
トイレ
便器の洗浄機能やエコ機能によっても価格は異なります。
同時に床や壁の張り替えをする場合は、さらに5万円~10万円ほど高くなることもあるでしょう。
洗面所
洗面台を交換する場合は、大きさやメーカー、ボウルの数によって費用が変わります。
配管工事をともなう場合は、さらに高額になることもあるでしょう。
内装・間取りの変更
内装や間取りの変更にかかる費用相場は以下のとおりです。
リノベーションする場所 | 費用相場 |
壁紙 | 1,000~1,500円/平米 |
床材 | 1万円~5万円/畳 |
間取りの変更 | 100万円~300万円 |
壁撤去/設置 | 5万円~25万円 |
リビング拡張 | 40万円~100万円 |
それぞれの費用がかさむポイントを見ていきましょう。
壁紙・床材
壁や床は面積が広いので、どの素材を選ぶかで費用も大きく異なります。
床を重ね張りするときは張り替えるよりも安くなるので、費用を抑えたい方はリフォーム業者に相談してみましょう。
間取り変更
間取りを変更する場合は、どの程度の面積に手を加えるかによって費用が異なります。
構造に手を加えるときは、さらに高額になることもあるでしょう。
壁撤去/設置
壁の撤去や設置にも、費用がかかります。
撤去あるいは設置する面積が広いと、その分高額になることが多いです。
リビング拡張
リビングルームを広げる場合は、間仕切りを撤去する際に40万円ほどかかります。
床暖房を導入する場合は、さらに高額になるので注意しましょう。
耐震/断熱/バリアフリー
住宅の構造をリノベーションする場合は、以下の費用がかかります。
リノベーションする内容 | 費用相場 |
耐震工事 | 25万円~150万円 |
断熱工事 | 5,000~30,000円/平米 |
バリアフリー化(手すりの取り付け) | 3万円~10万円/箇所 |
それぞれのポイントを見ていきましょう。
耐震
耐震工事では、柱に耐震金具を取り付けたり、土台に耐震パネルを組み込んだりします。
適用する広さや内容によっても費用が変わるので、リフォーム業者に相談してみましょう。
断熱
壁に断熱材を入れる際には、1平米あたり5,000円~30,000円ほどかかります。
二重サッシを導入する場合は、窓ごとに10万円~30万円ほど加算されるでしょう。
バリアフリーの工事内容別費用
手すりを取り付ける際には、1箇所あたり3万円~10万円ほどかかります。
そのほかにも、浴室の床を滑りにくい素材にしたり、玄関の段差をなくしたりする工事があり、どのような工事が必要かリフォーム業者に相談してみましょう。
外壁・屋根
外壁や屋根のリノベーション相場は以下のとおりです。
リノベーションする場所 | 費用相場 |
外壁 | 100万円~300万円 |
屋根 | 50万円~300万円 |
それぞれの費用のポイントを見ていきましょう。
外壁
サイディングボードを貼る際には100万円~300万円ほどかかります。
現在の外壁がモルタル材で、サイディングボードに変更する場合は、モルタル材の撤去費用に10万円~30万円かかることもあるので注意が必要です。
屋根
屋根の塗装を塗り替えるだけなら、50万円まででリノベーションが可能です。
しかし、張り替える場合や瓦を葺き替える場合には、50万円~300万円ほどかかります。
ちゅうこだて!の「住まいの紹介サービス」では、中古一戸建て探しのご相談を24時間チャットで受け付けております。
ぜひお気軽にご利用ください。
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リノベーションの費用をさらに抑えるには?
リノベーションの費用は決して安価ではありません。
少しでも費用を抑えるためのコツを3つご紹介します。
ローン
住宅ローンと比べるとリフォームローンは、金利が高めに設定されていることが一般的です。
住宅購入と同時にリフォームやリノベーションをする場合、住宅ローンの金利でリノベーション資金も借りられることがあるので、金融機関に相談してみましょう。
減税制度
返済期間が10年以上の住宅ローンを利用する場合には、住宅ローン減税が適用されることがあります。
適用されると、所得税や住民税の節税が可能です。
また、返済期間が5年以上のリフォームローンを利用する際には、年に12.5万円までの節税できるローン型減税、現金で支払った場合や返済期間が5年未満のローンの場合には投資型減税が適用されることがあります。
投資型減税では、標準的な工事費用の10%の節税が可能です。
補助金
耐震性能や断熱性能を向上するためのリフォームの場合は、長期優良住宅化リフォーム補助金が支給されることがあります。
また、自治体でもリフォーム工事に対する補助金制度を実施していることがあるので、リフォーム業者や自治体に尋ねてみましょう。
まとめ
中古一戸建てをリノベーションする際には、まずはリフォーム業者に相談しながら予算を立てていきましょう。
それぞれの費用相場を目安にすると、割高にならずにリノベーションを完成させることができます。
ちゅうこだて!ではリノベーションに適した住宅を多数取り扱っているので、ぜひご覧ください。
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